昨年、モバイル DTM に最適なコンパクト MIDI キーボードを紹介したんだけど、その後いろいろ新製品も増えたので、2020年・夏版ということで情報をアップデートしたいと思う。
モバイル DTM に最適なコンパクト MIDI キーボード・20年夏版
このリストは市場に出回っている MIDIキーボードを単純にまとめたものではなく、「基本、このリストにあげたものなら自分で買っても後悔しないな」という基準でリストアップしている。一方で、自分は鍵盤演奏派なのでチョイスもいくぶんプレーヤー指向になってしまう。
なのでスイッチ式の鍵盤( KORG nanoKEY など)、到底弾けないような酷いミニ鍵盤を採用している商品は除外している。これらの商品もステップ入力には便利に使える訳で、このリストにはそういう商品が抜けていることは前提条件として知っておいていただきたい。
さて、チョイスにおける重点ポイントは下記の通り。
- 鍵盤数は2オクターブ・25鍵以上
- 鍵盤やサスティンスイッチなど、キーボードとしての操作性・入力性能
- アルペジエータ・コードメモリー、パッド・ノブなどの付加価値機能
- サイズ・重量
- デザイン性
今年は利用シーンに合わせたエッジの効いた商品が増えている。よって、リストの掲載順は優劣には関係ないと思って欲しい。
では、20年夏版・モバイル DTM に最適なコンパクト MIDI キーボードはここから選べ!、いってみましょう!
AKAI professional MPK mini MK3
— update
MPK mini Mk3 を買いました。レビューしています。
多くの DTMer が一度は購入を考えただろう、人気の AKAI のコンパクト MIDIキーボード。この夏に待望の新モデル AKAI professional MPK mini MK3 が登場する。
MPK mini が人気の理由は、ベロシティにきちんと対応したミニ鍵盤に AKAI MPC 譲りのパッド、ノブエンコーダーをデザインよくコンパクトに詰め込んでいるところだろう(価格もリーズナブルだ)。これ 1台でキーボードからパッド演奏までカバーでき、弾いていて楽しい機種だ( YouTube では MPK mini でパフォーマンスしている人も多い)。
新設計の MPK mini Mk3 では、サイズ・重量はそのままに、ベロシティ対応ミニ鍵盤を改良し、OLEDディスプレイを搭載、配置を見直すことでノブを 8機搭載と確実にパワーアップした。デザインも少し鋭角で高級感があるものにリファインされており、オリジナルカラーに前モデルでは限定カラーだったブラック・ホワイトを加えた 3種類がラインナップされている。
キーボードとしての基本性能も好感が持てる。ピッチベンド・モジュレーションをコントロールするジョイスティック搭載、サスティンボタンはないもののサスティン端子があり、バスパワーで動作する。専用の MPK mini Editor で MIDI CC をカスタマイズしたい、という上級者も納得、死角なし、という感じだ。
MPK mini Mk3 からは AKAI MPC BEATS や各音源ソフトウェアもついてくる。DTM ド始めの 1台としてもアリだ。買ったその日から楽しめること請け合いだ。
AKAI professional MPK mini MK3
サイズ:318mm × 181mm × 44mm
重量:750g
プロ
・購入意欲を刺激しまくるデザイン
・驚きの価格設定
・アルペジエーター、ノートリピート搭載
・鍵盤がいい
・MPC Beats や添付音源が豊富、すぐはじめられる
・USB バスパワーですっきり接続
コン
・サスティンボタンがない(端子はあるが)
また、MPK mini Play は音源を内蔵したバージョン。小型スピーカーを内蔵し、単3電池によりスタンドアロンで稼働する。若干スペックが違うがお好みで。
IK Multimedia iRig Keys 2 Mini
iRig Keys 2 Mini は iRig Keys 2 シリーズで最もコンパクトな MIDIキーボード。ミニサイズ鍵盤を搭載した 25鍵モデルだ。外観はシンプルで一見面白みに欠けるデザインだが、機能はよく考えられた実用的なキーボードだ。
まず、この MIDIキーボードはオーディオ・MIDIインターフェイスを搭載している。なぜか。それは母艦となる Mac の DAW や iPad/iPhone のオーディオアウトをブリッジするためだ。
