波形研究所では、サウンドを耳だけでなく目でも愉しむことをモットーにしている。波形で確認している、というより波形を眺めているという感じ。それが研究所の在り方としてマトモかどうかは別だが。
さて、少し前に Rhodes のエフェクトをチェックしていた際に、FLUX Stereo Tool をインサートしたところ、音像の動きが面白かったので動画にしておいた。そんなに長い動画ではないので観て欲しい。
Rhodes にかけるエフェクトといえば、PAN / CHORUS/ PHASER が代表的。どれも音像に影響を与えるエフェクターだが、みなはどれをチョイスするだろう。各エフェクトがどのように音像に影響を与えるか、耳で捉えることも重要だが、やはり目視すると一目瞭然だ。
個人的には PHASER か PAN を選択して使うことが多い。もちろん、シーンによりけりだが。
例えばバッキングで使う場合、Rhodes のコードバッキングの切れ味を表現する際にコーラスをかけてしまうと音がぼやけてしまう。その状態で Rhodes のコードカッティングを聴こえるようにするためボリュームを上げると、パッドとグチャグチャになってしまう。
なので、バッキングの際は MONO でいくか、音像が縦に広がる PHASER を使うわけだ。
ソロならば、左右に散らしたい。ピアノのソロを PAN すると気持ちが悪いのだが、Rhodes だとなぜか気持ちがいい。そんな時は AUTO PAN 。Rhodes V8 Pro には VARI-PAN という素晴らしいエフェクトが搭載されている。これで思いっきり散らす。フレーズの弾があちこちから降り注いで、お?!と思わせることができる。
Rhodes はコーラスというイメージがあるが、左右に広げずに絞った形で使うとボリュームの LFO 的な使い方ができるのも楽しい。
Rhodes はそれこそルパン三世や、ダーティハリーの BGM あたりがカッコイイ。迷ったら聴くようにしている。毎回気づきがあって楽しい。
コメント