ちょいと採譜コーナー。楽曲はプロレスやスポーツ番組の BGM でお馴染みの Emerson Lake & Powell の THE SCORE 。ビートインして最初のあのかっこいいファンファーレ、sus4 部をオクターブ下方に使った近代的響きのあるコード構成だと思ってた。だから右手だけで高速に4度をオクターブさげたメジャーコードを弾けばいいんだろう、なんてくらいに把握してた。高校時代に音をとったんだから、まぁ、そんなもんだ。こんな感じ。
THE SCORE のファンファーレブラスは YAMAHA GX-1 で鳴らしている。他のビデオを観ても、Keith Emerson はブラスファンファーレは1つのコードボイシングを両手の組み合わせで弾いていることがある。
しかも、THE SCORE の冒頭のファンファーレはなんかコードが一方向に疾走していく感がある。ちゃんと音を取ってみたら、ぜんぜん違ってた。たぶん、正解はこうだ。
凄い。
一直線に最後の Csus4 に向かってコードが収束していく。特にオーソドックスなコードサポートの左手パートがいい。あぁ、あのカッコいいブラスファンファーレはこうやってたのか、と。
それにしても覚えにくい。全然、手が覚えてくれない。ジャズコードなみに覚えが悪い。こういうパッセージは各音が何をどういう方向に動いているのか詳細を理解しないと手が動いてくれない。ワンショットではなく、フローに意味があるのだ。
このコードボイシング、たまたま左手と右手が重複したりクロスオーバーしたりしないけど、オルガンのような2段組み鍵盤ならではの発想だよなぁ、と思う。音はちゃんととらないと真価を理解できないね。
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