FINAL FANTASY VII REBIRTH – 最高に面白かったよ

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FINAL FANTASY VII REBIRTH

FINAL FANTASY VII REBIRTH について。発売日の 2月末からじっくり時間をかけてプレイしてきた。FF7 REMAKE より売れていない、なんて話があるようだが、結論から言うと、最高に面白かった。REMAKE なんて目じゃない。スコアでいうと、9/10 だ。なんなら 95点をあげてもいい。

確かに、サイドクエストが多いだの、よく分からんあのミニゲームはやる必要なのか?、と思うところはあるが、単一作品としても非常に面白いゲームだし、FF7 のリメイク作としては最高の出来だ。人生で必ずプレイしておくべきゲームのひとつ だと思う。

FINAL FANTASY VII REBIRTH


FINAL FANTASY VII REBIRTH は FF7 のリメイク 3部作の 2作目となる作品。ミッドガル脱出後から忘らるる都までを描いている。セフィロスやサイドストーリーで登場したザックスとクラウドの関係などが明らかになるところから物語ははじまる。

ゲームボリュームはクエストやマップ探索ミッションを入れると広大で、自分の場合、エンディング到達時で 114時間ほどかかった。

ゲームバランスは初心者寄りで、何度やっても攻略できないボスは出てこない。ストーリー比重が高い RPG であり、グラフィックは美しく、まさに「ファイナルファンタジー」という感じだ。

スーパーファミリーコンピュータ・プレイステーションの時代は多くのプレーヤーが RPG ジャンルのゲームの経験が薄く、1つのゲームの集中度が高かったように思う。コツコツ情報を集めたり、ダンジョンの攻略に延々と時間をかけたり、ボス戦にとんもなく苦労したり。

今の時代にどれだけの時間を1つのゲームに投入できるのか、という問題があるのだが、FF7REBIRTH はバランスがいい。ゲームのレベルバランスが可変だから、ストーリーに集中して直線的に攻略することもできるし、エンディングに行くまでウロウロすることもできる。ランク S を叩き出すまでピアノ演奏に取り組むこともできる。

キャラクターは一人一人が魅力的にしっかりと描かれていて、性格だけでなくシーンでの振る舞い、セリフ・キャラクターモーション、声優の演技も素晴らしい(ケット・シーにはまた泣かされた)。

FF7REBIRTH ではキャラクターとの関係性がクラウドのセリフやアクション選択により分岐する仕組みになっていて、そのような余白やランダム性も心地よい。ストーリーは1本道だが、ただ脚本通りに歩かされている感じもしない作りになっている。

バトルシステムはリアルタイムのキャラクター操作を必要とするが、コマンド入力中は時間の流れがゆっくりと流れるし、補助系の魔法やバフ・デバフ、マテリアの使い分けもそんなに神経質になる必要もない。ノーマルモードならストレスなくクリアできるし、ハードモードにすればかなりシビアなバトルも堪能できる。後半のメインイベントでのバトルは演出もよく、感動モノだ。

残念ながら召喚獣はあまりフィーチャーされていない。強力な召喚獣に挑み・勝ち・仲間にする、という醍醐味は薄いし、シビアなボス戦では出番がない。

FF7 の物語として

リメイク作品にはつきまとう問題だが、FF7 とは細部でかなりの違いがある。ただ、FF7 のストーリーから大きく外れていることもないし、改悪に感じる部分も特に感じない。若干、要素が多すぎるかな、というくらいだ。

オリジナルをリアルタイムでプレイした立場でいうと、オリジナルは「おいおい、なんだこれは」という部分も多かった。今から思うとゲームのバランスは悪いし、自己投影し感情移入してきた主人公(クラウド)は途中で全くのダメ人間になる鬱進行にイライラしたり、回収できていない伏線もあったり。

オリジナルをプレイしていた時は「ガーン、俺(クラウド)は作りものの人形だったのかー!!」と衝撃を受けたものだけど、本作をプレイしている時は「俺は人形なんでしょ」と思いながらプレイしている訳で、同じ演出でいいはずがないのだ。

本作ではキャラクターの描写が描き込まれていて、オリジナルのポリゴン表現では読み取れなかった部分をうまく補完している。キーイベントはオリジナルのカット割やセリフを含め、原作を丁寧に確認・解釈した上で描かれているようだ。

特に、忘らるる都のエアリスの死のシーンについては、エアリスの死に対するクラウドの心情が描きこまれていたり、世界にはいくつもの並行世界があることから、解釈によってはエアリスが死んでいない世界線も成立したりと、物語がうまく構築されている。この世界線・キャラクターごとの認識している世界の違い、ひょっとすると FF7REBIRTH の最後の時点でクラウドはエアリスが死んだことに気がついていないのかもしれない。

本作でザックスの世界線、運命の壁をこえたクラウドの世界線、エアリスの世界線、そして仲間たちにとっての世界線が複雑に絡み合うストーリーとなったが、3部作ラストの次回作がこのリバースを超えてくるクオリティだとしたら、相当に凄い。楽しみだ。

ゴールデンウィークで週中してプレイするのもオススメだ。ソロプレイの RPG は実に貴重。ぜひ、FF7REBIRTH を体験しておいて欲しい。

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本作は1997年に発売された『FINAL FANTASY VII』(原作)のリメイク作品です。

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