先日、楽器屋で結構衝撃的なものを見かけた。ハモンドアンサンブル というやつで、あの「ハモンド」ブランドのマークが付いている。失礼ながら中途半端な37鍵盤(横幅60cm)キーボードで、まぁ、初心者キーボードにありがちな「スピーカー付きでいろんな音がでるタイプ」である。
しかしこのハモンドアンサンブル、よく見ると楽器としてタダモノではないことが分かる。
ポータトーンのような楽器であるのに、なぜかドローバーが付いている。あまりにバランスが悪くないか。なぜだ。やっぱりハモンドだからか。子供がドローバーを動かしながら音を作る楽しみを学べるようとの心遣いを感じる。うん、なるほど。
では、「レスリー出力」というのはなんだ(笑)。これがレスリースピーカー用の出力端子のことなら大胆だ。レスリースピーカーはそこらへんには転がってないぞ。というか、これを繋いじゃっていいのか。これもハモンドだからか。
ペダル入力はあるが、よく読むとサスティンペダルではないようだ。エクスプレッション効果をコントロールするもののようだ。なぜにサスティンペダルがないのか。これもハモンドだから成せる技なのか。
プリセットの音もタダモノではない。バイオリン、トランペット、フルート、三味線、ピアノここらへんまでは分かる。しかし、「牛」「犬(中)」「鈴虫」「電話」「時計」「起立!」「礼!」「パリーン(皿)」「斬る(時代劇)」とはなんだ。効果フレーズ「ロンリー」ってどんな音が出るんだ。「ガスコンロ」の音ってどんなんだ。しかも、「とうふや」と「チャルメラ」と細部にわたって分類されているあたりに妙なこだわりを感じる。もうツッコミどころ満載だ。
これは楽器なのか?(笑) ハモンドアンサンブル。標準価格68,000円、なお別売りのレスリースピーカーは148,000円です。
コメント
ワタシも実物見て笑ってしまいました。
我が家のレスリー2101に接続させてみたい気分です。
トラックバックがうまくいかなったのですがこの記事をリンクさせていただきました。
レスリーの話。
写真:ディズニーシーのブロードウェイ・ミュージカルシアター「アンコール」。シア
おおお、確かに MIDI がないぞ(驚き)。潔いなぁ。
初めてコメントいたしますが、いつも楽しく読ませていただいております。
今回の記事、久々に画面の前で大爆笑いたしました。
最高ですね>ハモンドスズキ。
これにMIDI端子が無いのが不思議。
雪道の足音なんて右と左、ちゃんと両方あるところがスゲー!と思いました。
ところで、ハモンドスズキってもうカーツウェル製品を扱ってないんですかね?公式サイトに見当たらなかったのが意外でした。
うーーーー、ほしぇーーー
効果フレーズ「ロンリー」って、YESのOwner of a Lonely Heartの『チャララララ』(うまく文字に出来ない!)ってやつかな?そんなことないかっ。(昔、中森明菜のサザンクロスかなんかも効果音でパクってました?)
しかし、この商品はインパクトあるなぁ〜(レスリー繋いだら壮観かも)
ちゃんと「鈴木楽器製作所」の発売で、ハモンドとかって、こちらの登録商標ですからしっかり名前もついて本物なんですね。
私が現役のころはアンプは真空管だし「トーンホイール」のものだけでしたが、
ページを見ると同じB-3でも今はNew B-3と言って「デジタルトーンホイル音源」と書いてあります、デジタル音源なのでしょうかね?寂しい時代になりました(^^