価格.com が電子書籍の価格比較サイトをオープン、Web本棚も。

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価格.com 電子書籍

仕事柄、なんとなく噂では聞いていた、価格.com 電子書籍の価格比較サービス がスタートした。現時点で比較できる店舗は、大日本印刷系の honto、ひかりTVブック、BookLive!、楽天Kobo 。

書籍の種類を問わず最安価格がひと目で分かる上に、 “中古書籍のみの結果”など、希望の条件から絞り込んで表示することも可能なため、お目当ての書籍を効率的に探して比較検討し、お店の売り場に移動してそのまま購入することができます。さらに、『価格.com』の製品データベースと自動連携してウェブ上に自分専用の本棚を持つことが出来るグループサービス『my rack(マイラック)***:http://myrack.kakaku.com/』を活用することで、簡単に既読管理ができたりお勧め作品情報を受け取ることができます。

「電子書籍の価格比較サイトって、どうなんだろう」と。通常の物販と違って電子書籍は各書店で DRM が異なるので、「この本はここの書店、あの本はあの書店」なんて買い方はしにくい商品だと思っていた。書籍ごとにMY本棚やリーダーアプリケーションがバラバラになるからだ。

でも、そんなこと百も承知で始めたんだろうから、どうなるのかなと興味があります。自分専用のWeb本棚機能を提供するのもここらへんが理由でしょうけど、Web とアプリがバラバラな状況は変わらないですし。

紙書籍、中古書籍、電子書籍、比べるとこんな感じです。

サンプル

うーん、あまりイメージが湧きません。中古本をあまり買わないからというのもありますが、中古本でいい人は新品で本を買いませんからね。

ただ、価格.com は情報が集まる、という大きな特徴があります。なので「本のレビュー」を集める施策なのかもしれないし、集まれば面白いサイトになりそう。また、本への評価も★の数だけではなく、「読みたい」「読んでる」「読んだ」「積んでる」というレベル分けが面白い。「積まれてる」なんて、作家や出版担当者的にどうなんでしょう。書籍については、売れ行きの評価軸というのは必要だと思いますし。

電子書籍で見ると、「楽天Kobo 」ばかりでウンザリという感じですが、出版社やリアル書店への配慮の影響を受けにくい Amazon が参入するか(アマゾンの本はセールやキャンペーンなどで、かなりのボリュームが激安なのが現実)、しないのか。ま、電子書籍書店担当者は比較が楽になるのかもしれません。

2014年、電子書籍書店の再編が加速すると思います。電子書籍の将来という点では、リアル店舗(書店でなくても)との連携や、ウェアラブルデバイスのEC活用、インタラクティブ書籍、書籍なのかコンテンツなのかサービスなのかの線引きが難しいものの出現など、いろいろ面白いことが起こると思います。楽しみです。

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波形研究所 所長

WAVEFORM LAB(ウェーブフォーム・ラボ) は音楽制作、デジタルライフ、イノベーションをテーマとするサイトです。

1997年、伝説の PDA、Apple Newton にフォーカスした Newton@-AtMark- を開設、Newton や Steve Jobs が復帰した激動期の Apple Computer のニュースを伝えるサイトとして 200万アクセスを達成。2001年からサイトをブログ化、2019年よりサイト名を WAVEFORM LAB に改称、気になるネタ&ちょっとつっこんだ解説をモットーにサイトを提供しています。

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