Macrovision: iPod support for lock-in CDs in Q4 / The Register が CD のコピープロテクションを開発している Macrovision が第 4Q で iPod と iTunes をサポートすると報じています。なんとなくのニュースを掲載するだけではなんなので、あやふやなところちょっと解説します。
CCCD のコピープロテクションテクノロジーについてはあまり詳しくないので間違いがあったら指摘して下さい。日本の CCCD でよく使われているコピー防止機能は 現在の Macrovision が提供している CDS-200、最近のもので CDS-300 と言われています。SME の「レーベルゲート CD 」もオーディオトラック部分のプロテクトに CDS-200 プロテクションを使っています。
CDS-300 は、ファーストセッションのオーディオトラックをコピープロテクトし、セカンドセッションに PC 用に用意されたリッピングファイルを収録するというデュアルセッション構造になっています。セカンドセッションのリッピング済みファイルは Windows Media Technology の DRM に対応しており、専用のプレーヤーで再生できるようになっています。レーベルメーカーは著作権レベルを WMT の DRM で設定することができます。セカンドセッションのリッピングファイルは複数の DRM 技術に対応することが可能で、今回の「 FairPlay に対応する」とは、この PC 向け音源について、現在の WMT DRM に加え、FairPlay やその他の DRM に対応させるということでしょう。
CCCD メディアに含まれるのキーと PC 固有の情報から生成されるキーでもって、メディアをマスターとした楽曲管理をすることができます。WMT DRM では著作権レベルを細かく設定することができますが、現在、Apple FairPlay DRM はひとつの著作権ポリシーのもとに運営されています。 FairPaly の場合、どの程度レーベルメーカーが著作権レベルを設定できるのかは分かりませんが、おそらくは PC 用音源に FairPlay に対応した AAC ファイルが用意され、iTunes Music Store で購入したと同等か、もしくはセル CD 用に設定されたポリシーで iTunes での再生、iPod への転送(または CD-R へのバックアップなど)ができるようになると思われます。
あいかわらずオーディオトラックはプロテクトされたままで、 PC で再生する限り圧縮音源を聴かなければならず、 CCCD のプレーヤーへの負担も解決するわけではありません。また、iTunes が立ち上がってしまえば、 CD の中に音源ショップの棚を収録することになり、なんとまぁ、商売過多な状況になっていくのかもしれません。
コメント
次世代CCCDは99%の確率でコピーを防止できるらしい
ある意味、遂に音楽ソフトでリージョンコード的な規制を実現したと&#…
Macrovision、デュアルセッション方式CCCD「CDS-300」をmac/iTuneサポート
N@blog←OTO-NETA
ニュースソースはこちらになります。
Macrovision: iPod support for lock-in CDs in Q4(The Register )
「APPLE LINKAGE」8/24記事
Mac/iTunes対応のCCCDが出来る
Macrovision: iPod support for lock-in CDs in Q4(The Register )←N@Blog 喜ばしいのか喜ばしくないのか微妙な話ですね。国内のCCCDの大半に採用されている技術CDS-200を開発しているMacrovision社が、最新のCDS-300という技術のうち第4四半期に提供されるversion 7 …
『Apple、Macrovision社に「FairPlay」をライセンス供与 iPodをサポートしたコピーコントロールCD登場へ』
これはこれで、複雑な心境のニュースです。 「APPLE LINKAGE」8/24『Apple、Macrovision社に「FairPlay」をライセンス供与 iPodをサポートしたコピーコントロールCD登場へ』 MacMinuteでは、The Registerによると、Macrovision CorporationがコピーコントロールCD技術…