MASCHINE JAM : Native Instruments より LAUNCHPAD/PUSH 型の MASCHINE ハードウェアが登場

RECORDING

MASCHINE JAM
んだ今月は!とんでもないプロダクトが目白押しじゃないか! Apple の iPhone 7 を紹介する暇もなく、楽器機材系ネタを連投する。Native Instruments より新しい MASCHINE ハードウェア、MASCHINE JAM が発表された。

パッド型ハードウェアを使った音楽制作環境を二分する MASCHINE と PUSH/LAUCNH

maschines
MASCHINE は Native Instruments の Groove Production 、グルーブ系ミュージックに強い音楽制作環境。コンピュータ DAW ながら、AKAI MPC 系のパッド型音楽制作環境を踏襲しており、パッドやノブを搭載した専用のハードウェアを接続して使うようになっている。これまで Maschine は通常タイプの MASCHINE 、コンパクトサイズの MASCHINE MIKRO、カラー液晶を搭載しコントロール系を充実したフラッグシップ機 MASCHINE STUDIO で構成されていた。これらすべて 16のパッドを搭載した AKAI MPC 系のインターフェイスを踏襲してきた。

一方で、英国のシンセサイザーメーカー、我らが Novation はコントロールパッドを数多く搭載した Launch 系のコントロールハードウェアを提供、Ableton Live とのコンビネーションを実現、Ableton も Ableton Push (Powered by AKAI Professional)を提供し、「パッド型音楽制作環境」の世界を二分してきた。

Launchpad Pro

これら2つのプロダクトは「パッドの数が違うじゃん」という以上に、実は音楽の制作方法がかなり違う。主として MASCHINE のパッドが「ノート入力デバイス」なのに対し、Launchpad/Push のパッドは「グリッド型のサンプル発音トリガースイッチ」。もちろん、双方同じような使い方はできる部分があるが、8×8 で整列した Launchpad のパッドは縦列・横列などの配置が Ableton Live のクリップを示していたり、8列のミキサーフェーダーとして扱えたりするマルチな役割を持つ。Youtube で検索してみると、両者のプレイスタイル(指の動き)がかなり違うのがわかる。

MASCHINE のパッドコントロールは 4×4=16 の構成になっており、パッドをキーボードのように使えたとしても、トラックミキサーや楽曲でたくさんあるフレーズサンプルの発音トリガーとしては使えない(パッドを叩くと鳴るのであって、あれはオンオフボタンではない)。あくまで楽器的なハードウェアの位置付けはハードウェアの性格というより、MASCHINE に暗黙の 16縛りがあるからと思われてきた。

前置きが長くなったが、なのにもかかわらず MASCHINE から 64のパッドを搭載し、8つのタッチフェーダーまで搭載したハードウェアが登場したから驚いている。これは事件といっていいレベル

パフォーマンス寄りハードウェア MASCHINE JAM

MASCHINE は器用で Mac で行う DAW 操作の大半をハードウェアでこなすことができる。サウンド選択からサンプルのスライスポイントの指定まで、「基本、ハードウェアだけ見ていれば全部できます」というコンセプトになっている。なので、テクノやハウスのライブ現場では「楽器」として扱われるのが普通で、リアルタイムのフレーズサンプルの出し入れやトラックコントロールは不得意だ。

MASCHINE JAM はビデオの通り、リアルタイムパフォーマンスに特化した(Lauchpad 的)ハードウェアといえる。実際、あのパッドはスイッチであってベロシティに対応していない( NI もステップマトリックスボタン、と呼んでいる)。8 本のデュアルタッチ・センサー付き Smart Strips も面白そう。うーんでも MASCHINE を使っている身からして、「本当にあの MASCHINE JAM がつながるのか?」と不思議な気持ち。

MASCHINE JAM は新しい MASCHINE 2.5 が動作環境なのかな。ホームページやビデオには現行バージョンユーザが見知らぬ Perform FX というエフェクトコンソールが映っていて、それをコントロールしています。まぁ、今のバージョンでは無理があるよなぁ。

maschinejam02

MASCHINE JAM はコントロールサーフェスとしても動作するようで、専用の Ableton Live のテンプレートもついてくるよう。価格49.800円(税込)、発売は 9月26日と聞いています。

結局、ピカピカ光るのがかっこいいのであって、惹かれるハードウェアです。ちょうど、これは PC/Mac なしに単体で動作するグルーブボックス Novation CIRCUIT を狙っていたところなので、ホント心揺れてます(笑)。いいなぁ、使ってみたいなぁ。

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メーカー側の意匠変更により、予告なく外観上のデザイン・カラー等が変わる場合がございます

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