ScanSnap 6年ぶりの新モデル ScanSnap iX1500 が発売された。かつての Mac モデルのようなホワイトボディで登場した新モデルだが、精悍な iX500 を持っているので新モデルの購入はなし。だが、新モデルと一緒に登場したソフトウェア ScanSnap Home は iX500 でも使えるのだ。
ScanSnap Home はスキャナー設定やファイル管理を行う統合ソフトウェア。これまで ScanSnap Manager や Organizer と分かれていた関連ソフトウェアをとりまとめたアプリケーションを置き換えるものだ。ダウンロードはここからできる。
ScanSnap Home をインストールする
ScanSnap Home をインストールするとこれまでのバラバラとあった ScanSnap ソフトウェアはアンインストールされる仕組みになっている(インストーラーが事前にそう伝えてくるはずだ)。ScanSnap Manager.app だの、見開き作成.app だの、ScanSnapサポートツール.app だの、ScanSnap無線設定ツール.app だの、モバイルに保存.app やもはや冗談のような モバイルに保存(通信).app などはクリーンにアンインストールされ、800MB をこえる ScanSnap Home に統一される。アプリ1つ、気持ちがいい。
ScanSnap Home をインストールすると、ScanSnap 本体の登録、無線の登録を再度行う。無線の登録は従来の登録を引き継ぐことができる。
ScanSnap Home はこんな感じ
インターフェイスはすっきりし、ScanSnap を利用する上で必要な(ほぼ)すべての作業をこのウィンドウから実行できる。スキャンプロファイルの作成や指定、ファイルの管理や検索もこれ1本だ。グレイト。
びっくりするのが印刷のプロファイルは移行してくれない点。デフォルト設定が豊富に用意されているが、微妙な調整をして作ったプロファイルは作り直しになるので覚悟しておこう。設定項目は iX500 で使う場合、ScanSnap Manager とほぼ一緒だ。
スキャンしたらファイルをすぐ移動してしまうのでこのアプリケーションでスキャンしたドキュメントを管理することはないだろう、と思いきや、なかなか使いやすい。例えば、ドキュメントのアイコンを選択した状態でスペースキーを押すと、macOS の Finder と同様、ファイルのプレビューを表示してくれる。スキャンしたドキュメントは文書、名刺、レシート、写真の4種類に分類されるので、大量の名刺や文書が混ぜこぜになることもない。左側のフィルターも便利かもしれない。
検索可能な PDF も従来と同様に作成できる。PDF だけでなく JPEG の画像中の文字列も検索可能だ。ドキュメント種別を「文書」にしてコマンド「テキストを再認識」を実行すれば、ScanSnap Home で使う限り、テキストで検索できるようにしてくれ(これは ScanSnap Home がインデクシングをしているからであって、JPEG が検索できるようになるわけではない)。
ところで macOS Mojave のスクリーンショット機能はいいねー。ウィンドウのスクリーンショットを選択すると、ちゃんとバックグラウンドをホワイトにしてドロップシャドウ付きでくり抜いてくれる。うんうん、あとは動画スクリーンショットにアプリ出力オーディオをルーティングしてくれれば最高。
ScanSnap Home は便利、iX500 ユーザなら乗り換えよう
使ってみた感じでは、「前の ScanSnap Manager や Organizer の方が良かった」という点は見当たらない。Mac と Windows での動作差も PDF パスワード機能くらいで、頑張って作っている感じがある。iX500 ユーザなら ScanSnap Home に乗り換えてもいいと思う。
ちなみに iX1500 はソフトウェアでの進化が中心に報道されていて、ハードウェアの改善としては起動時間短縮、名刺専用ガイド、スキャン速度くらいなのかな。デザイン的には iX500 の方が断然好きです。
コメント
ScanSnap Home 1.0.11 アップデート出てます。
1.0.10→1.0.11の変更点
– ScanSnap iX1500の電源を再投入してもScanSnapロゴのまま操作を受け付けなくなる場合がある不具合を修正しました。