面白ろそうな MIDI コントローラーをみかけたので紹介。米国フロリダの新興楽器メーカー Isla Instruments が開発した KordBot 。通常の MIDI キーボードコントローラーに「コードネーム」の概念を加えた革新的な MIDI コントローラーデバイス。ネットで見かけただけで実物は触っていないので、概要中心になるけど。
KordBot MIDI Controller
Isla Instruments KordBot はコンパクトサイズの2オクターブ MIDI キーボードコントローラーに、CM / Cm / C7 / Csus4 / Caug / Cdim などの「コードネーム」の概念を取り入れた新しい MIDI キーボードコントローラー。スイッチ式・2オクターブのピアノ鍵盤に加え、32個のコード指定ボタンが搭載されている。
左側に集約されている 32のコード指定ボタンとキーボードで弾いたコードは右上の12のパッドにアサインが可能。KORG Gadget の Lisbon 等にある「コードパッド」と同じもので、このパッドを操作することで作曲の際のコード進行検討に使えそうだ。
また、プッシュ式のノブコントローラー、リボンコントローラーが付いているのもグッドだ。8つのエンコーダーも DAW やソフト音源側に MIDI Learn させれば机上の DTM メインコントローラーとしても使えそう。
KordBot はコードだけでなく、スケールも指定できる。アルペジエータも様々なスタイルを選択できるだけでなく、アルペジオ・ビルダーで独自のアルペジオを作成・再生もできる。アルペジオはプッシュ式エンコーダーで様々に変化・コントロールできる。
- 2オクターブの自照キーボード搭載の MIDIコントローラー
- 2.8インチフルカラー TFT LCDスクリーン
- 32のコードモディファイボタン、8つのプッシュ式エンコーダー
- 12コードメモリーパッド、リボンコントローラー
- 588種類の多彩なスケールが選択可能
- 標準 5pin MIDI In/Out、USB MIDI、Bluetooth MIDI
- SDカードスロット、MIDIアサイン編集可能
- 12ゾーンのタッチセンシティブン「リボン」でコードスストラミング・MIDI CCコントロールが可能
- フレキシブルなアルペジエータ、コードストラム機能
KordBot は Isla Instruments の最初のプロダクト。サイトより購入が可能で 279ドルで販売している。現時点で搭載していないが、将来のファームウェアでシーケンサーに対応する予定があるよう。
コンパクトMIDIキーボードといえば「MIDIデータを入力するためのもの」というイメージがあったが、Arturia KeyStep Pro のようにアルペジエータやシーケンサーを駆使してパフォーマンスするタイプ、KordBot のように作曲やアレンジに使えるもの、いろんなものが出てきている。ハードウェアならではの面白いエリアだと思う。
コメント