UVI がクリエーティブハイブリッドインストゥルメント Falcon 2.5 をリリースした。新しいファクトリーコンテンツ、モジュール、機能強化、Apple M1 プロセッサのネイティブサポートなどを盛り込んだ新バージョンだ。
Apple M1 を搭載した Mac は持っていないが(はやく MacBook Pro だしてくれよ)、Falcon は普段よく使っている音源なので嬉しい。新バージョンをインストールしてプリセットを試してみたので、紹介しておく。
UVI Falcon 2.5
今回リリースされた Falcon 2.5 のアップデートサマリーは以下の通り。
Falcon 2.5
機能追加
- Apple ARM (M1) ネイティブ対応
- エフェクト:TS Overdrive、VCF-20、VCF-20 Dual
- モジュレーター:Multi LFO、Smooth Random
- シーケンススクリプトプロセッサー:Cartesian Sequencer、Euclidean Keys Sequencer、Probability Arp、Rain Sequencer、Wave Sequencer、Warp Sequencer
- ユーティリティスクリプトプロセッサー:MIDI Monitor、MIDI Record、Velocity Test
- エフェクトスクリプトプロセッサー:MIDI Pitch Delay、Note Pan
- スクリプトUIのみのスケーリング
- 新機能を活用した100超の即戦力ファクトリープリセット
機能の向上
- スクリプトモジュールのUI更新:Chord Bank、Chorder、Chorder Extended、Scale、Mapper、Tonal Harmonizer、Step Line、Polyphonic SequencerとMIDI CC LFO
- Sallen Keyフィルターの最適化
解消
- スタンドアローン版での出力選択に関するリグレッション
Flacon はもともと、9種類のシンセシス オシレーター、7種類のサンプリング オシレーターを 16機、9種類のモジュレーター、膨大なエフェクトを搭載したる「モンスター級シンセサイザー」だ。今回の Falcon 2.5 では上記の通り、さらにエフェクト、モジュレーター、そしてシーケンスが搭載されている。
いくらシンセサイズコンポーネントが強化されたからといっても、やはり出音がすべてだ。Falcon 2.5 では、Lo-Fi、Retrowave、Sequence Exploration、Rain Sequencer、VCF-20 Synths の5 カテゴリー、100を超えるファクトリープリセットが新たに追加された。ファクトリープリセットは大切ですよ。
シーケンサーや MIDI ユーティリティなどのスクリプトベースのイベントモジュールの多くを新たに追加。シーケンサーカテゴリーに Cartesian Sequencer、Rain Sequencer、Euclidean Keys、Wave Sequencer、Warp Sequencer、Probability Arp と Note Pan を新たに追加。
MIDI ユーティリティには、MIDI Record(ドラック&ドロップ書き出しに対応したインラインMIDIレコーダー)、MIDI Pitch Delay(ピッチドリフトに対応した伝統的なMIDIイベントディレイ)、MIDI Monitor(イベントタイプフィルターを装備したMIDI入力モニター)、Velocity Test(モノ・ポリ切替可能なベロシティモニター)を追加。もう盛りだくさんだ。
新しく用意されたプリセトはモーション系が多いね
Falcon の音源の多くは専用のマクロ画面が用意されている。主要なパラメーターを操作画面に集約したもので、これが結構使える(もちろん、全パラメータを MIDI LEARN で操作できる)。Native Instruments MASCHINE で使うことが多いので、NKS に対応してくれないかな。MASCHINE のノブをプリセットごとに MIDI LEARN させるのが面倒なのよ。
2015年 10月に登場した Falcon。早くも 6歳、7年目に突入ですか。
Falcon 2.5 は無償アップデート。また、Falcon 2.5 リリースを記念して、30%オフ($349 → $244)& 2つの FALCON EXPANSION が無料となるキャンペーンを行っている。Falcon は EXPANSION が魅力のひとつだから、新規に導入するユーザにはおススメだ。
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