以前、中小企業診断士試験の学習ツールとして「電卓」の話を書きました。
TypePad で診断士の話題に特化したブログを作っていたのですが、TypePad はいずれ解約してしまうし、未だに受験生からアクセスがある記事。ビジネスネタもこのブログでサポートしていこうということで記事をリバイズして、今話題の「税率変更」の話も含めて書いておきます。
2016年版に更新しました。
中小企業診断士受験にはなんといっても電卓が必要。診断士試験では財務会計で電卓を酷使することになります。二次試験は電卓が必須となっているので、ちゃんとした電卓を用意しましょう。キー配列は好みの問題だがポイントは以下の通り。
- ルート計算機能付き。
- 早打ち対応。
- デザインより機能重視。できれば経理電卓。
- ある程度の大きさと安定性。
- あると便利な「アンサーチェック機能(シャープ系)」
- 同じキー配列のものを2つ買うこと。
ルート計算は財務会計のポートフォリオ分析の「分散」の計算で使うので必須です。デザインは良ければ良いにこしたことがないのですが、キーが早打ち対応のもの。キーがパコパコではダメ。大きさは小さすぎるのもよくない。また、複雑な機能が付いた関数電卓やプログラミング電卓は二次試験といえども持ち込めない規定があります。
正直、二次試験会場でポケット電卓や家具屋においてあるインテリア電卓を使っている人はほとんどいません。ポケット電卓では打ち間違えのリスクがありますし、インテリア電卓にはルート計算機能がありませんから。
あると便利なのがシャープ系の電卓に付いている「アンサーチェック機能」。再計算、検算をした場合に計算結果が同一なら、小さく OK が表示される。タイプミスが多い人にはお薦めです。計算式は違っていても、イコールキーを押した後の数値が同じであれば OK が出ますから、財務諸表の穴埋め問題や、キャッシュフロー計算書数値の検算にも大変便利です。
電卓は同一のものを2ついっぺんに買うこと(予備機のため)。受験生の頃に師匠から教わった鉄則で、私自身シャープの ELSI MATE EL-337M を買って勉強をはじめたのですが、これが廃盤で電気屋を何軒と回ったあげく同一キー配列のものが入手できなくて困りに困りました。0 桁入力が 2桁 00 / 3桁 000 と微妙に違ってたり、メモリ計算のクリアが独立していなかったり、クリアの位置が違ったりと注意が必要。二次試験会場には電卓を複数持って行くのが常識。今のうちの用意しておきましょう。
お薦めする電卓は、シャープのロングセラー シャープ ELSIMATE EL-N731K-X 。安定感のある長さ、必要十分な機能。桁入力は00の2桁(これは好みが分かれる000 の3桁+全体12桁を使うなら EL-N862-X がいい)。ルートキーはメモリキーから遠い位置に配置。合格後も使える税率計算機能付き。機能はありすぎるのはよくないです。二次試験で試験中にセレクタスイッチが違ってたとか、脳年齢計算ゲームのスイッチ触っちゃったなんてのは目も当てられません(笑)。
電卓を買ったら、違うキー配列の電卓は極力使わないように。入力は右手でも左手でもいいですが、試験合格までどちらかに統一しましょう。左手入力は右手でペンを持てるので有利ですが、無理にチャレンジしなくていいです。電卓で恐ろしいのは「タイプミス」。私はミスが多めだったので、右手入力でした。
試験後は驚くほど電卓を打つのが早くなります(笑)。ちなみに財務会計の計算問題ですが、ゴールデンウィークまでは計算機を使ってオーケー。問題の数をこなす必要があるので暗算が得意でない人は計算機をガンガン使って下さいまし。
さて、ビジネス電卓という話では、「税制変更」がありますよね。今年ともう1回はありそうな状況です。改正前と改正後の消費税計算をする必要があるなら、最近は2つの税率を計算できる電卓が出ています。カシオの新機種やキヤノンの新機種など。
双方とも2つの税率キーを持っています。キヤノンとカシオはクリア系キーが左端、イコールがプラスキーの左側というのが特徴。私はシャープのキー配列に慣れていますし、頻繁に消費税を計算することはないので、基本に忠実なシャープの1択です。また、これらの新機種はルート計算キーがないようなので資格受験者は注意して下さいね。
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