Fluid Browser：狭い画面でもブラウザのウィンドウを透過させて「効率的・ながらブラウジング」

ブラウザーのウィンドウを自由に透過させて作業ができる Web ブラウザー、Fluid Browser です。なんか似たようなソフトが昔あったような気がする。あ、あれはウィンドウが透過するエディターか。すごく便利だった気がするので Fluid も買ってみました。

ウィンドウが透ける、便利

ウィンドウが透過する、透けて向こうが見える、というのは物書きには便利。昔はエディターでブログ記事とか書いてました。HTML のタグもダイレクトに書いていたから、ブラウザの内容がエディタ越しに読めると非常に便利だった。Web を読みながら記事を書いたり、CSS/html を書いたり。

ところが最近はそういう作業もブラウザ経由。WordPress のフォームにダイレクトで書いちゃうし、CSS の編集もブラウザ経由で書き込んじゃう。だから透過エディターの出番が相対的に減ったんだと思う。考えてみれば。

そこで Fluid です。透けます。必要な時に必要なだけ（笑）。スライダーで自由に透け具合を調節できますし、ウィンドウは常にアクティブ、フロントに来てますから、他のアプリを操作してもウィンドウが後ろ側に隠れちゃうこともありません。僕はウィンドウをそんなにきっちりリサイズせずにどんどん開いて、Expose でカーソル操作でウィンドウを探したりデスクトップを表示したりする方なので、どうしても色んなアプリのウィンドウがたくさん開いちゃう。そういう意味で常に前面で透けているので便利と感じる訳です。

• （家の 27インチ iMac と比べれば）狭い画面の MacBook で作業する時は便利
• YouTube や DVD などビデオみながらブラウザで探し物したり便利
• Fuild でマニュアルとか表示して透けさせてフロントに置いておくのも便利
• Webデザインやコーディングなどの作業で「見ながらタイプ」できて便利

ね、便利でしょ。

ブラウザーとしての機能はシンプルというか最低限

そんな便利な Fluid なんですが、ちょっと操作に慣れる必要がありそうです。というのも、この Fluid 、ブラウザーとしての機能がシンプルすぎて、通常使いするにはイマイチなんですよね。例えば、タブブラウザ機能がないのでガンガン新しいウィンドウを開いて使うようなことができません。

また、ブログの記事を書いている時など、フォームにテキストを入力している途中でもアラートなしに画面が遷移しちゃう。ウィンドウが透けてるだけに、間違ってボタンをブラウザのリンクをクリックしたりすると悲惨です。WordPress だとメディアブラウザに画像ファイルをドラッグしてアップロードとかするのですが、これも普通にブラウザに画像を読み込んでしまったりします。JavaScript サポートが弱いのかな → Drop File to View というモードになって、ブラウザに画像やムービーデータを表示するんですね。ウィンドウサイズを変えると表示しているデータもダイナミックにズームします。

現在バージョン 1.0.6。まだまだ登場して間もないバージョン１世代（最近、バージョンが二桁のものが多いから新鮮）。通常使いできるブラウザーに育って欲しいものですが。

ま、触って慣れてみて

注意じゃないんだけど気がついたことを。このブラウザはウィンドウを透過させる機能を持ってますが、基本動作として「ウィンドウを常にフロントに持ってくる」タイプのアプリなんですね。ウィンドウが透けているからといって、向こうのウィンドウを操作できる訳ではありません。

例えば、起動したアプリのウィンドウが Browser の向こうに現れたら見えていても操作できません。常にフロントに居座るので「あれ？あれっ？」となります。

まぁ、「ながら作業」の時だけ使えばいいのかもしれませんがね。慣れるまで戸惑うかもしれません（笑）。執筆時点で 2.99ドル、360円の特売中です。よかったらどうぞ！

Fluid Browser – Transparent Floating Browser Built for Multitasking
カテゴリ: 仕事効率化
執筆時点の価格: ¥360