この iRig Keys 2 Mini は Mac の DAW や iOSの音源アプリのオーディオを本体のヘッドフォン端子でモニターできてしまう。iPhone はヘッドフォン端子がないが、iRig Keys 2 なら安定したモニタリングが可能だ。Mac/iPad だってヘッドフォンケーブルの取り回しを考えたら、手元のキーボードで完結する方がスマートだろう。
MIDI端子があるの実用的だ。USB接続のみのキーボードは単体 MIDIキーボードとして使えない。iRig Keys 2 Mini なら Mac や iOS デバイスとは関係なく、MIDIキーボードとして機能する。また MIDIアウトも装備しているので、ワンモア機材も追加できる。
音源は SampleTank や iOS版の iGrand Piano / iLectric Piano などが付属する。
実に実用的な iRig Keys 2 Mini だが、特長は以上、ここまでだ。それ以外、ピッチベンドやサスティンボタンもない。アルペジエータなんかもない。ノブは4つあるけど。
本当にシンプル、割り切りがいい。iPad/iPhone や Mac DAW の小宇宙をシンプルに実現したい人におススメだ。
IK Multimedia iRig Keys 2 Mini
サイズ:324mm × 139mm × 54mm
重量:580g
プロ
・DAW や iOS アプリのオーディオをヘッドフォン端子でモニターできる
・24bit / 96KkHz 対応のオーディオインターフェイス
・MIDI端子がある
・iPad / iPhone でのバスパワー動作を保証している
コン
・サスティンボタンがない
・アルペジエータなどもない
・USB端子は特殊、変換ケーブルが必要(付属)
・給電は USBバスパワーのみ、単体で使う場合にはモバイルバッテリーが必要
Novation Launchkey mini Mk3
通好みの Launchkey も大幅にバージョンアップした。Novation Launchkey mini Mk3 だ。8つのノブに 16のカラーパッドが特長の Launchkey だったが、コンパクトなサイズそのままにピッチベンド・モジュレーションをコントロールするスライドバーが左上に搭載された。これで、MIDI の打ち込みは完結できるようになった。デザインも引き締まった高級感あふれるものとなり、後述のアルペジエータやコード固定モードにより、プレイアブルな MIDIキーボードに仕上がった。
ベロシティ対応ミニ鍵盤 25鍵だが、このキーボードが弾きやすい。カチャカチャいう感じではなく、打鍵感が安っぽっくなくていい。パッド感触もよし。丁寧に作っている。
Launchkey mini Mk3 では、高度なアルペジエータが搭載された。上部に搭載されたノブの5つが、アルペジエータのテンポ・スィング・ゲート・ミュート・デビエイト(いくつかの発音をミュートしてバリエーションを作る)をコントロールする。アルペジータに専用のノブを搭載するアイデアは珍しい。Novation らしいアイデアだ。
また、コード固定(Fixed Chord)モードも搭載された。これも便利そうだ。コード固定モードをきちんと搭載している Arturia KeyStep を意識したものだ。価格も安く、高機能で低価格と、非常にパフォーマンスのよいモデルになっている。
Ableton Live のユーザならばこのモデルは特におススメだ。Launchkey は Albeton Live インテグレーションモードを搭載する。クリップ再生やトラック・シーンの指定、ミキサーコントロールなど、専用のキーやコンビネーションで手元で操作ができてしまう。16のパッドを使ったパフォーマンスも面白いだろう。
給電は USBバスパワーのみ。MIDIアウトも搭載している。音源ソフトウェア、Ableton Live Lite も付属する。Novation はユーザ登録するとサウンドパックや特典ソフトを提供してくれるのもポイントだと思う。
Novation Launchkey mini Mk3
サイズ:330mm × 172mm × 31mm
重量:xxxg
プロ
・ノブもパッドも盛りだくさん
・プレイアブルで高度なアルペジエーター
・コード固定モードが楽しい
・Ableton Live のコントロールが可能
・MIDIアウトでワンモア機材に対応
・Novation ユーザ登録は特典たくさん
コン
・サスティンボタンがない
・給電は USBバスパワーのみ、単体で使う場合にはモバイルバッテリーが必要
Native Instruments KOMPLETE KONTROL M32
