先週の話だけど、Google が Aperture / Photoshop / Lightroom で使えるプラグイン、Nik Collection を無償化・提供を開始しました(Today we’re making the Nik Collection available to everyone, for free.
)。その昔、599ドルで販売されていたプラグインで、Google 買収後、149ドルに値下げ、さらには無償化したものです。高品質な写真加工プラグインを無料で提供するなんざ太っ腹です。
Google Nik Collection は7つのプラグインで構成されています。あくまでプラグインであり、ホストとなるアプリケーションが必要です。
- Analog Efex Pro
昔ながらのカメラ、フィルム、レンズの雰囲気を楽しめます。いわゆるクラシックカメラやレンズを再現するフィルター。 - Color Efex Pro
色調補正、レタッチ、クリエイティブな効果を加えることができる包括的なフィルタセットです。カラー調整フィルタ。これもいわゆるアートフィルタに近い。たくさんあるプリセットから選んで調整するタイプ。 - Silver Efex Pro
暗室のイメージを元にしたコントロールにより、モノクロ写真の芸術を極めます。モノクローム写真を扱う人にはいいかも。 - Viveza
複雑なマスクや範囲指定なしで、画像の色や色調を部分的に調整できます。明るさ、コントラスト、彩度、シャドウ、RGB、色相、色温度を調整する「使える」ツール。これは便利。 - HDR Efex Pro
自然な表現から芸術的な効果まで、HDR 写真のあらゆる可能性を探求します。いわゆる HDR っぽい画像を作成する。ちょっと微妙。 - Sharpener Pro
プロが選ぶ画像シャープツールを使用して、隠れた細部の魅力を引き出します。シャープを極めたい人に。 - Dfine
お使いのカメラに合わせてノイズを低減し、画像を補正します。いわゆるデノイズ、詳しくは後述。
クラシックカメラを再現する加工フィルターから、カラー調整フィルター、モノクロ写真用フィルターと便利なフィルターが一式揃っているイメージです。
Analog Efex Pro だけでも結構遊べるんじゃないでしょうか。通常、Aperture を使う時には「完成形」がイメージとして浮かんでいるので、クラシックカメラ再現フィルターを使うことは滅多にないのですが、あの「写真」アプリもプラグインに対応していくということなので、Analog Efex Pro も写真で使えれば凄く便利だと思います。
中でも、Viveza はコントラストやカラーコントロールを簡単に調整できるので便利で気に入りました。そして、HDR Efex Pro 。HDR といえば以前、Topaz Adjust を紹介したのですが、似たようなプラグインです。ちょっと使ってみましたが思った感じにならず苦戦。もうちょっと使ってみます。
ノイズ低減プラグインの Dfine も付いてきます。ちょうど Topaz DeNoise を買ったばかりなので、ちょっとショック。ふむ、では比較してみましょう。ノイズが多いイメージを用意してみました。撮った出しでは使えないようなノイズです。
最初は Dfine 2 です。最大限にノイズ軽減を軽減してみました。画像を読み込むと画像を解析してプリセットのノイズ軽減をかけてくれます。あとは「低減」メニューからパラメーターを調整します。スプリットビューで左右にオリジナルと効果適用後を比較できるのがいいですね。なかなかのものです。
そして Topaz DeNoise 6 。さすがノイズ除去の最高峰。簡単なプリセットで効果をみて、各種パラメーターで追い込むことができます。ディテールをつぶさずにノイズを飛ばすアルゴリズムは DeNoise の方が優秀のように思います。パラメーターを調整した後の Undo が使えるのも便利。
とはいいながら、Dfine 2 は無料ですからね。最強です。Dfine があったら DNoise 買ってないかもしれませんし(笑)。
コメント
HDR Efex Pro 2 の編集結果が Aperture に反映されないバグがあります。回避方法を載っけておきました。
Google Nik Collection HDR Efex Pro 2 の編集結果が Aperture に反映されない(回避方法)
http://t5blog.waveformlab.com/2016/04/5815.html