dp 4.5 の詳細(2)

RECORDING

ほんとに出るらしい MOTU Digital Performer 4.5 の機能紹介その2です。

Plug-in latency compensation
MAS / DAE 環境では Digital Performer はプラグインのレイテンシー補正をサンプルアキュレートで実現します。Digital Performer が対応しているプラグインフォーマット(MAS、 Audio Unit、 TDM、 RTAS)ならソフトウェア音源を含むすべてのプラグインでレイテンシーを補正。しかも、 PowerCore や UAD-1 などの DSP プロセッサカードを使っている場合も補正してしまう。にわかに信じがたいが、もうこれは最高な環境ですね。アンビリーバボー!!!

MasterWorks EQ
クラシックなブリテッシュコンソールの EQ をイメージした新しいプラグインです。太くて温かい音だとか。オーディオの各周波数帯のレベル表示もできるようで、これは超便利。マスタートラックにフラットのままインサートしてフィードバック表示だけに使いたいぐらい。音圧かせぐのに目安になるかも。重いのかなぁ。

Digital Performer 4.5 EQ

Enhanced Pro Tools support
僕は Pro Tools は使っていないので割愛します。

Consolidated Window
Digital Performer を使いはじめてびっくりしたのは Windows に「後ろにまわす」というボタンがあることだった。クローズではなく、開いたまま後ろにまわす。 Digital Performer は DAW の中でも従来から専用のユーザインターフェイスを貫いてきたソフトウェア。プラグインだの、ソフト音源だのが加わって、やたらにウィンドウを開いてしまう昨今の DAW だが、この Consolidated Window はウィンドウについたタブで表示するウィンドウを切り替えられるというもの。

例えば、データエディット中にピアノロールとイベントリストウィンドウをタブクリックで行き来できるだけでなく、ウィンドウ内に表示する画面をフレームのように追加して、1つのウィンドウにミキサー、メイントラック、イベントリストなどをいっぺんに表示できる。 PowerBook ユーザには最適な機能。新しい Digital Performer は使い込めば、離れられなくなるぞ。

Productivity Enhancements
そのほかの改善点について。

  • Smooth Audio Edits :Beat Detection Engine でも触れたが、各オーディオデータ(サウンドバイツ)間にできた不自然な隙間(ギャップ)を埋める機能。ギャップ部分をナチュラルなルームトーンで埋めてくれる。個人的にはデフォルトオフかな。
  • QuickScribe Film Cues View :スコア印刷用の QuickScribe 表示にフィルムのキュー情報を盛り込めるようになったらしい。
  • QuickTime movie DV playback offset :オーディオ編集オンリーの人にはあまり関係ない。割愛。
  • Bounce / Export to MP3 and other formats : Bounce 操作から直接オーディオファイルやエンコードされたオーディオデータを出力できるようになった。 Mac OS X がサポートするオーディオ形式や圧縮音源形式をサポートする。例えば、 Bounce ダイアログからいきなり MP3 ファイルで出力できる。 MP3 の場合、オープンソースエンコーダーの L.A.M.E. を使うよう。 Peak や iTunes でエンコードする手間がはぶける。
  • Preferences and Settings window : 初期設定やセッティングの UI を見直しました。
  • More voices and busses : Digital Performer 4.5 は99のモノラルボイス、99のステレオボイス、99のステレオバスをサポート。 297 のオーディオボイスと 198ch のバスが使える。って、現在の Mac で動くの?
  • Mono, stereo and n-channel busses : おおお。バスがモノラル、ステレオ、それ以上のチャンネルに対応。ミキサー上でバスに送る時に操作が簡単になったのかな。今まで5.1chのバスなんて、どうやってセンドしてたんだろう。
  • More sends :ミキサー表示でトラックあたり20までセンドを表示できる。
  • Apple Loop import : Apple Loop をインポートできる。もちろんテンポも合う。
  • Many other productivity enhancements :その他にもたくさんの改善点があるそうだ。 Freeze あたりの操作性もよくなっているかな。

なお、アップグレードコストは $149 となっている。が、 MOTU 、リリース出してないじゃん。出荷時期とかは追ってレポートしていきます。

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波形研究所 所長

WAVEFORM LAB(ウェーブフォーム・ラボ) は音楽制作、デジタルライフ、イノベーションをテーマとするサイトです。

1997年、伝説の PDA、Apple Newton にフォーカスした Newton@-AtMark- を開設、Newton や Steve Jobs が復帰した激動期の Apple Computer のニュースを伝えるサイトとして 200万アクセスを達成。2001年からサイトをブログ化、2019年よりサイト名を WAVEFORM LAB に改称、気になるネタ&ちょっとつっこんだ解説をモットーにサイトを提供しています。

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