自分の DTM 環境のメインキーボードは Native Instruments KOMPLETE KONTROL S61 なのだが、Native Instruments にはとりあげたい機種が 2機種ある。が、自分で買うとしたらこっちだ。Native Instruments KOMPLETE KONTROL M32 。 32鍵盤ながらに横幅が 25鍵盤の KOMPLETE KONTROL A25 より全然コンパクトなのだ。
KOMPLETE KONTROL M32 は、ミニ鍵盤 32鍵(F-C)を搭載したコンパクトキーボードだ。タッチセンサーながら ピッチベンド・モジュレーションを装備。8つのコントロールノブを搭載している。OELディスプレイも搭載している。
非常にコンパクトなキーボードではあるが、その真価が遺憾なく発揮されるのは DAW との連携の綿密さだろう。KOMPLETE KONTROL M32 の左上部には DAW コントロールキー群が搭載されている。Apple Logic Pro X、GarageBand、Ableton Live、Cubase、Nuendo、Studio One、そして MASCHINE などの DAW をコントロールする再生、一時停止、録音、クオンタイズ、ループ、UNDOなどの専用ボタンが用意されている。
KOMPLETE KONTROL といえば NKS(Native Kontrol Standard)だが、NKS 対応音源やエフェクトの選択が可能なナビゲートボタンが右側に付いている。KORG Gadget プラグインも対応しているけど NKS は便利ですよ、ホント。
KOMPLETE KONTROL はハードウェアのキーボードと Native Instruments の音源ソフトウェアがパッケージングされたプロダクトだ。なので添付されるソフト音源もすごい。エレピだと SCARBEE MARK 1 、シンセサイザーならあの MONARK をはじめ、KOMPLETE START 、MASCHINE フルバージョンが使える MASCHINE ESSENTIALS 、Sounds.com のサンプル・ループダウンロード、Ableton Live 10 Lite に割引券と本当に盛りだくさんだ。
主にコンピュータ系のフル DAW を使っている人ならば、手に入る製品の総額・価値から買って損ないキーボード だと思う。13,000円程度で手に入るんだもん。凄いよ。
そのほか、Smart Play機能としてアルペジエータやコードモードもある。Smart Play はハードウェアで実現している訳ではないので、たぶん MIDIモードでは使えないと思います。複雑な機能は得意だよね。USBバスパワーで動作します。
Native Instruments KOMPLETE KONTROL M32
サイズ:475mm × 167mm × 50mm
重量:1.45kg
プロ
・付属ソフトウェアが本当にハンパない
・DAW 対応は最も優れており凄い
・鍵盤は弾きやすい
・驚くほど安い
コン
・あんなにボタンがあるのにサスティンボタンがない(端子はある)
・MIDIモードはあるけど、基本、コンピュータがないと魅力を発揮できない
Arturia MicroLab
ARTURIA はのキーボード製品はどれも個性的だ。昨年の秋に発売開始されたのが Arturia MicroLab。25鍵のミニ鍵盤をファンシーな 3色のラバーでカバーした可愛いキーボード。 US$ 89、日本でも 1万円を切る価格で購入できる。
機能はシンプルだが何も欠けていない。ベロシティ対応キーボード、センサー式だがピッチベンドとモジュレーション、そして!サスティン・ホールドスイッチが搭載されている。グレイト。案外凄いぞ、コイツ。
機能としては固定コードモードには対応している。ソフトウェアは Analog Lab Lite、UVI Grand Piano Model D、Bitwig Studio 8tr などが付属する。まぁ、この鍵盤で Model D 弾くのも辛いけど。
USBバスパワーだが、低電力設計にて iPad には対応している(ケーブルは USB なので Camera Connection kit とか必要)。
なんといってもカワイイ。鞄に放り込んでも安心のデザイン。旅先で急にキーボードが必要になったらコイツを買う(売ってたらだけど)。
Arturia MicroLab
サイズ:414mm × 130mm × 37mm
重量:770g
プロ
・スーパーコンパクト
・必要な機能は備えている
・ラフに扱っても大丈夫そう
・カワイイ
コン
・特段面白いことはできない
CME Xkey Air 25
