Akai Professional が MIDIキーボードの新モデル、MPK mini plus を発表した。低価格ながらデザイン、品質、機能も揃った MIDI キーボードが好評のアカイがリリースする新モデルだ。
AKAI Professional MPK mini plus
AKAI Professional MPK mini plus は MPC スタイルのパッドがトレードマークの MPK シリーズの鍵モデル。コンパクト MIDI キーボードの超定番製品 MPK mini MK3 は 25鍵盤を使いやすいサイズにパッケージングして大好評だが、MPK mini plus は 37鍵盤を 45cm のボディに詰め込んだ。3オクターブがコンパクトキーボードの限界鍵盤数だと思うのだが、実に使いやすいサイズに仕上げている。
コンパクト MIDI キーボードは鍵盤が酷く安っぽいものが多いのだが、MPK mini plus は MPK mini MK3 で評価が高い第2世代鍵盤を採用している。MPK mini MK3 を所有しているが、鍵盤がよく入力もしやすく気に入っている。
37鍵盤にサイズが広がったことで、従来ジョイスティックだったモジュレーション・ピッチベンドがホイール型になった。これは嬉しい。現在使っているマスターキーボードはタッチセンサー型なのだが、やっぱりホイール型が使いやすいしコントロールしやすい。夏に作った楽曲でギターソローをキーボード弾きしたのだが、粘る感じにピッチベンドコントロールに苦労した。
ジョイスティックも搭載されているので、ピッチベンド・モジュレーション以外のパラメータに割り当てることができて可能性が広がる。グレイトだ。
多様な MIDI コントロールを実現する 8つのRGBバックライト付MPCスタイルパッド、8つのノブも健在だ。特にコントロールノブはグイッと回せる感じで品質もいい。
また、MPK mini plus はポリフォニック・64ステップ・シーケンサーを搭載している。鍵盤にミニシーケンサーが内蔵されているとモジュラーシンセでもコントロールしたくなるもんだ。そう、MPK mini plus はモジュラーシンセをコントロールする CV/Gate 端子まで搭載しているんだ!!グレイテスト!
モジュラーシンセをコントロールする CV/GATE 端子搭載 MIDI キーボードといえば Arturia KeyStep の独壇場だった。KeyStep には 37鍵盤モデルの KeyStep 37 があるが、パッドはなくノブも 4機と少ない。AKAI MPK mini plus はモジュラーシンセ使いにも強烈にアピールするだろう。
AKAI Professional の MIDI キーボードに死角なし
アカイの MIDI キーボードはユーザのフィードバックを着実に反映して本当に良くなった。MPK mini plus は MPK mini を単純に 37鍵盤にしただけでなく、CV/GATE 端子やポリフォニックシーケンサーを搭載してきたところなど、競合製品もよく研究している。MIDI 端子のフルサイズを搭載したりと死角がない。
そしてやはり価格が安い。新発売どころか発売前だが、アマゾンで ¥19,980 だ。もうこれは買いだと思う。
波形研究所には MIDI キーボードが驚くほどある。コンパクトな MIDI キーボードでは CME xKEY 37 や、KORG のなんとか、コンパクトシンセも KORG monologue や Roland AIRA SYSTEM-1 、Modal Electoronics SKULPT もある。
たくさんあるキーボードだが、机上に置いて使うコンパクト MIDI キーボードでは断然に MPK mini MK3 だ。パッドはともかく、8つのノブも最高にイイ、鍵盤もいい。言うことなしだったが、唯一の欠点としてはモジュラーシンセをコントロールする時には Arturia BeatStep Pro を箱から取り出す必要があったが、MPK mini MK3 で問題解決だ。
アカイは先日、最もコンパクトな LPK25 II をリリースしていた。そして今週、Arturia が MIDI キーボード MiniLab をアップデートしたが、まさかアカイがモジュラーシンセ対応シリーズを用意していたとは。ホントびっくりです。
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うんうん。これはイイ。 pic.twitter.com/4o4wT1M8ZD— 波形研究所 気になるニュース🇺🇦 (@waveformlab) 2022年10月20日
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