YAMAHA HPH-MT8 – あの評判のいいモニターヘッドフォン、買いました

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YAMAHA HPH-MT8

型コロナウィルスに端を発するリベンジ消費は凄かった(自分の)。だいぶ平時を取り戻しつつあり、ホッとしている。さて、令和 4年の 機材始め はアマゾン元日配送のモニターヘッドフォン YAMAHA HPH-MT8 だ。

自分は SONY MDR-CD900ST のリピーターでかつ大ファンなのだが、モバイル環境用にミニヘッドフォンジャックのモニターヘッドフォンを買うのもいいな、と。SONY の新機種の値段が少し高かったんで、評判のよい YAMAHA HPH-MT8 を購入してみた。久しぶり、5年ぶりくらいの YAMAHA 製品。ヤマハさん、すいません。

YAMAHA HPH-MT8

YAMAHA HPH-MT8

HPH-MT8
原音のニュアンスを余すところなく再現する高解像度・高分解能スタジオモニターヘッドホン。

  • CCAWボイスコイル採用の45mmカスタムドライバーを搭載し、幅広い帯域で正確なレスポンスを確保
  • オーバーイヤー、密閉型デザインにより高い遮音性を実現
  • 肌触りの良いプロテインスキンレザーと余計な振動を吸収するクッションを採用した大型イヤーパッドにより快適な装着感と高い遮音性を両立
  • 3次元のアームピボット構造と長さ調整が可能なスライダーにより長時間の使用でも疲れにくい装着感を実現
  • 可動イヤーカップにより片耳モニターも可能
  • 高堅牢性を誇るアルミダイキャストアームと肉厚ABSハウジングにより過酷な環境下での使用も安心
  • 様々な用途に柔軟に対応する脱着式ストレートケーブル(3.0m)と取り回しの良いコイルケーブル(カールコード、1.2m)を付属 *φ6.3mmステレオ標準プラグ変換アダプター付属
  • ヘッドホンの収納に便利なキャリングバッグ(合皮)を付属

スペックが気になる人は、商品概要ページ をチェックして欲しい。この YAMAHA MPH-MT8、とにかく評判がいい。3万円台、アマゾンやサウンドハウスでは 2万半ばで購入が可能だ。

YAMAHA HPH-MT8 レビュー

レビューの前に、いくつか整理を。自分の場合、モニターヘッドフォンを常用はしない。リスニング用途とスタジオ用途は目的が違う。タイヤは4つでも消防車と運送トラックが違うようなものなので、比較する自体がナンセンスだ。モニター用のヘッドフォンは音の分離性がよく、細部を聴き取れれば良い。後は好みであって正解はない。また、ヘッドフォンの感想は相対的(〇〇に比べれば)であって、絶対的指針がない。それが前提だ。

マスタリングやミックスでは胸を張れないレベルの自分だが、ミックス前のリファレンスとしては Donald Fagen / THE NightflyJamiroquai / Emergency On Planet EarthMONDO GROSSO / MG4 のどれかを聴く(ロスレスですぐ鳴らせるようになってる)。

これらのリファレンス用CD と、今制作中のトラック編集を数時間やってみた。比較は当然ながら MDR-CD900ST だ。時々、双方を取り替えながら作業を行なった。

付け心地、遮音性など

完全に実物を試さずに買ってしまったので、実際に装着してみて「うわ、耳が完全に塞がる!」と驚いた。MDR-CD900ST は全く密閉しないヘッドフォンなので、カポっと耳を覆う密閉間にビビる。あぁ、こういうタイプなのか、というのが最初の感想。

装着すると静寂というか、周囲のノイズがシャットアウトされ「モニタリング環境にやってきた」という感じ。微細な音に集中できる。繊細な作業もこなせそうだ。

350g という重さはヘッドフォンでは決して重い方ではないと思うが、CD900ST の 200g と比較すれば 1.5倍だ。あー重い、とは思わないが装着感はある。「数時間、付けっぱなしにはしたくないな」という感じではる。まぁ、仕事じゃないのだから。

音質、聴いた感じ

音については、実に立体感がある。どれが「どこで」鳴っているかを正確に把握できる。CD900ST はどれか「どう」鳴っているのかを細かく把握できるので好きなのだが、HPH-MT8 は「どこで」鳴っているかがつかみやすい。個々の音像は粒度が細かく、つぶれていない感じ。これは密閉度が高いイヤーパッドのなせる技なのかもしれない。

CD900ST に比べればそりゃ、ハイは大人し目(あれよりハイが強調されていると聴くに堪えない)。ミドルとローが出ている感じ。でもローは大げさではなく纏まりがある。いい意味でフラットでニュートラル。味付けがされていない感じに好感が持てる。

ドライバは Φ45mmと十分。小さい音量でも細やかに再生してくれる。音量をあげると迫力が出るが、CD900ST のようなエキサイティングな音作りではない。

総評

個人的にはもう少し軽ければ良かったと思うところ。また、装着感がライトなイヤーパッドが欲しい。けど、それじゃぁ、あの音は再現できないんだろうね。

ケーブルは 1.2m コイル式と 3.0m ストレートが付属するんだけど、個人的には 1.2m でストレートが欲しかった。コイル式はかさばるんだよね。まぁ、好みです。

音はさすがにイイですよ。YAMAHA の看板に間違いなし、というところ。さすがです。

ヤマハ YAMAHA スタジオモニターヘッドホン HPH-MT8
ヤマハ(YAMAHA)
¥24,555(2024/11/21 18:29時点)
CCAWボイスコイル採用の45mmカスタムドライバーを搭載

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波形研究所 所長

WAVEFORM LAB(ウェーブフォーム・ラボ) は音楽制作、デジタルライフ、イノベーションをテーマとするサイトです。

1997年、伝説の PDA、Apple Newton にフォーカスした Newton@-AtMark- を開設、Newton や Steve Jobs が復帰した激動期の Apple Computer のニュースを伝えるサイトとして 200万アクセスを達成。2001年からサイトをブログ化、2019年よりサイト名を WAVEFORM LAB に改称、気になるネタ&ちょっとつっこんだ解説をモットーにサイトを提供しています。

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