吉澤はじめを中心とする MANTASA のデビューアルバム MANTASA を紹介する。
吉澤はじめの新ユニット MANTASA
元モンドグロッソ・SLEEP WALKER のキーボーディスト、吉澤はじめ のニューユニット MANTASA。メンバーは吉澤はじめ（key/rap）、火男（rap）、岩見継吾（bass）、永田真毅（drums）。西東京エリアのミュージシャン・アーティストが集結、新アルバム MANTASA には ACO（vo.）、黒田月水（土佐琵琶）、村田千紘（trumpet）、DJ Miyazawa（scratch）が参加している。アルバムアートはTOSHIKI。
MANTASA は吉澤はじめが得意とする Jazz / Club Jazz のテイストにラップを重ねたユニット（メンバーがそれぞれラップを行う）。西東京エリアを本拠地とし、ここ数年間、各地でライブを重ねている充実したユニットだ。
2021年4月に新アルバム MANTASA をリリースした。このアルバム制作はクラウドファンディングサイト CAMPFIRE のプロジェクト としてスタートした。2000年6月にファンディングを完了、コロナ禍、そしてレーベル dbr の映像作成部門を担当していた動画クリエイターの工藤かずお氏が急逝するという難局を乗り切りアルバムリリースに漕ぎ着けた。
収録曲は制作当初予告されていた7曲を大きく上回る 12曲。
MANTASA / MANTASA
1. 理 (Kotowari)
2. All Free Way
3. 偶々 (Tama-Tama)
4. 茗荷
5. Connective Dub – 三体 – (Naoyuki Uchida Dub Mix)
6. 太古の未来 (feat 黒田月水)
7. Direct Chat
8. Channel 21
9. ミミヲスマセ
10. Crown Strings -Message from the God- (feat Chihiro Murata)
11. みんなのJAZZ (feat Chihiro Murata & DJ Miyajima)
12. The Room (feat ACO)
濃密でハイクオリティの楽曲揃い。ぜひ聴いてみて欲しいと思うのだが、このアルバム、まだ一般に流通していない。どうやったら入手できるか聞いてみます。
Club Jazz + RAP というスタイル
CAMPFIRE プロジェクトページから引用
ここからは個人的な感想。Club Jazz + RAP というスタイルは MANTASA 結成前からトライしていた模様。ライブでもアルバム収録曲の原型となるパフォーマンスが披露されていたが、当時は実験的なアプローチを試行錯誤しているようだった。吉澤はじめファンとしてはピアノや Rhodes を多く聴きたかったのだが、六本木のアルフィーのソロライブの際に披露されたアコースティックピアノと自身のラップが見事にハマった演奏があり、「あー、これはアリなんだ！」と驚いた思い出がある。
吉澤はじめはプライベートスタジオがある西東京地区（三多摩）での活動を継続的に行っており、同地区のアーティストとフリースタイルでのジャムを繰り返しており、個人的には東京のこっち側とあっち側で移動も大変なのだが、MANTASA のライブは何度も体験している。ライブではオールラップという訳でもなく、これまでの吉澤はじめのインストも多く演奏される。
ヒップホップエリアは得意じゃないんだけど、火男（rap）のラップはやはり本物、ライブでも凄い存在感だ。引きずられてラップをやるようになった（ように見える）岩見継吾（bass）、永田真毅（drums）も味があるラップを披露する。岩見継吾のアップライトベースはライブでは実にグルーヴィン。在日ファンク・永田真毅の繊細なドラムとのケミストリーはまさにフリージャズの醍醐味をみせてくれる。
コロナ禍ではアーティストのライブ運営はかなり難しいと思うのだが、立川AAカンパニー でUNARIDM（ウナリズム）という定例イベントも精力的に行っている。ぜひ、MANTASA を体験して欲しい。
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MANTASA アルバムのオンライン販売が開始されました。DBR Online SHOP で販売中です。
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