QuietComfort vs MDR-G94NC (2)

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圧倒的なノイズキャンセリング機能を発揮する QuietComfort 1SONY MDR-G94NC は使い物にならないのでしょうか。それがそーでもないんです。

3)音質
さて、音質です。 QuietComfort 1 はなんせ密閉型のヘッドフォンですし、なんせ BOSE ですしということで、非常に満足のいく音質です。ナチュラルに再現しているというよりは、鳴りを少し誇張している感じがします。最近流行の DJ ヘッドフォンみたいでしょうか。密閉型ならではの中低音を楽しめます。ちょっとフェアではないですが、ノイズキャンセリング機能を考慮しないで音質だけを考えると 39,800円という価格からすると「うーん、こんなもん?』と思います。なんせ、MDR-CD900ST でさえ、18,000円で買えるんですから。この価格はもともとは軍事用に開発されたノイズキャンセリング技術の対価と考えた方が良さそうです。

MDR-G94NC も構造の割には良いです。減衰音や中音域の分離はかなりがんばっていると思います。普通のヘッドフォンと比べ、「電車の中では絶対に聴こえない細やかな音が聴こえる」のは確かです。ノイズキャンセリング機能を入れると、プリアンプを通したようなバランスをとった元気な音に調整されます。

QuietComfort 1
4)ルックス/デザイン
QuietComfort 1 は密閉型ヘッドフォンのルックスなので、スーツには辛いところです。旧モデルの QuietComfort 1 はパワースイッチを搭載したバッテリーボックスが付属します。これがそこそこの大きさ&重さです。リモコン付きの iPod でもこのボックスに接続する必要があります(iPod → リモコン → バッテリボックス → ヘッドフォンとなる)ので、その取り回しはかなり辛いです。新モデルではこのボックス部分がなんとヘッドフォン部分に統合されています。

QuietComfort 2また、ヘッドフォン自体がかなり大きいので、スーツケースのような鞄だと厚みが気になります。新モデルはヘッドフォンの耳当ての部分が90度回転し、薄く持ち運べるようになります(右図)。ボックスの件ともあわせて考えると、新モデルを購入する人は幸せです。

QuietComfort 1 の装着感はやや強いです(新モデルも同様)。長時間付けていると耳たぶが痛くなります。ヘッドフォンを一時的に首にかけることもあると思いますが、首が絞まる感じでちょっと苦しいです(苦笑)。 バッテリがなくなると全く音が聴こえなくなります。 MDR-G94NC はノイズキャンセリング機能をオフにしていても音は聴こえます。早朝の通勤でバッテリが切れ、音楽が聴けないというのは「朝から出鼻を挫かれる」ことであり「あー、もうこのまま帰ろうか」という気分になります。よって予備のバッテリを持ち歩く必要があります。電池は単4電池で35時間持続するそうです。

5)総合
さぁ、結論です。あなたがスーツを着込んだビジネスマンである場合、これを装着して通勤する度胸がありますか?39,800円をヘッドフォーンに費やす度胸がありますか?「ある」なら迷わず「買い」です。「んがー、やめときゃよかった」という飲み会に4、5回参加することを考えれば、39,800円という金額、決して高くありません。5,000円のコンパクトヘッドフォンのように、ヤワで壊れることもありません。一生の買い物といってもいいでしょう。特に新モデルは取り回しもよく、旧モデルに見られる若干のホワイトノイズもありません(音楽をかけていると気づかないレベルですが、技術の進歩を実感できます)。何を迷うんですか。パソコンライフはモニターで決まり、ミュージックライフはヘッドフォンで決まるのです。どんなに高いプレーヤーを持っていてもヘッドフォンが悪ければ安物のプレーヤーと変わりません。買わずに悩むのではなく、買ってから楽しむべきです。

