Thomas Dolby の曲に Wind Power という曲があるが、風力発電である。風力発電がクリーンで素晴らしいということではなくて、単に「巨大なものが好き」というミーハーである。
東京都では石原都知事の号令で風力発電の実験が行われている。東京湾の強風を電力に生かすということで、東京湾のお台場の先に2機、最近になって新木場の先に1機できた。お台場先の2機は東京港中央防波堤内側埋立地にある。以前、この2機を間近で見たくなってお台場から歩いていったり(30分くらい歩いて近くまで行くと海の反対側だと分かった)、車で探したりとしたものだが、立ち入り禁止区域でどうも真下には行けない。非常に悔しい思いをしたのだが、新木場先にもう1機できて、しかも飛行機から見ると、公園のような所に立っている。ということで、行ってみた。
新木場先の発電機は江東区若洲風力発電所というところで、若洲海浜公園の中に立っている。もう、真下で見れる。期待した通り、巨大な建造物だ。ドキドキしてしまう。なんせ、羽の半径が40m、直径80mのものがぐるぐる回っているのだ。凄い、凄すぎる。恐る恐る近くに行ってみると、羽が風を切る音がする。これも凄い。「羽の先端に縛り付けられたらカナリのスピードで回れる」とか「羽を寸よけしてみたい」とかいろいろ想像が広がる。ぜひ実物を見ることをお薦めする。迫力満点だ。回転する風力発電ムービーを掲載しておく。これの先端が直径80m だと考えると想像力が湧くだろう。
東京港中央防波堤内側埋立地は東京湾といってもほぼ海上に位置するので海風が強い。若洲海浜公園も風はあるものの、やはり内陸(ではないんだけど)の感じがする。「ちょっと風があるかな」、という程度の若洲海浜公園の発電機は8m/s の風で900kW を発生していた。風速25m/s までは耐えられるのでまさに余裕の設計。ちなみに最大風速を超えると羽はロックされて停止するんだそうだ。また、風は強ければ強いほどいいのではなく、12m/s で1,950kWあたりで頭打ちになるようになっている。風速12m/s で最高のパフォーマンスを発揮できるのだ。へー。
電力の買い取り価格など、採算性はまだまだ悪いようだが(性能というより社会ができていない)、このような巨大な風車が東京湾沿いにガンガンまわっていたら素晴らしいだろうと思う。サンヨーのソーラーアークではないが、巨大で人にも優しいなら最高だ。若洲海浜公園は広い公園だし、近くでバーベキューもできる施設がある。東京近郊の方はこのゴールデンウィークにでも遊びに行かれてはいかがだろう。
コメント
ほー、引っ越したんですか。海風/潮風で鉄がすぐ錆びますよ(苦笑)。ウチも海が真ん前ですが、錆びてます。色んなものが。
N@Blog:それは素敵な Newton Life 。
http://siesta.co.jp/nat/…
先々週引っ越しました。
家の窓からよく見えます。
葛西臨海公園の観覧車もよく見えます。
だから海からの風もモロです。
夏は涼しそうです。
いやはや。