今日は、アナログレコードの話。今、アナログレコードがトレンドらしく、アメリカでは CDの売上をレコードが抜いているとか。ソニーもアナログレコードを自社生産していて、往年の名アルバムを(リマスターの上で)再生産している。Twitter では紹介したかな、ソニーでは、例えば名盤遊佐未森2ndアルバム「空耳の丘」もアナログ化されている。あーこれは、アルバム紹介シリーズ「これを聴いとけ!」で紹介しないとな。
ということで、アナログレコードプレーヤー Onkyo OCP-01 の紹介なのです。
デザインがかわいいアナログ・レコードプレーヤー Onkyo OCP-01
このオンキョーのレコードプレーヤーは、クラウドファンディングで資金集め・ニーズの確認を行っていて、自分はこのクラウドファンディングで購入した。レザー風仕上げの手持ちケースデザインのコンパクトなアナログレコードプレーヤーで、レトロな感じのプレーヤーだ。
デザインは写真を確認してもらえばいいと思うが、質感は良い。ホワイトを購入したのだが、若干クリーム色がかっており、レザー風処理もしっかりしている。収納もコンパクトでいい。ケースにはプレーヤーのガタツキを防止するゴム足も付いており安定感は抜群。同様のプレーヤーを販売している会社があるが、オンキョー版は側面に2Wのスピーカーが設置されている。
レコード再生性能だが、33⅓、45、78 RPMの回転速度に対応しているので、ほぼすべてのアナログレコードを再生できる。ワウ・フラッターは 3%以下、S/N比は 47dB(笑)。
操作系ボタンは、電源とボリュームを兼ねたノブと、ピッチコントロールノブ、レコード再生スピードのスライダーとオートストップ機能のスライダーが付いている。シンプルだ。操作に戸惑うことはないだろう。
使用時には ACアダプタを接続する。接続端子は、入力が AUX IN(3.5 mm)、出力は LINE OUT(RCA)、ヘッドホン端子(3.5 mm)とシンプル。「Bluetooth に対応」と書いてあるが、Bluetooth は受信のみで送信はできない謎の仕様。レコードの出力を Bluetooth で外部スピーカーに飛ばすことはできないので注意が必要。iPhone など外部のプレーヤーのオーディオを(しょぼい)プレーヤーのスピーカーで再生できる。なんでこうなった。
レコードプレーヤーにはロマンがある
まぁ、仕様はともかくレコードを再生する。自分のアナログレコードライブラリは実家に置いてきているので、手元にある数枚をプレイ。
プレーヤーのケースをパカっと開いて、電源ケーブルを接続。本体より大きい LP 盤のレコードをセットする。パワーノブを回して電源オン。レコード針のカバーを外してレコードの溝に針をセット、レバーを倒すと針が落ちる。実にいい。
正直、サウンドは「あ、鳴った!」というレベルで、本体内臓スピーカーの音質はそれなり、だ。ここらへん、やはりステレオ接続のレコードプレーヤーと比べるのは苦しい。ちょっとがっかりする。なんかステレオ分離が悪い感じもする。仕方がないので BOSE Pulse スピーカーをライン接続。
レコードは楽しい。大きい盤がぐるぐる回る。見ていると音楽がまさに進行している感じがいい。A面とB面に分かれているので、そこそこ気を使わないといけないのも悪くない。「これはステレオキットに Technics のターンテーブルを追加するか」なんて思う。
でもね、Technics のターンテーブル、たぶん買わないと思う。ターンテーブルを身近なテーブルに設置できるなら別だけど、いちいちステレオにレコードをかけに行って、ソファーに戻って聴くというのはなんかなじまない。ターンテーブルがレコードラックの前にあって、レコードをあれこれ観て、すぐ再生できるレイアウトになってないと(吉澤はじめさんのプレイベートスタジオみたいに)。
その点、朝起きてコーヒーを入れて、Onkyo OCP-01 をテーブルに置いてカバーを開いてすぐレコードを再生できるというのはいい。ウチのテーブルは本棚の横にあるので、レコードもそこに入れておけば即戦力になる。
アルバムを選び、ジャケットをみながら大きいレコードを取り出す。そしてターンテーブルに設置して針を落とす。音が鳴る。そう、アナログレコードプレーヤーは単なる音源再生装置ではないのだ。
ちょっとレコードも買いに行こうと思う。宝探し的にレコードを探すなんて久しぶりで楽しそうだ。
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