2022年の手帳選び – 「ウィークリー・フリー」フォーマットで目標を確実に達成する

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Update – 2023年度版を公開しました!

2023年の手帳選び 「ウィークリー・フリー」フォーマット・成果を確実に創出するタスクマネジメント
今年も 2023年度版の手帳選びをお送りする。この手帳選び連載も 7年目。波形研究所所長はさまざまなサウンドの波形を研究する傍ら、中小企業経営の底上げも研究している。日本の労働生産...




し遅くなったけど、2022年度版の手帳選びです。デジタルライフを基本価値の中枢に据える波形研究所だけど、手帳や万年筆など手触り感があるものにはこだわりたい。デジタルライフは、デジタル・ネットワークといった ICT の活用により、人間の可能性を量的・質的に拡大する生き方なのだが、人間とデジタルの接点となるヒューマンインターフェイスは重要なのだ。

テレワーク時代のタスク管理

ここ2年のコロナ禍でワークスタイルが大きく変わった人も多いと思う。自分もほぼすべての業務がテレワークとなり、常にノートパソコンを覗き込む生活になった。業務推進の観点では、文書作成から情報収集にまで領域を広げてきたパソコンが、今や同僚や顧客とのコミュニケーション基盤になってしまった。職種にもよるが、紙の手帳が Outlook やグループウェアにとって変わった人も多いだろう。

以前から「スマートフォンと手帳を併用する時代」という表現を使ってきた。前世紀では手帳は予定表や連絡先、ちょっとしたメモを書き留めるものだった。システム手帳、PDA、そしてネットワークコラボレーション・スマートフォンの時代になり、手帳へのニーズも多様化し、「人気の手帳ランキング」など意味のないものになってしまった。

事業会社の勤務・中小企業診断士としての中小企業支援・趣味の音楽トラックメイクと目がまわるほど忙しい波形研究所長として、現代人が手帳に求めているのはタスク管理だ と考える。ビジネスマンも、ハウスキーピングパーソンも、よりよい生活を実現するために目の前のタスクに挑戦し、成果を創出する必要がある。

そのために必要なのは、予定管理ではない。タスクマネジメントなのだ。

成果創出を目標とし、最適なタスクを計画・実行し、進捗に合わせ施策を修正するプロセスが重要

ビジネスマンのパフォーマンスを向上させるには、① 成果創出を目標とし、② 最適なタスクを計画、③ 実行し、④ 進捗に合わせ施策を修正するプロセスを構築・定着させることだ。例年のメッセージを再掲する。

  1. 成果創出を目標に
    あなたの手帳のタスク管理は「やることリスト」になっていないか。成果を定量・定性的に設定し、立案する施策はその到達地点への道しるべにならなければならない。手帳に目標とする成果を書き込もう。
  2. 最適なタスクを計画するこれが一番難しい。最適なタスクを計画することはタスクを実行することより重要だ。思いついたアイデア、スタッフから得られた知見をどんどん手帳に書き込もう。貴重な知見は1冊の手帳に集約・活用すべきだ。
  3. タスクを実行する
    あなたがチームリーダーやマネージャーならば、管理するタスクは自分のものだけでなくスタッフのタスクと進捗も含まれるはずだ。今週にやりとげるべきタスクと進捗状況を一覧化できるようにしよう。あなたがスタッフ職ならば、マネージャーより密度が濃く粒度が細かい業務を担当しているはずだ。いくつもの施策を並行して実行するためには、やはりタスク管理が重要だ。
  4. 進捗に合わせ施策を修正する
    タスクを実行したからといって、想定した結果が得られるとは限らない。タスクの一覧・実行状況から、施策を修正する必要がないか、成果創出のデッドラインに間に合うかを検証しなければならない。常に変化するビジネス環境の波に流されないように、目標地点に進むように船の舵をとらなければならない。1週間の終わりに施策の在り方をチェックしよう。

手帳はひょっとしたら Evernote になるかもしれない。しかし、タスクマネジメントの根幹は変わらない。そして、それを実現するのが ウィークリーフリーフォーマット だ。

  • スマートフォンでスケジュール管理するなら、手帳はタスクを管理することに使う。
  • タスクは期間的に幅がある。デイリーベースではなく、ウィークリーベースの手帳を使う。
  • タスクは重要度や締切を判断して書く。中期目標や重要目標も書く。週単位でタスクを見直せる。
  • タスクを書き込むには書き込むエリアが大きいものを選ぶ。
  • すべてのノートはみな方眼であるべき。

JS ダイアリー(旧 ES DIALY)

エイ出版が発行していた ES DIALY(自分も数年間に渡って愛用してきた)は、和気文具(有限会社ワキ)の JS DIALY に受け継がれた。手帳レイアウトのいくつかは廃止されてしまったが、2022年度の JSダイアリーでも使いやすい ウィークリーノート も継承されている。2022年は A5サイズ・B6変サイズが用意されている。紙は厚みがあり上質な方眼用紙でブルーブラックの万年筆とマッチするクリーム色が実にいい。

2022-JSDialy-Weekly

LACONIC / ラコニック

2022-LACONIC-Weekly
毎年紹介しているスタイリッシュな「ラ・アプス こと録手帳」は手帳やめちゃったのかな。なのでスタイリッシュでデザインが面白い手帳は、ラコニック LACONIC®「仕事計画」DIARY ということになる。シリーズとしてはバーチカルレフト 。厳密にはウィークリーフリーではないが、デザインが豊富で方眼用紙感がいい。A5サイズとA6サイズがある。デザインが豊富でとても楽しい。今年も A5のみ紹介しておく。

能率手帳 NOLTY

2022-NOLTY-Weekly

業務面で安定的な日本能率協会の手帳は NOLTY というブランドで展開している。やはり品質はイイ。NOLTY では「週間方眼メモタイプ」を選ぶ。ビジネススタイルなら日本能率協会 NOLTYだ。高橋手帳はウィークリーフリーなフォーマットに後ろ向きなので今年は省略。お店でも見つけられなかったし。

MARK’s マークスの手帳・ダイアリー

2022-MARKS-Weekly
女性に人気の MARK’s マークスの手帳・ダイアリー。マークスのウィークリー・バーチカルはアポイント記載用なのだが、今年は「3分割週間バーチカル ・週間ノート」というフォーマットで展開している。カラーや模様も豊富、ポケットがあるものもありデザインが楽しい。

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波形研究所 所長

WAVEFORM LAB(ウェーブフォーム・ラボ) は音楽制作、デジタルライフ、イノベーションをテーマとするサイトです。

1997年、伝説の PDA、Apple Newton にフォーカスした Newton@-AtMark- を開設、Newton や Steve Jobs が復帰した激動期の Apple Computer のニュースを伝えるサイトとして 200万アクセスを達成。2001年からサイトをブログ化、2019年よりサイト名を WAVEFORM LAB に改称、気になるネタ&ちょっとつっこんだ解説をモットーにサイトを提供しています。

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