CHERRY AUDIO GX-80 – Ver. 1.0.13 ではデュアル・スプリットレイヤーでのマルチスレッド処理を改善

RECORDING

GX80 Ver.1.0.13 テスト

の YAMAHA GX-1 / CS-80 を再現した CHERRY AUDIO GX-80紹介記事)。今年に入って、Version 1.0.13, Build 147 がリリースされた。マルチスレッド処理を改善し、デュアル・スプリットレイヤーを使ったプリセットでパフォーマンスが向上するとのこと。MacBook Pro (M1 Pro)でどのくらいパフォーマンスが上がったか、比べてみた。記事にするくらいに違ってた、という話。

CHERRY AUDIO GX-80 Version 1.0.13

比較したのは MBP にインストールされていた 1.0.9 Build 121。これはイニシャルリリース版で、既に 3回ほどバージョンアップが提供されているようだ。GX-80 にはオートバージョンアップ機能がある。メイン環境の iMac では自動的にアップされていたが、MBP で音楽制作することは稀なのでイニシャルリリースと比較することができた。さて、どのくらい違っているか。

テストに使ったプロジェクトは GX-80 を10台ならべて同時に演奏している。デュアル・スプリットレイヤー、つまり 2台の GX-1 を鳴らす際のマルチスレッド処理の改善なので、すべてのプリセットはデュアルを使っている。いい感じに負荷が出るように並べてみたのだが、M1 Pro の性能なのか、Intel の iMac に比べて軽く動いてしまう。なるほど。

GX80 Ver.1.0.13 テスト
結果だが、Ver.1.0.13 は 3割くらい軽く動くようになった

3割程度なので、これは実感できる範囲だと思う。Ver.1.0.13 以前にもパフォーマンスの改善はされていると思うので、V.1.0.13 とその前のバージョンの差は分からない。

ちなみに、アクティビティモニターでの各プロセッサの負荷だが、あまり変わり映えがしない。メインの効率コアが均等に使われているくらいで、他のプロセッサに振ったから軽い、ということではないようだ。

iMac で GX-80 を使っていると「あ、これは重いな」と思うことがある。MASCHINE だと MIDI の入力バリエーションを試す際に簡単にトラックを複製してしまうんだけど、どんどん重くなる。Ableton Live では動いていないトラックの処理軽減が賢いんだけど、MASCHINE だと「重いぜ〜!」って感じになる。なので少しでも軽くなってくれると嬉しい。でも、M1 Pro だと軽いんだな(苦笑)。

CHERRY AUDIO は GX-80 に相当に力を入れているので、今後もバージョンアップがあるだろう。楽しみだ。

個人的には、実機仕様なのか ADSR とサスティンペダルの連動が独特なので、普通にサスティンペダルを押すと Sustain を持続してくれるモードが欲しいところ。いい音源なのでオススメです。

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