Olympus の PEN を触った時に驚いたのが「ドラマチックトーン」というエフェクト。ドラマチックトーンがどういうものか?「ドラマチックにトーンレンジが強調されている」写真なのですが、これはドラマチックトーンで画像検索した結果をみる方が早い。 PEN だと液晶ディスプレイにこれがグニグニ動いていて、まぁ、ホント驚いたわけです。
ドラマチックトーンと HDR
iPhone で似たアプリ(Dynamic Light:iPhone でドラマチックトーンを再現)を使っていますが、やはり飛び道具的な画風になってしまうので、一眼レフで撮る写真には使ってませんでした。最近では iPhone にも搭載されている HDR(ハイダイナミックレンジ合成)は、風景・建物の写真に面白い効果を狙えるし、カメラのオートブラケット機能で準備もさほど大変ではないのですが、なんか奥が深そうで躊躇。
HDR には、明るい +2 ・普通 0 ・暗い -2 露出設定で撮影した3枚の写真を使います(普通は使ったことがない、あの「オートブラケット」を使う)。撮影した3枚の写真を、定番では Photomatix という専用アプリケーションを使って合成。つまりは、複数の画像から階調表現が豊かな部分のそれぞれいいところ取りしたり、カラーカーブを過激に演出したりするわけです。
※ HDR の楽しさは、HDR写真の作り方 | URAMARU を読めばバッチリ。
Photomatix ではバラバラに撮影した写真の位置を合わせる機能もあるのですが、基本、合成する写真はブレるとダメなので三脚を使うことに。要は、「撮る時点で HDR しようと思って」撮る。しかも思い通りの効果を演出するために、Photoshop で何枚もの画像を透明度やマスクを編集して合成したりという地獄の蓋が空きます。
Aperture を使った時に「あぁ、楽しい!」と思えたのは、レイヤーやマスク、合成を考えなくて良くなったから。出来ればあそこには戻りたくない。結局、Photomatix に行くとしても、今ではない。 Photomatix の代替を探していた時に出会ったのが、この Topaz Adjust です(前置きが長い)。
Mac でドラマチックトーン
Topaz Adjust はなんと1枚の画像から HDR 的な画像を生成してくれるプラグイン。あくまで露光や色調、ディテール強調などを補正操作するプラグインであって、HDR 合成アプリケーションではない。気に入ったのは「いかにも HDR です!」という画像だけでなく、ディテールを強調した(HDR に比べれば地味だが)迫力のある画像を作ることができるところだ。効果は オフィシャルホームページのサンプル をチェックして欲しい。
Topaz Adjust はプラグインなのでホストアプリケーションが必要。Adobe Photoshop CS4-CS6 (32-bit and 64-bit)、 Adobe Photoshop Elements 6-11、Adobe Lightroom 2-5、Apple Aperture 2 and 3、iPhoto が対応している。Lightroom / Aperture / iPhoto は Topaz Fusion Express(無料)経由で使う。 Photoshop Elements や iPhoto 経由で使えるので、裾野は広いと思う。自分としては Aperture にワークフローを統一できるのが嬉しい。
30日動作する体験版が用意されている。download free trial というリンクをクリックしてアカウントを登録、プラグインをダウンロード・インストールする。前述の通り、Lightroom / Aperture / iPhoto の場合は、Topaz Fusion Express もあわせてインストールする。プラグイン起動時にメールで送られてくる体験版用のシリアルコードを入力したら準備完了だ。
(活用編に続きます)
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