Apple の純正フォトイメージエディティングソフトウェア、Aperture は今後の macOS Mojave で動作しなくなるので、写真アプリか Adobe Lightroom Classic にライブラリを移行するように 告知している。
Apple は 2014年に Aperture の開発をディスコンしたが、今後の macOS Mojave のバージョンでは動作しなくなることから、Aperture のライブラリを macOS 純正の「写真」アプリか、Adobe Lightroom Classic に移行するように注意喚起している。
Adobe Lightroom Classic への移行
Adobe Lightroom Classic は Ver.5.7 より Aperture のライブラリ移行機能を提供しているが、RAWイメージの扱いやメタデータの移行に注意する必要がある。
- RAW files are migrated, but Aperture’s non-destructive adjustment layer does not. Lightroom’s migrator tool includes an option to export and migrate Aperture’s full-size JPEG previews for edited images. If you wish to preserve your Aperture edits in another format, it is recommended that you export the edited images from Aperture first, and then reimport them into Lightroom after migrating your library.
- Projects, folders, and albums are migrated to Lightroom collections and collection sets.
- Faces, color labels, and stacks are migrated as keywords.
- Rejected images are migrated to a collection.
- Slideshows are migrated as collections.
- Smart Albums are not migrated.
- Custom metadata fields are not migrated.
- Album organization is alphabetical, so manual sidebar organization might not be preserved.
ポイントは下記の通り。
- RAWファイルは移行されるが、Aperture の非破壊調整レイヤーは移行されない。RAW イメージについては、Aperture で編集後イメージをエクスポートしてからライブラリ移行をすること。
- Smart Album は移行されない
- カスタムメタデータは移行されない
- アルバムの並びはアルファベット順に。なので、サイドバー構成を手動で設定していても、それは移行されない
RAW イメージの移行は面倒だね。こりゃ。
写真アプリへの移行
純正の写真アプリへの移行はどうか。これについては日本語のドキュメントがある。
- iPhoto を macOS 用の「写真」にアップデートする
- iPhoto および Aperture のコンテンツやメタデータを「写真」に移行するとどうなるか
- iPhoto または Aperture のスマートアルバムを「写真」で表示するとどうなるか
「写真やムービーは、そのまま移行され、何も変更されません。Aperture で画像を調整したりフィルタを適用したりした場合は、編集後の画像が移行されます。それらの編集内容に「写真」でさらに手を加えることはできませんが、編集前の状態に画像を戻すことはできます。」ということで、カスタムメタデータは移行されないものの、こっちの方が柔軟性はある感じがします。
過去の写真をエディットしないなら、写真への移行もありかもしれない。
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後日談。Aperture は macOS Catalina 10.15 で起動しなくなることになっってしまった。Aperture のライブラリーデータはオリジナルデータと編集済バージョンデータをそれぞれ Export してバックアップをとった。Export 設定でイベントグループごとに出力できるなど、Aperture はやっぱり便利でプロ向けに作られていたんだなぁ、としみじみ思った。
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