Native Instruments の TRAKTOR KONTROL S3 の期間限定・割引キャンペーンが 7/30(木)で終了する。通常、69,800円(税込)で販売されている 4ch DJコントローラー TRAKTOR KONTROL S3 が 42,800円と 27,00円の大幅値引きのキャンペーン、一部店舗では既に在庫を吐き切ったところも出ている。
TRAKTOR KONTROL S3
TRAKTOR KONTROL S3 は 4ch DJ コントローラーで 2019年 10月に発売開始されたばかりのモデル。Native Instruments の DJソフトウェア TRAKTOR Pro 3(もちろん iPad版の TRAKTOR DJ 2 も)が付属する。
これまで Native Instruments の DJコントローラーはエントリーユーザ向けでライトな 2ch DJコントローラー TRAKTOR KONTROL S2 と、プロフェッショナルユースに対応する 4ch TRAKTOR KONTROL S4 の2機種構成だった。S2 が 30,800円とリーズナブルなのに対し、S4 は 99,800円でそれぞれリーズナブルであるが価格に大きな開きがあり、ミドルエントリー層向けの商品がなかった。TRAKTOR KONTROL S3 は両者の大きな差を埋めるプロダクトとして登場した。
TRAKTOR DJ の魅力は多彩なエフェクトや Stems など多機能を活かした高度なミックスができる点にあるが、TRAKTOR KONTROL S3 はその魅力を存分に発揮できる 4ch 仕様だ。
各モデルの機能比較表にある通り、Haptic Drive 搭載のホイールやアナログターンテーブル対応、各パーツの品質・耐久性の差はあるが、機能的に S3 は S4 とほとんど同様のことが出来る。設定価格もちょうど中間の 69,800円で、「DAW で楽曲制作をしているが DJコントローラーははじめて」というようなミドルクラスのエントリーユーザに最適なモデルだ。
トラックメイキング・ライブプレイングに DJコントローラーという選択肢も
今回のキャンペーンでは、ニューモデルの S3 が S2 に1万円ほど追加するだけで買えてしまう。2ch と 4ch では出来ることに大きな差があるので、非常に魅力的なオファーだと思う。
実際、僕もこのタイミングで TRAKTOR KONTROL S3 をゲットした。DJプレイを本格的にやってみたかったのではなく、DAW の延長線上・楽曲制作のミックス工程を充実させたい、との位置づけで導入した。
自分は、楽曲エディットに没頭するような制作型というより、基本、楽器を弾いていると楽しいというプレイ型。楽曲にオリジナルの Stemes を組み合わせたり、パートを出し入れしたり、FILTER や SCATTER で加工したりするような「リアルタイムミックス」をやってみたかった(なので Roland TR-8s とか欲しいんだけど)。ほら、キラキラ光る機材、好きだし(笑)。
MASCHINE や Digital Performer は楽曲制作には非常に使いやすいが、前述の作業をやろうとするとトラックをまとめたオーディオを用意したりと事前の準備が大変。TRAKTOR なら MASCHINE からドラッグ&ドロップで簡単に Stems を作ることができるし、ループ素材との組み合わせも自由自在。バックグランドトラックを鳴らしたまま、シンセやピアノを弾いても楽しいし、キック・ベースをミュートしたりパッドをフェードインして緩急をつけても面白い。友人の作った楽曲と合流させてもいい。うん、楽曲を作った後も楽しめる。
「クラブやライブで楽曲と楽曲をつないでいくような DJプレイをしない人でも、音楽制作のワークフローやライブ演奏の機材として DJコントローラーを加えるのもアリなんじゃないか」と思っている。「自分はこう使っているよ」なんてノウハウもぜひ教えて欲しい。
DJはじめる人も、ミックスツールとして導入する人も。TRAKTOR KONTROL S3、気になる人はぜひこの機会に!
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