The Goal & It’s Not Luck – ザ・ゴール/企業の究極の目的とは何か

BOOK

The Goal & It's Not Luck
最近読んだ本を紹介しておきます。まずはザ・ゴール/企業の究極の目的とは何か。この本の続編を読んだのですが、こっちも紹介しておかないと話がつながりません。この本自体はベストセラーともなりましたので、書店で見かけていることと思います。

「TOC(制約条件の理論)」について書かれた本で、TOCを生産管理に適用した事例を小説風に紹介した書籍です。いわゆるビジネス書なのですが、物語自体はスリリングで読みやすいですし、「原価会計の盲点とは」のような難しい内容の本ではないので、たいていの人には楽しく読めると思います。イスラエルの物理学者が書いた本であり、物理学者という畑違いな人だけあって着眼点がユニーク。「はーん、こういう考え方って面白いなぁ」と思える本なので、ビジネスマンはもとより学生さんにもお薦め。仕事をする上で、こういうモノの見方を知っているか、知らないかでは仕事の面白みが変わってくると思います。

It's Not Luckで、ザ・ゴール 2/思考プロセスです。ベストセラーの続編であり、TOCを生産現場だけでなく、マーケティングへの適用を説いた書籍ということで、これを読んでみたわけです。

内容としては The Goal より自分に通じる点が多いはずと期待して読んだのですが、なかなか理解しにくい本でした(苦笑)。 The Goal がTOCの適用が実に具体的(倒産寸前の工場をいかに立ち直らせるか)だったのに対し、今回は「TOCにおける思考プロセスをマーケティングブレイクスルーの発見に使用する」という本。

簡単にいうと「様々な難題における解決策を見つける魔法のような方法」を紹介した本なのであります。プライベートでもビジネスでも、この方法を使えばパワフルなソリューションを発見することができるわけです。魔法のような手法は簡単ではなく(苦笑)、また複数あるプロセスの全貌は後回しに、各プロセスの紹介がはじまるので、「いったい何がはじまったんだ?」となってしまいます。

巻末に思考プロセスの構成と解説がまとめられているので、途中で把握できているか不安でも、最後には分かるようになると思います。もちろん、「理解」より難しいのが「実践」。プロセスの各段階を慎重に吟味するには経験と勘が必要なので、これは大変だと思います。

お薦め度としては、ザ・ゴール/企業の究極の目的とは何か はマストでも、ザ・ゴール 2/思考プロセスは数ページ読んで「面白そう」と思えば買い、というところでしょうか。この後に、チェンジ・ザ・ルール!がありますが、当然、僕は読んでみるつもりであります。

コメント

  1. 名著のプレゼント「ザ・ゴール2」

    「ザ・ゴール2」エリヤフ・ゴールドラット、ダイヤモンド社、¥1680円、1名様ロジックで冷静に考える。そんな思考法へのヒントとなる一冊です。プレゼント応募要領)1 応募方法   [email protected]まで件名を「プレゼント希望」とし、「感動した本」の書名と著者…

  2. N@ より:

    おそらく、ゴール1も買うことになると思いますよ。面白みとしてはゴール1の方がお薦めできるので。思考プロセスを実践できればご報告下さい。あれ、難しいです。技術力より根気がね。

  3. t4e より:

    書店に並んでいてけっこう有名なのも知っていたのですが、N@さんの書評(?)で昨日早速購入。私も仕事柄、ザ・ゴール2が近そうなので(けっこう生産現場も近いですが…)他人の忠告に聴く耳持たずに(笑)こちらを購入です。今週末に読むつもりです。
    同時に、隣に積んであった同じダイヤモンド社のザ・プロフィットってやつも購入しました。こっちはプロフィットを生み出す23のモデルの説明という内容で、やはり小説形式です。それぞれのプロフィットモデルの特徴と適用できる業種などが議論されていてこっちもおもしろいです。

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