昨年も登場した CME Xkey Air 25 。モバイルを想定するとこのキーボードを越えるものはなかなか登場しないだろう。だってほとんどキーボードの大きさなのだから。また Bluetooth 接続というのもイイ。
超薄型キーボードを搭載した超軽量キーボード、特長はずばり「薄い」「軽い」。鍵盤の打鍵感覚は「鍵盤というよりパソコンのキーボード」という感じで、「マトモに弾けるのかよ!」という印象だが、Jordan Rudess がバリバリに弾いてる。実際、試奏した 37鍵盤バージョンは普通に弾けました。
この「弾ける感」を演出しているのが、非常に高機能なベロシティタッチ判定だと思う。ピアノ弾きらしくアタックを強めにしたりしても、ちゃんとその時だけアタックが強くなる。これで「弾けない」は許されないんだろうと思う。
また、ポリフォニックアフタータッチに対応している。マニアックだけど、これ付いているコンパクトキーボードはなかった。シンセの和音で個別にアフタータッチで動きをだしたりできる。
Bluettoh MIDI も非常に低レイテンシー。iPad にも対応。鍵盤しかないように見えるが、オクターブトランスポートキーに加え、ピッチベンド、モジュレーション、そしてサスティンスイッチを搭載している。ピッチベンドとモジュレーションがキーボタンなのははじめて見たけど。
388 x 135 x 16 mm で 610g。文句なし。けど、他製品に比べて倍くらいの価格設定。でも、安い超ミニ鍵盤がダメでチョイスしているんだから、まぁ、価格の価値はあるんだと思う。ノブくらい欲しいかな。
CME Xkey Air 25
サイズ:388mm × 135mm × 16mm
重量:610g
プロ
・とにかく薄い
・ちゃんと弾ける鍵盤、サスティンボタン搭載
・低レイテンシーの Bluetooth MIDI
コン
・アルペジエーター、パッド・ノブなど一切なし
・その割に高い
Arturia KeyStep
新製品 KeyStep 37 が発表されました!
昨年も紹介した KeyStep。今年、KeyStep に BeatStep Pro の機能を融合した KeyStep Pro(Arturia KeyStep Pro – 現時点で最高の音楽制作マシンの統合コントローラー現る、アナログシンセからMIDIデバイス、コンピュータまでカバー)という商品の発売が開始された。
KeyStep の魅力は アルペジエータや固定コードモード、アナログシンセサイザーをコントロールする CV端子、8ボイス/64ステップのシーケンサー搭載という「キーボーディスとが欲しい機能が全部入っている仕様」だ。
一方で重量が 1.4kg として結構重い部類だ。モバイルで日常持ち歩いて使うというより、普段は自宅の机上で使っているんだけど、ライブで持ち出せる高機能なコンパクトキーボードというポジションがあった。しかし、KeyStep Pro が登場したことで、ちょっと悩ましくなった。自宅でがっちり使うならば KeyStep Pro が便利だし、ライブでも KeyStep Pro のとてつもない統合力が生かせると考えることもできるからだ。
しかし、やはり KeyStep は凄い。YouTube でちょっとしたパフォーマンスムービーを作ろう、なんて利用にはもってこいだ。
ダイナミックに操作が可能なアルペジエーター、固定コードモード、アナログシンセサイザーをコントロールする CV/Gate 端子、8ボイス/64ステップのポリフォニックシーケンサー搭載。とにかく他社にない付加価値が KeyStep には満載。
鍵盤もスリムキー鍵盤を 32鍵搭載しており、しっかり弾ける。サスティンボタンもある。iPad での動作も保証。MIDI 端子も装備している。コンピュータ以外も接続が可能だ。
Arturia KeyStep
サイズ:485mm × 145mm × 36mm
重量:1.4kg
プロ
・アルペジエータ、コードプレイ、シーケンサー、プロも納得する搭載機能の数々
・アナログシンセをコントロールできる
・しっかりとした鍵盤
・即興プレイを実現するコントローラー性能
コン
・重い
・持ち運ぶにはサイズも大きめ
AKAI professional LPK25
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新モデル LPK25 Mk2 が出ました。
