Midi Quest 9 / XL

RECORDING

Midi Quest XLSound Quest Inc.Midi Quest 9/XL をリリースしています。一瞬、画面を見て「強力なヴァーチャル音源セットか!」と思いましたが、ユニバーサルライブラリアン/エディター(以下、UL/E )でした。要するに UnysinSound Diver のようなパッチエディターです。画面は非常に楽しそうです。

Midi Quest 9/XL は 600 を越える種類のデバイスをサポートしているとのことです。また、パブリックドメインな 70,000種類の独自のパッチを収録。なかなか充実してます。 Midi Quest XL は Midi Quest 9 の高機能版で、なぜか VST Plugin も付属しています。価格は Midi Quest XL が $299、Midi Quest 9 が $199US ということです。デモ版も用意されています。

UL/E アプリケーションで痛く失敗した経験を持つ僕がポイントを解説しますと(笑)、ポイントは次の3点になります。

まず1つ目。シンセサイザーやドラムマシーンのパッチを管理するだけでなく、そのパッチネームリストをホストとなる DAW に反映させる機能がなければ全くもって役に立ちません。 dp 4 の場合、かなりの量のデバイスのプリセット(オリジナルで作成したパッチではない)が Mac OS X CoreMIDI の MIDI Patch Names として反映されます。当然、 dp 4 はそのパッチリストを使います。 Midi Quest XL は MMA (MIDI Manufacturers Association) によって策定された XML ベースのフォーマットをサポートしているとのことです。これが Core MIDI の MIDI Patch Namesのことなのかな? MMA のパッチリストフォーマットについては ProTools が対応しているとの記述しかありませんので、要注意です。

2つ目。とにかく自分の持っているデバイスがサポートされているか、です。特に音源拡張ボードをサポートしているかというのが重要です。個人的には Roland の XV シリーズで使える拡張音源ボード、Ensoniq MR シリーズの拡張ボードはサポートしていないように見えます。

3つ目。アップグレードについてです。最新の楽器をサポートし、対応デバイスリストが頻繁に更新されるなら安心です。僕が昔使っていたかの Galaxy Plus はなぜか対応デバイスが更新されるたびに数万円のアップグレード料を取られました(おそらく当時のカメオルートだけね)。この業界で UL/E アプリケーションに命を懸けているディベロッパーは多くないようで、どこもスローな対応に感じます。 Midi Quest XL の場合、最新の YAMAHA のシンセサイザーはサポートされていないようです。 Novation も古い機種が中心、残念。

実際のところ、 Mac OS X がスタンダードとなる MIDI Patch Names を提供していて、メーカーオリジナルのパッチリストならホスト DAW でそれを使える時代になりました。音源はソフトウェア化を辿る一方、ハードウェア音源はツマミがいっぱいのアナログ傾向があるので、これら UL/E ソフトの出番は少なくなってくるでしょう。

Sound Quest は Windows / Mac のハイブリッドな UL/E アプリケーションを提供していることもあって、メーカーの付属ライブラリアンとしての売り込みもやっているようです。 Roland VC-1 付属のライブラリアン/エディターソフトは Sound Quest のソフトがベースになっているとのことです。