Emerson と GX-1

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Keith Emerson Emerson Lake & Palmer が好きだ。キースエマーソンは僕のキーボードヒーローだ。巨大な Moog シンセサイザーをタンスのように積み上げ、ハモンドオルガンを破壊し、超絶のテクニックで前代未聞のサウンドを繰り出す正にキーボード界のカリスマだ。

Emerson Lake & Palmer としては、Moog シンセサイザーとハモンドオルガンセットでプレイしていた頃も好きだが、Works 以降の YAMAHA GX-1 が導入され、近代的なブラスサウンドを導入した時代の作品も好きだ。この GX-1 時代の EL&P は黄金期がとにかく短くて、アルバムでいえば WORKS とオーケストラを率いたライブアルバムである WORKS LIVE ぐらいがマトモで、これ以後の作品は本人達もどーでもよくなってしまうし、オーケストラを率いたツアーで金銭的に苦しくなってと、まぁ、旬が短かかったんです。

YAMAHA GX-1でも、広いスタジアムで GX-1 を弾くエマーソンには惚れたものです。この YAMAHA GX-1 って1975年当時で700万円したというキーボードのお化けで、実に巨大で鍵盤は3段もあり、エレクトーンのような(実際、エレクトーンのロゴが入ってる)楽器なのに、LFO スピードやポルタメントを操作できるというデジタルシンセサイザーではなくやっぱりエレクト−ン。8音ポリながら(YAMAHA いわく)35台分のシンセサイザーの音源が搭載されており、Moog のモロアナログ(というかモノアナログ)とは異なる実に近代的なサウンドが出ます。

しかも、この当時はこれ1台で大半の曲をプレイしていました。 FANFARE FOR THE COMMON MAN も PIRATES もこれで弾いています。高校時代に FANFARE FOR THE COMMON MAN のブラスの LFO をガンガンにかけたノイジーソロを聴いて「これぞ、僕がやりたいことなんだ!」と思ったもんです。

Keith Emersonで、この GX-1 時代の映像、ブートレグのビデオ(少しだけ収録されている)しか持ってなかったのですが、見つけちゃいました、しかも DVD で。

Works Orchestral Tour: Manticore Special がそれで、怪しい両面1層という構造(書き間違いではない)。 EL&P の映像はそもそもマトモなものが少ないのですが、これ(の SIDE 1 )はなかなかです。フィルムの焼き直しなので、音と手が若干ずれたりしますが、なんせ、オーケストラを率いたスタジアムライブで、とんでもなく客が入ってますし、展覧会の絵から WORKS の楽曲まで幅広くプレイしています。まだ全部見ていないんですが、もう泣けます。あとはブートレグで持っているエマーソンがピアノを弾きながら空中をグルグル回転するライブ映像の DVD 版が欲しいです(でも、とにかく映像が酷いんだよな)。

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波形研究所 所長

WAVEFORM LAB(ウェーブフォーム・ラボ) は音楽制作、デジタルライフ、イノベーションをテーマとするサイトです。

1997年、伝説の PDA、Apple Newton にフォーカスした Newton@-AtMark- を開設、Newton や Steve Jobs が復帰した激動期の Apple Computer のニュースを伝えるサイトとして 200万アクセスを達成。2001年からサイトをブログ化、2019年よりサイト名を WAVEFORM LAB に改称、気になるネタ&ちょっとつっこんだ解説をモットーにサイトを提供しています。

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コメント

  1. おが より:

    うわ〜、GX-1懐かしいー。当時「とにかくすげーらしーぞ」という噂だけは耳にしていましたが、実際に見たことなど一度もありませんでした。
    その後、なにかの雑誌でキース・エマーソンが弾いている写真を初めて見ました。

  2. ひで坊 より:

    うわわ〜、キース・エマーソン!
    僕「恐怖の頭脳改革」と「タルカス」大好きです。

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