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昨年も紹介した Akai professional のコンパクトキーボード AKAI professional LPK25 。現行商品としてカタログにあるので掲載しておく。ベロシティ対応ミニ鍵盤25鍵だが、打鍵感は安っぽい。とにかく小さいのが取り柄だが、サスティンボタンを搭載している抜け目ないヤツ。デザインは凡庸だが iPad や iPhone での動作を保証している。価格は安くてよい。
AKAI professional LPK25
サイズ:340mm × 96mm × 28mm
重量:450g
プロ
・スーパーコンパクト
・6,000円台の価格設定
・アルペジエーターあり、サスティンボタンあり
コン
・鍵盤は安っぽい
検討したけどランク外にしたもの
検討したものの、上記のキーボードと相対的に比較した結果、ランク外になったものを紹介しておく。「他の商品と比べるとこっちをとるかな」という感じに漏れてしまったものだ。
Arturia MiniLab Mk2
昨年紹介した Arturia MiniLab Mk2。デザインがカッコいいのだが、これが重いんだ。1.5kg ある。お店で持ち上げてみても「結構重いな」という感じ。重さは Native Instruments KOMPLETE KONTROL M32 とどっこいどっこいだが、M32 は DAW 連携という差別化点がある。MiniLab はアルペジエータも付いてない。机上キーボードとしてデザインで選ぶならアリだと思う。16個もあるノブも DAW や音源にアサインできるし、木製のサイドパネルとか高級感あるし。
Nektar Technology SE25、KORG microKEY2 25、M-Audio Keystation Mini 32 Mk3 など、コンパクトで安価なキーボードもある。これらは実際に弾いてみて AKAI Professional LPK25 をチョイスした。理由は鍵盤。正直、この鍵盤品質には安くてもお金は使いたくない、というのが個人的な感想。
「いやいや、キーボードなんてノートを正確に入力できればいいんだよ」というのなら、全く問題ない。KORG microKEY Air のように Bluetooth 接続が可能なものもある(有線版と価格歳がほとんどないので買うときは注意)。
自分も KORG microKEY 49 は持っていて、ライブで iPad や Mac の外部キーボードとして使う時がある。「もう 1段キーボードがあると助かるな」「重い楽器を持ち歩きたくないな」という実用的なメリットがあるんだけど、この鍵盤が25鍵で日常持ち歩くために人に薦めるか、というと微妙となってしまう。まぁ、製品の良し悪しではなく、好みの問題なんだと思う。
KORG nanoKEY Studio も使ってました。キーボード・ノブ・パッド・XYパッドが統合された製品で、KORG Gadget との相性がよい(ソフト音源のパラメータがノブやパッドに設定済み)。シーケンス構築済みのトラックにノブやXYパッドでウニウニ使うと面白いのだけど、屋外で Bluetooth で iPad の KORG Gadget に接続した時のレイテンシーは酷かった。鍵盤も和音を同タイミングで入力できなかったり。「喫茶店でDTM!これがやりたかったのに!」とショックが大きく、現在は所有していない。スマン。
総括:このリストのキーボードなら何を買っても後悔はしない
このリストにあげたキーボードなら、モバイル DTM に最適なコンパクト MIDI キーボードとして自信を持っておススメできる。今年の感想としては、各社機能をアップしつつ、商品の差別化点をはっきりさせてきたな、という感じ。
例えば、
- iPad や iPhone で使うならば iRig Keys 2 Mini が便利だ
- KOMPLETE KONTROL M32 は持ち運びには重いが主に Mac を母艦とするフルDAWで使うならば絶対的に強い
- パッドを使いたいなら MPK mini Mk3 、Launchkey mini Mk3 あたり。
- アナログシンセをコントロールしたいなら StepKey
- YouTube でパフォーマンスを魅せるなら MPK mini Mk3 、Launchkey mini Mk3 StepKey
- 携帯性重視なら XKey Air 25、LPK25、MicroLab
という感じだ。
個性的なキーボードが増えてきて、自分のイメージ・利用シーンにフィットするものを選択できるようになってきた。これらのキーボードでモバイル DTM を存分に楽しんで欲しい。
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