遂にキタ! Native Instruments MASCHINE に Ableton Live のセッションビューような、インターフェイスがやってきました。しかも、MASCHINE 2.6.5 という中途半端なナンバーでのアップデートで。MASCHINE のセッションビューは、Idea View という名前で登場です。
MASCHINE と LAUNCHPAD/PUSH の違い
パッド操作型の DAW といえば、AKAI MPC の流れを汲んでいる Native Instruments MASCHINE と Novation LAUNCHPAD や Ableton PUSH のようにパッドというかスイッチがたくさんならんだ、Ableton Live がある。これらは似ているようで大きく異なる存在で、音楽制作の流れそのものが違うんだけど、例えばパッドを押した動作の違い。前者の 16個のパッドは単にサンプルや音色をトリガーするためのパッドであるのに対し、Novation LAUNCHPAD や Ableton PUSH のボタンは Ableton Live のセッションビューのクリップに対応して、クリップをオン/オフする。
簡単にいえば、MASCHINE のパッドはトリガーであり、入力のタイミングでサンプルを再生をスタートする。LAUNCHPAD/PUSH のスイッチはミュートボタンに似ていて、マスターテンポにあわせて再生されているサンプルループを入力のタイミングでミキサーに流す。前者はタイミング悪く叩くと音のリズムがバラバラになり、後者はマスターテンポにきっちりあった演奏が可能だ。あ、この違い、昔書いてたね(MASCHINE JAM : Native Instruments より LAUNCHPAD/PUSH 型の MASCHINE ハードウェアが登場)。
所詮、16個しかパッドがない MASCHINE は、サンプルループを全面に並べて、次々にサンプルを入れ替えて演奏するスタイルは苦手だった。が、Native Instruments MASCHINE JAM が登場。JAM が出た時から、「あぁ、MASCHINE は Ableton Live のセッションビューを実現するんだなぁ」と予感してました。
MASCHINE 2.6.5 の Idea View
MASCHINE 2.6.5 の Idea View は Live のセッションビューのように動きます。各パターンは Live のクリップのように、クリックしたタイミングでパターンが入れ替わります。パターンをクリックしていくだけで音楽の構成を変えることができます。ハウスやテクノ系の音楽には最適でしょう。
MASCHINE の Idea View でパートを縦に並べて、横にイントロ、Aバース、Bバース、サビ、ブリッジ、ソロ、アウトロと並べておけば音楽の構成をリアルタイムに選択可能だし、タイムラインビューでもさっきの構成を選択するだけで各バースの構成をいっぺんに呼び出すことができる。とても便利。
ピアノロールで育った自分としては、最初にパートの長さを決めておかないとならない(要するにパターンを組み合わせることが前提な)フローは苦手なんだけど、MASCHINE は触っていて楽しいし、Idea View を搭載したことで、トラックメイクから Live まで全部イケる DAW になったんだと思う。
こうなると、MASCHINE JAM があってもいいのかなぁ、と思ったりする。MASCHINE JAM の白いヤツが出たらまずいなぁ(笑)。
コメント
オーディオクリップをサンプラーで読み込ませた場合、パターンの再生途中でパターンを切り替えても、切り替え先のサンプルが途中から再生されるわけではないので、ここがイマイチですね。