これを聴いてけ! – Earth Run / Lee Ritenour

投稿日: カテゴリー: MUSIC

Earth Run Lee Ritenour

然に少々マニアックな音楽をフランクに紹介するコーナーをはじめます。コーナータイトルは これを聴いてけ!(仮)、早速いってみましょう、記念すべき第1回は Earth Run / Lee Ritenour (1986)。レーベルは GRP Records です。どうっすか、GRP ですよ。「実は私も GRP がジャズの入り口だったんです…」なんて人は多いのでは?

鮮烈なジャケットが買うのをためらわす、リトナー異色の名作

80年代の GRP Records 、フュージョンの顔であるリー・リトナー。 Dave Grusin との共作、Harlequin(1985)の翌年のアルバム。僕はこの頃の GRP のアルバムはほとんど持ってる。アルバイトもはじめて自由なお金が増えた頃か(笑)。えー、本アルバム、ポイントは以下の通りです。

Earth Run / Lee Ritenour

  • Released April 1986
  • GRP Records
  • Jazz / Fusion
  • Billboard magazine Contemporary Jazz chart No.10
  • 全編ギターシンセサイザー SynthAxe で制作、ジャケットが笑えて、かつ名曲揃いの楽しいアルバム

この 80年代にありがちな異様なジャケットのアルバムですが、リー・リトナーのアルバムでも異色のアルバム。ジャケットに描かれている謎のギターシンセサイザー SynthAxe (シンタックス、と読みます)を弾きまくっている謎なアルバム。

当時、Chick Corea Elektric Band をはじめとした「シンセサイザーでメロディやソロを取るフィージョンインスト」が流行ってたんだけど、これはギターでシンセサイザーパートをプレイしている、という感じ。同時期に Pat Metheny もギターシンセサイザーを弾いているが、メセニーが使う音色がごく少数なのに対し、このリトナーのアルバムでは「シンセパートをギターで弾く」というコンセプトで、ブラスだのピアノだの、ストリングスだのパッドだの、全部ギターで弾いている。スタジオじゃ楽しいだろうけど、ライブで弾けませんがな。

SynthAxe ってこんな楽器。長いけど後ろの方でリトナーのほか、Allan Holdsworth も登場する。

アルバム1曲目の “Soaring” のメロディなんて、ブラスっぽいシンセサイザーのサウンドなんだけど、鍵盤ぽくない。最初、このアルバムを買った時は SynthAxe を知らなくて、「ずいぶんシンセが活躍してるアルバムだなぁ」なんて思ってたんだけど、なんかフレットをスライドしている感じのラインが多い。「これシンセ誰だ?」とチェックするとリトナーが全部弾いてた、という。

楽曲紹介:ギターシンセのメロディが心地よい、名曲揃い・全曲推しのアルバム

Track listing
“Soaring” – 5:23
“Earth Run” (Dave Grusin, Lee Ritenour) – 4:38
“If I’m Dreamin’ (Don’t Wake Me)” (Martin Page, Lee Ritenour, Maurice White) – 5:11
“Watercolors” (Don Grusin) – 5:16
“The Sauce” (Greg Mathieson) – 4:22
“Butterfly” (Herbie Hancock) – 5:11
“Sanctuary” (Lee Ritenour, Tim Landers) – 4:32
“Hero” (Don Grusin, Lee Ritenour) – 3:51
“Water from the Moon” – 5:33

楽曲も実に名曲揃いだと思う。オススメの曲は太字にして表現する企画なんだけど、このアルバムは全部いい。なので全部聴いて(笑)。

出だしの “Soaring” は何かこれからはじまるのを期待させるようなイントロ。テクノロジーの進歩が能天気でイノセントな時代というか、シーケンサーの使い方が「ザ・打ち込み」って感じで懐かしいねー。 “If I’m Dreamin’ (Don’t Wake Me)” はモーリスホワイトが歌ってます。

ハービーハンコックの Butterfly をやっているんだけど(確かレコードB面の2曲目だ)、ソロパートになるとグルーブテンポが入れ替わるこのアレンジは素晴らしい。学生時代からやってる自分のバンドでは定番のアレンジです。最後の “Water from the Moon” も素敵だ。エンディングのヒネリもいいよね。

プレーヤーリストを見つけたので記載しておこう。Dave Grusin はともかく、 David Foster も弾いてるんだね。最後の曲のシンセはリリコンだったんだ( Tom Scott が演奏している)。

Acoustic Guitar – Lee Ritenour (tracks: A1)
Bass – Abraham Laboriel (tracks: A2, B2), Jimmy Johnson (5) (tracks: A1, A3, B4)
Drums – Carlos Vega (tracks: A1 to A3, B1, B2, B4), Harvey Mason (tracks: B3)
Electric Guitar – Lee Ritenour (tracks: A1, A3, B1, B2)
Engineer – Don Murray
Guitar [Classical Electric] – Lee Ritenour (tracks: A2, A4 to B4)
Guitar [Synthaxe] – Lee Ritenour (tracks: A1 to A4, B2, B3)
Horns – Jerry Hey (tracks: A1), Larry Williams (tracks: A1)
Keyboards – Dave Grusin (tracks: A1, A2, A4, B2, B4), David Foster (tracks: A3), Greg Mathieson (tracks: B1)
Lead Vocals – Phil Perry (2) (tracks: A3)
Lyricon – Tom Scott (tracks: B4)
Percussion – Paulinho Da Costa (tracks: A2 to B4)
Piano – Dave Grusin (tracks: B3)
Producer – Greg Mathieson (tracks: B1), Lee Ritenour
Programmed By [Synthaxe] – Larry Williams (tracks: A1, A2), Marcus Ryle (tracks: A1, A2)
Programmed By [Synthesizer] – Casey Young (tracks: B1), Larry Williams (tracks: A3, B1)
Saxophone [Tenor] – Ernie Watts (tracks: A1, A4)
Synthesizer – Don Grusin (tracks: A4), Larry Williams (tracks: A1)
Synthesizer [Bass] – Dave Grusin (tracks: B3), David Foster (tracks: A3), Greg Mathieson (tracks: B1)
Vocals – Maurice White (tracks: A3), Tommy Funderburk (tracks: A3)

ぜひ聴いてみて。リトナーも「このアルバムが代表作だ」と言われれば顔をしかめるだろけど、僕は名作だと思うな。

このコーナーでは優れた楽曲というより、「こんなのあるんだ(へー)」というものを中心に紹介していくのでよろしく。ま、それがモチベーションなんだけど。定額音楽配信サービスに入っている人はぜひチェックしてみて下さい。レコードプレーヤーを持っている人にはレコードをオススメします。このジャケット、迫力あるから(笑)。

それでは!ピース!✌️

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