「出る」というだけで十分な気がする MOTU Digital Performer 4.5 。個人的には今の Digital Performer 4 の機能に飽き足らない訳ではないので、 Latency compensation だけで「よしよし、それで十分」という感じ。まぁ、一応、新機能をおさらいしておきましょう。
新しい Digital Performer 4.5 では(基本機能や UI の改善のほかには)オーディオを MIDI データのように扱う(エディットする)ということに視点が置かれているようです。 Digital Performer のエディット機能は非常に柔軟で強力。「このアドバンテージをオーディオデータ分野でも発揮することで、 dp としてしっかりやっていこう」という感じが伝わってきます。
Beat Detection Engine
オーディオデータと MIDI データの編集上のギャップを埋めるテクノロジーで、オーディオデータ中のノートのビート管理を強化しています。このテクノロジーによりオーディオのビート管理に関係するいくつもの機能を実現しているようです。
- Align any audio to the tempo of your project :インポートしたデータをシーケンスのテンポに「自動的に」あわせます。従来はオーディオデータのテンポ情報を設定しなければなりませんでしたが、dp 4.5 ではドラッグ&ドロップしたオーディオファイルのテンポを分析し、シーケンスのテンポに自動的にあわせてくれるようです。Set Sync Point At First Beat を指定すればオーディオの最初のノートを自動的にシンクポイントにあわせてくれるみたい。便利ー!
- Quantize beats within soundbites :オーディオデータをクォンタイズしてしまう機能。 dp の強力なクォンタイズダイアログから設定可能。今までは ReCycle でちぎって、MIDI ノートとしてクォンタイズしていましたが、これをオーディオデータに直接してしまう機能。 ReCycle データを違うグルーブにあわせると、分割されたオーディオ間に不自然な隙間(ギャップ)が発生することがあります。これも自動的に埋め合わせてくれるようです。ナチュラルー!
- Apply grooves to audio and extract them from audio :オーディオのビート編集ができるので、当然こういうこともできます。 MIDI データからグルーブを抽出し、オーディオデータに適用できます(逆も可能)。タイミングだけではなく、ベロシティにも対応。
- Snap your edits to beats :これも便利。これまでオーディオデータの位置修正は基本的にはステップ指定(だってドラッグ操作だとおおまかすぎる)だったのですが、 MIDI データのようにスナップすることができます。Vision のピアノロール派だった僕としては感激。
- Split audio on the beats : ReCycle の機能です(笑)。ビートにあわせてオーディオをスライスします。 REX ファイルは生成できないようです。
- Sample-accurate precision : Digital Performer なのでサンプルアキュレイトらしいです。
- Beat editing :簡易的な ReCycle のような機能です。オーディオデータをタイミングによりスライスしたりベロシティ編集ができたりするようです。 ReCycle はピッチも個別に扱えますが、タイミングと音量だけなのかな。
次回に続きます。
コメント
DP 4.5
どう考えても、リストエディタ!
Macユーザーだったら絶対DP!(きっぱり)
ということでDPもversionを重ねて4.5です。
私はPerformerの4あたりからのユーザでして…
あの頃のおもひでを語れば128時間ほどそれだけで
酒が飲みかわせますよ!
さて、翻ってcubaseですが使…
Digital Performer 4.5登場
ついにApple純正ソフトとなったLogic Pro 7の発表の後を追うように、私がメインで使ってる音楽ソフト、Digital Performerの最新版Version 4.5の発表がありました。
MOTUのdp 4.5オーバビュー(英語)
N@Blogさんに日本語の詳細な解説が載っています。
dp 4.5 の詳細(…