でもね、残念ながら世の中、39,800円のヘッドフォンをポンと買える人ばかりじゃありません。39,800円、微妙な値段ですよね。欲しいものは他にもあります。デジカメ、クリエ、iPod に AKAI のアナログフィルター・・・。通勤に地下鉄区間がある人には MDR-G94NC もお薦めできます。実際のところ、僕もスーツ出勤の日は MDR-G94NC を使っています。このデザインなら許容範囲ですし、地下鉄でもしっかり音楽を楽しむことができます。そうそう、 MDR-G94NC は携帯電話の電波的な干渉を受けにくいようです。 QuietComfort は通話中の携帯電話のそばだと「ジジッ、ジジ」とノイズを発生することがあります。ノイズキャンセリングヘッドフォンのエントリーモデルとしては悪くないと思います。

僕は手元に両方のヘッドフォンがあるので「そりゃ、おまえはいーだろうよー」というところですが、 QuietComfort 1 を返上する時にはお小遣いを貯めて QuietComfort 2 を購入したいなという気でいます。でも、MDR-G94NC だって安い買いものではありません。壊れるまでしっかり使いますよ。

さて、ノイズキャンセリングヘッドフォンというのは実際に使ってみないと、その存在意義を体感することは難しいと思います。BOSE は試聴できるスペースを確保しているようです。一度体験してみて下さい。

QuietComfort vs MDR-G94NC (2)」への10件のフィードバック

  1. QuietComfort2について

    ■BoseR Export,Inc. QuietComfort2(クワイアットコンフォート2)ヘッドホン >販売価格:39,800円(税別)  友人が買う宣言をしてたのでマヂかよとか思いつつ調べてみた。  歯科医院での治療が苦手な方にだって。そういう使い方もあり・・・か。…

  2. 私もMDR-G94NCを買ったんですが、どうも使っていると気分が悪くなるんですよ。
    耳の付近が痛いためなのか(顔がでかい?)、ノイズキャンセリングが良くないのか、わからないんですけど。
    MDR-NC11にしとけばよかったかなと思ったりしています。

  3. とても参考になります。
    夏のボーナスにでもQC2を買いたくなりました。
    当方MDR-NC11を使っているのですが携帯電話の電波との干渉が激しく隣の人間のメール着信がリアルタイムでわかるくらいです(笑)

  4.  先週、急に帰省する事になって新幹線と在来線(ディーゼル&電車)でQuietComfort2を長時間使用する機会がありました。
     新幹線車内では期待どおりの効果があり、6時間に及ぶ乗車中もかなり楽な気分でした。
     甲高い音のディーゼル車両では効果は薄いと思っていたのですが、ガラガラという音は聞こえるもののエンジン音が車内に反響して耳を圧するディーゼル車両特有の騒音はかなり抑えられていました。
     結構音が聞こえてくるので「やっぱりディーゼル音は無理か」とQC2を外すと、ものすごい音が車内に鳴り響いていました(^^;
     意外と効果が無かったのが夜行寝台車乗車中です。
     エンジンやモーターを持たない客車車両で最高速度もそこそこなので、元々車内に耳を圧するような騒音源がありません。レールの継ぎ目を過ぎる時の「タタン、タタン」という音はマイルドになるものの音量そのものが小さくなる印象は薄いです。
     夜行寝台が疲れないのは横になれるのもありますが「騒音が少ない」事も大きなポイントだと気づいた次第です。

  5. 道路騒音を音で打ち消す 国道43号に新型遮音壁

    <河北新報の記事> <SlashDot Japan> サイトオーナーreco愛用でおなじみのSONY MDR-NC10と同様のノイズキャンセリング技術を道路騒音に応用するらしいです。…

  6. あと、補足させていただくと、QC2 は QC1 に比べて静かなところで聴いたときに(まあ、そういう用途には向きませんが(^_^;))非常に気になるホワイトノイズが確実に抑えられています。また、これは個人差があるかと思いますが、アクティブノイズキャンセラ独特の不可聴音の音圧のようなものが生じさせる違和感も QC1 に比べてかなり軽減されているようで、長時間着用しても“酔い”が生じにくいように感じられます。

  7.  銀座のAppleStoreでも視聴できますよん(^^)
     ただし若干の在庫があり、買うこともできるので鉄の意志を持たないヒトは要注意です
     (私はそれで買ってしまいました)

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