Microsoft eyes Sept. launch for music store

Microsoft eyes Sept. launch for music store; No iPod support (MacMinute) という記事が。予定通り Microsoft が自社の音楽配信サービスをオープンするようです。おそらくは MSN で展開されるオンラインミュージックストアとミュージックストアをサポートした Windows Media Player 10 という組み合わせだと思います。上記の記事だと、 iPod はサポートしないようです。

でも、 Windows というオペレーティングシステムに「純正の音楽ストア」がプレインストールされている状態で、インディペンデントなオンラインミュージックストアはどうやって戦うんでしょうか。市場は Windows ほどでもないにせよ、 Mac OS X にも iTunes がプレインストールされています。 Apple は iTMS への投資を主に iPod の利益で埋め合わせています。 Microsoft は WMT によるソリューションとそれが動作するコンピュータのオペレーティングシステムを販売しています。

苦境に立っている Real でさえ、Real Player というポピュラーなマルチメディアプレーヤーを開発しているのですが、通常のオンラインミュージックストアはそのような芸当はできません。しかも、 Real は50% OFF というコンテンツによる利益を度外視したキャンペーンを展開しています。

各社はおそらくは「とある方法」を展開することで、顧客の囲い込みと販売棚の拡大を行っていくんでしょうが（歯切れ悪くてごめんね）、それだと１曲あたりから得られる利益率を圧迫します。大手ISPのように客寄パンダよろしくアクセス獲得／差別化策としてミュージックストアを展開しているところはいいのでしょうが、オンラインミュージックストア専門店は大変だなぁと思います。

日本国内も含めて2005年あたりに急激に市場の食い合いが行われ、2006年くらいには勝ち組だけが生き残り、その後はレコードメーカーを除くと大手販売会社の１、２社が独占という状況になってしまったり。音楽が「目新しい」というだけで、キャンペーンの景品になったり、ハンバーガーに付属してきたり、叩き売りされたり、音楽好きの販売店が潰れたりしたら困るなぁ。ここ数年はオンラインミュージックストアは「圧縮音源」を売るわけで、安かろう悪かろうをばらまくことにならなければいいけど。