ベーゼンドルファー、ベートーヴェン250周年を記念した限定モデル – ベートーヴェン生誕250周年記念モデル、セセッシオン

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ベーゼンドルファー ベートーヴェン生誕250周年記念モデル

っぱり書いておこう。昨日、WAVEFORM LAB の Twitter でも紹介した、 L.Bösendorfer Klavierfabrik GmbH いわゆるベーゼンドルファーのベートーヴェン絡みの限定モデルの話。

ベーゼンドルファーは今年で生誕 250周年となるベートーヴェンをフィーチャーしたグランドピアノの限定モデル ベートーヴェン生誕250周年記念モデル と、セセッシオン の発売を開始しました。どちらも美しいグランドピアノです。

ベートーヴェン生誕250周年記念モデル

ベーゼンドルファー ベートーヴェン生誕250周年記念モデル

ベーゼンドルファーは、ベートーヴェンの生誕250周年のメモリアルイヤーを記念して ベートーヴェン生誕250周年記念モデル の発売を開始した。ピアノ・ソナタ第14番 月光 Op.27-2 嬰ハ短調 第3楽章の自筆譜がピアノの大屋根の内側に施されているほか、ベートーヴェンの似顔絵、名言が美しく煌めくマザー・オブ・パール(真珠層)の装飾で施されている。全世界 15台限定の特別モデル。ベースモデルは Model 200Model 214VC で、ブラック・ホワイトのカラーリングとともに購入時にどちらかを選択できる(のだから受注生産なのだろう)。

ベーゼンドルファー ベートーヴェン生誕250周年記念モデル

ベートーヴェンは1827年にその生涯を終えるまで、約35年間をウィーンで過ごしました。彼の不朽の名作のうちほとんどはウィーンで作曲され、ウィーンがヨーロッパにおける”音楽の中心”として地位を築いていく中で彼は多大な貢献を果たしました。

イグナッツ・ベーゼンドルファーは、ベートーヴェンの死の翌年である1828年にピアノ工房をスタートさせました。イグナッツの音に対するアイディアは、基本的にウィーンの文化や環境的な要素に象られたものでありましたが、後にはベートーヴェンからインスピレーションを得て、深く影響を受けることになりました。そうしたピアノ作りから、これまで多くのアーティストがベートーヴェンの作品を演奏する際にベーゼンドルファーピアノを選び演奏してきました。イグナッツのピアノ作りに、ベートーヴェンのスピリットが眠っているからだ、と人々は信じてやみません。

また、ベーゼンドルファー社は創業以来、現在に至るまで、アーティストの声に耳を傾けるピアノ作りの姿勢を変えることはありません。”第14回ベートーヴェン国際ピアノコンクール”が開催され、さらにベーゼンドルファー社 が創業185周年を迎えた2013年から、ベーゼンドルファー社はこの新しいベートーヴェンモデルの構想を練り始めました。この度2020年新しいベートーヴェンモデルを発表することで、偉大なる作曲家ベートーヴェンの250回目の誕生日を盛大に祝うとともに、歴史あるピアノメーカーとして大変な栄誉を感じています。

誰が言ったか世界三大ピアノのひとつ、ベーゼンドルファーはベートーヴェンの没後翌年(1828年)に発足したんですね。知らなかった。スタインウェイ・アンド・サンズとベヒシュタインの設立はちょっと後になる 1853年。「ベートーヴェンが生きた時代の風を感じてたんだな」なんて思います。

ベーゼンドルファーといえば コンサートグランド 290 インペリアル の重いサウンドがよく知られています。このピアノ、低音鍵盤が拡張されていて8オクターブもある。同ピアノを忠実にサンプリングした音源は 88鍵盤で弾けない(8オクターブ必要な曲って何があるのか今度、調べてみよう)。

ベーゼンドルファーは、サンプリング音源ではスタンウェイの Model D シリーズと差別化するためか「一音一音が太くて重い」感じが多い。愛用している Synthogy Ivory II が収録しているのも Model 290 インペリアル。実際、そういう音なんだろうけど、グランドピアノの Model 200 はそんなに重くなかった。数年前に銀座の山野楽器で弾かせてもらったんだけど(そのためにきちんとした格好して行ったよ)、豊かな音で思ったより華やか。緊張してたからか鍵盤は重めだったか。

