RealNetworks が提携申し入れ

投稿日: カテゴリー: SHOWBIZ

The New York Times によると、RealNetworks は Apple に対し戦略的な提携を呼びかけたとのことです。→ RealNetworks Seeks a Musical Alliance With Apple (The New York Times)

RealNetworks のグレイザーCEO は Apple のジョブズCEO に対し、 Real の顧客が iPod でダウンロードした楽曲を再生できるように電子メールで呼びかけたとのこと。この提携が実現しない場合、マイクロソフトとの提携を交渉することも示唆しているそうだ。

RealNetworks が Apple に対し、オープンもしくはリークしつつ提携を呼びかけるのは、これで2度目。RealNetworks にとって分が悪いことの現れととれる。実際、RealNetworks はマイクロソフトを提訴している立場だし、Apple は RealNetworks の顧客が iPod で楽曲を再生できることでの具体的なメリットがない。なんせ、今年始めの時点で ITMS は 70% のシェアがあり、 iPod のシェアは31%だった。その後、Q2 だけで 807,000台の iPod を売りさばいている。そんな状態で RealNetworks のオファーが魅力的に映るはずがない。

iPod の売上を拡大するには、Real + iPod を実現するより、ITMS + iPod 戦略の方がマトモだ。まもなく HP ブランドの iPod が販売される。HP のコンピュータには ITMS のベースとなる iTunes がプレインストールされている。やることはやっているのだ。

なんせ、iPod の粗利益は下がったところで 23% だ。シェア拡大のためにはまだまだ投資できる。マイクロソフトの音源配信と全面対決になる前に投資しまくって先行メリットを追求する。 Apple は得意になっている時は誰の声にも耳を貸さない会社だ。

以前の Apple はシェアが低くても、自社フォーマットの標準化をこつこつ努力してきた。QuickTIme / MPEG4 などがそうだ。しかし、最近の Apple のやり方を見る限り、「フォーマットをめぐる企業連合やデファクトスタンダードや標準化の争いより、絶対的なシェアが威力を放つ」ということを、レコードレーベルとの交渉で学んでしまったのではないだろうか。