Introducing Kindle MatchBook
For thousands of qualifying books, your past, present, and future print-edition purchases now allow you to buy the Kindle edition for $2.99, $1.99, $0.99, or free.
Kindle MatchBook はアマゾンで購入した紙版書籍について、$2.99 以下の費用を払うことでキンドル版の書籍を追加購入できるサービス。音楽データについては、AutoRip という同様の無料サービスを提供している。
電子書籍を買う際に迷うのは、「紙で買うか、デジタルで買うか」、「デジタルデータならどのショップで買うか」だ。紙で読みたい場合もあるし、紙で読んだ後はデジタルで持ち歩きたい場合もある。急ぎデジタルで買って、あとで紙版も蔵書しておきたいケースもあるだろう。一方購入についても、いつつぶれるか分からない電子書籍書店では買いたくないし、ポイントがつく書店で買いたくもある。
Kindle MatchBook はこの問題を解決してくれる。アマゾンは徹底的にユーザ視点でサービスを展開しているが、紙とデジタルの共存(というより、いいところ取り)のこのモデルは出版社にともっても受け入れやすいものかもしれない。
出版社にとってもアマゾンは巨大だ。1周年を迎えたキンドルだが、アマゾンは「紙も販売量も凄いし、デジタルは圧倒的なシェア」という存在。 Kindle MatchBook で「紙は街の書店で」なんてアマゾンユーザもネット経由になる。まさに、なんでもアマゾン、だ。
本に限らず、ショールーミングが進んでいるが、小売店にとっては面白くない、ってなもんではないだろう。「街の本屋を潰す気ですか?」という声をよく聞くが、実際彼らはその気満々だ。「アマゾンがヒドい」というが、実際街の本屋に起こっていることは、「お客様が自分のところから他店に流れている」のであって、それは彼らの方が安かったり、便利だったりするからだ(本や雑誌を買わなくなってきている風潮もあるが)。
「だから経済的効率から街の本屋はなくなるんですよ」という気はない。街の本屋も存在を続けることが出来る(その実、役割は大きく変わるだろうが)方法がないものだろうかね。ネットショップをいくつも束ねてリアル決済センターになる、コーヒーを飲みながら本を読める空間商売になる、本以外をも扱う総合ナレッジセンターになる、価格を本屋が決められることで様々なキャンペーンを展開できる書店(実際、値引きは購入のインセンティブになっている)、いろいろあると思うのだが。
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