Reason for Intel based Mac という発表がありました。面白い内容なので、Intel Mac 対応状況をメンテするだけでなく、エントリーにしようと思います。この発表によると、 Reason は 3.0.5 という Intel Mac だけに対応するバージョンをリリースするとのこと。 Universal Binary ではないようです。なぜでしょうか?
Reason はもともと CodeWarrior でコンパイルされているとのこと。ユニバーサルバイナリーにするには Apple の XCode でコンパイルしないとならないのですが、 Propellerhead Software の内部テストによると、 Reason の場合、 XCode でコンパイルした PowerPC 版 Reason は現行の 3.0.4 に比べて「かなり遅くなる」ことが分かったようです。
Universal Binary actually contains two compiled applications, one for PPC and one for Intel. To create a Universal Binary, Propellerhead would need to use Apple’s XCode compiler for both the PPC and Intel versions of the program. By contrast, the shipping version of Reason for PPC computers (version 3.0.4) is compiled with Motorola’s CodeWarrior compiler. Unfortunately, our internal performance testing shows that compiling Reason for PPC using Apple’s XCode compiler creates a significantly slower program than the shipping 3.0.4 version that we have today. For this reason we have decided to keep the two versions separate for the time being.
もちろんプログラムの最適化の度合いが関係しているのでしょうが、ユニバーサルバイナリーになることで( XCode でコンパイルすることで)、 PowerPC 版のパフォーマンスが落ちることもあり得るようです。また、 DAW 系アプリでは Plug-in や ReWire で連携するアプリが、すべて PowerPC / Intel バージョンのどちらか一方で構成されている必要もあり、このことから、ユニバーサルバイナリーである必要がない(ユニバーサルバイナリーでは双方で動作するアプリが含まれ、クラッシュすることもある)という側面もあります。
この点は引き続きウォッチしていきます。
コメント
リーズンを使ってみる
元々このReasonやLiveなどのバンドル・ソフトに惹かれた部分も多々あったので、暫くはイジってみたい。… ちなみに、マウスでMIDIデータ入力するのはあっという間に挫折したので、慌てて入力用鍵盤を探しに行くも、好みのメカニカルなルックスのヤツはどれも高いの…