ハードウェア or ソフトウェア

投稿日: カテゴリー: RECORDING

機−ボードマガジンキーボード・マガジン 2004年07月号を買った。 Emerson Lake & Palmer の悪の教典のスコアが載っていたからなんだけど、巻頭の特集で、ハードウェアのビンテージシンセサイザーとそのソフトウェア版を同じパッチで比較するというものがあった。 CD に実際の音が収録されている。これが面白かった。なんだ、やっぱり違うじゃん。

実際に同じパッチで同じフレーズを鳴らしてみると「実に似ているが、本物とはやっぱり違う」ところ。同一条件ならばほとんどの人がどっちがハードでどっちがソフトウェアかを言い当てられると思う。で、大半のケースでハードウェアシンセサイザーの方がいい音を出している(使いやすいかは別問題だ)。個人的な好みにもよるだろうけど、ハードウェアの方がワイルドな音がする。

オルガンやローズのようなアコースティック楽器(だよな)の再現は除外して、シンセサイザーに絞ってみる。


MOOG Minimoog vs ARTURIA Minimoog V :
ハードの方がワイルド。ソフトの方が「再現してます」という感じ。ソフトの D/A のクセ?

ARP Odyssey vs GMEDIA MUSIC Oddity :
ハードの方がワイルドだがピッチが悪すぎ。これは使いにくいと思う。

YAMAHA CS80 vs ARTURIA CS-80V :
フィルターの輝きのようなものがソフトウェアにはない。ハードの方が好き。

SEQUENTIAL CIRCUITS Prophet-5 vs NI Pro-53 :
これも D/A の差だと思うけど、ソフトウェアは迫力に欠ける。

YAMAHA DX7 vs NI FM7 :
そっくり。アウトのハイ/ロウのバランスの差はあっても実にそっくり。やっぱりデジタルだから?

OSC OSCar vs GMEDIA MUSIC ImpOSCar :
ハードウェアの方がマシーンという感じ。フィルータ勝負なのでハンデはあると思うけど、ハードウェアの「化け物度」がとにかく凄い。

KORG Legacy Collection vs KORG MS-20 / Polysix / Wavestation :
ソフトの MS-20 はよく再現しているもののピッチベンドが段階になってしまうところが悲しい。Polysix は鳴り感が違うが音はそっくり。Wavestation は大方の予想通りそっくりの出来。

Roland Jupiter-8 vs Roland VariOS-8 :
音質は似てるが音が若干違う。音の方向性は非常に似ている。

Roland D-50 vs Roland VC-1 V-Card :
そっくり。ほとんど違いがない。やっぱりデジタルの再現は相当イケる。

やっぱりデジタルシンセサイザーの再現はカナリの線までいっている。アナログシンセサイザーの多くは音は再現できてもフィルターのパラメータカーブ差や個体差(雑誌ではあると指摘されている)、ピッチ、そして古いアウトプット回路/アンプの差だと思う。どっちがいいか、どっちが素晴らしいかはともかくとして、OSCar などはハードウェアシンセサイザーのオーラが凄い。逆に、Odyssey などはパッチにもよるが、おそらくソフトウェアの方が使い物になるような気がする。あと、やっぱりソフトウェアには「憧れ」がないです。




ハードウェア or ソフトウェア」への3件のフィードバック

  1. ヴィンテージシンセ対決! ハード版VSソフト版

    『キーボードマガジン』を久々に買った。ここのところずっとボリュームが薄かったのだが、25周年ということで張り切ったのか、厚みが以前のものに戻っている。
    さて、お目当ての特集は「よみがえる!ビンテージ・キーボード」。往年の名機と、そのソフトシンセ版を直接音.

  2. KORG Legacy Collection としては満足度高いですが、コントローラがなければ
    もっと安くなると思うんですがね。キーボードマガジンの例はちょっと酷な
    比較をやってるので悲しくなるかも。MS-20 + Polysix + Effect という
    Legacy Cell という楽器として使えるので面白いですよ。
    ただ、フィルータ目的なら OSCar 、Nitro 、ハードウェアのフィルターの方が
    使い安いと思います。

  3. MS20なんかはフィルターはどうでしたか。
    昔、ブレイクビーツとかはよく通してから
    もう1回サンプリングしたもんですけど。
    もしソフトの方がよかったら買いたいなァ。

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