今回のベートーヴェン生誕250周年記念モデル は家置きに最適なサロングランドサイズの最高峰 Model 200 と煌びやかで豊かな音色の Model 214VC を選択できます。ピアノ・ソナタ第14番 Op.27-2 嬰ハ短調、いわゆる「月光」は自分も大好きな楽曲。弾き始めのルーティンに入ってます、はい。その月光の自筆楽譜のスクリーントーンが描かれた天板がなんとも美しい。演奏者から見て横に描かれているので読みにくくて残念ですが、全世界15台限定。世界中の月光ファンにとって、ぜひ手に入れたいアイテムです。

お値段は税抜きで Model 200 が 20,000,000円、Model 214VC が 22,000,000円。ホワイトモデルは+1,000,000円です。もう消費税分で車が買える(笑)。

セセッシオン

ベーゼンドルファー セセッシオン

もう一台発表されたのが、セセッシオン というピアノ。ベーゼンドルファー・建築シリーズ、芸術の新しい風と伝統との融合した美しいピアノです。

1897年頃のウィーンでは、一部の芸術家たちが“キュンストラーハウス”とよばれる伝統的な芸術家団体の保守的なスタイルに激しく反発しました。彼らは「今こそもっと芸術界に新しい風を吹かせるべきだ」と主張し、“ヴェール・サクルム(聖なる春)”のスローガンを掲げて伝統的なウィーンの“キュンストラーハウス”から分離しました。かの有名なグスタフ・クリムトを筆頭に、コロマン・モーザー、ヨーゼフ・ホフマン、ヨーゼフ・マリア・オルブリッヒなどの多くの著名アーティストがその運動に参加しました。ウィーンのアールヌーヴォーとも呼ばれる“分離派様式”は、まさに彼らが創り出したものです。

芸術家グループの分離によって、彼らが生み出す新しい作風の芸術作品を展示するための場が必要となりました。そこでオットー・ワーグナーやグスタフ・クリムトに感化されたヨーゼフ・マリア・オルブリッヒが分離派会館(セセッシオン館)を設計しました。それはまさに芸術の神殿であり、ウィーンのアールヌーヴォーを代表する建築物の一つです。
特に印象的なのは、分離派運動のモットーである“聖なる春”を、円形天井いっぱいに表現した点です。月桂樹の葉をかたどった張り出し屋根は見る人を圧倒します。ひと際目を引く分離派会館のシンボルである、直径約9メートルの半円ドーム(通称「金のキャベツ」)は全体が美しく金箔で覆われ、まばゆい輝きを放っています。

ベーゼンドルファーのセセッシオン・モデルは、ウィーンの芸術史に欠かせないこの歴史的背景に敬意を表して製作されました。ピアノのデザインには分離派会館の円形天井を彩る月桂樹の葉をはじめ、会館の様々な特徴的デザインをピアノの隅々に散りばめました。

大屋根の内側には、23金で金色に施された輝く葉が表現され、フレームにもまた美しい金塗装が施されています。ピアノのボディの内側とピンブロックは、セセッシオンのシンボルである半円ドームの月桂樹の葉を思わせる繊細なグリーンで彩られています。

譜面台には“Ver Sacrum”(“ヴェール・サクルム-聖なる春”)の文字を一つずつ丁寧に彫り込み、最高級の23金塗料で仕上げました。そして大屋根やペダル箱もまた職人の手作業により美しく金色に縁取られています。

セセッシオン・モデルは煌びやかな音色が特徴のモデル214VCを採用し、色彩豊かな音色そして幅広く自由な響きが魅力です。この見た目にも美しく、まるでウィーンの街へ誘われるかのような特別なコレクターズ・アイテムは弾き手だけでなく、聴衆・観衆をも虜にするでしょう。

ベーゼンドルファー セセッシオン

Bösendorfer "Architecture Series" Secession Concert Grand

セセッシオンは Model 214VC がベース。全世界21台限定。お値段は22,000,000円(税別)。

とにかく美しい。うん、どっちか 買うなら 貰えるなら、セセッシオンだな。

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波形研究所 所長

WAVEFORM LAB(ウェーブフォーム・ラボ) は音楽制作、デジタルライフ、イノベーションをテーマとするサイトです。

1997年、伝説の PDA、Apple Newton にフォーカスした [email protected] を開設、Newton や Steve Jobs が復帰した激動期の Apple Computer のニュースを伝えるサイトとして 200万アクセスを達成。2001年からサイトをブログ化、2019年よりサイト名を WAVEFORM LAB に改称、気になるネタ&ちょっとつっこんだ解説をモットーにサイトを提供しています。

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