Apple 純正 USB-C アダプタの仕様

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Apple USB-C VGA Multiport アダプタ
M acBook を毎日持ち歩く音楽制作マシンにすべく、DAW 関係のアプリをインストールしていた時の話。光学ディスクドライブを搭載していない MacBook、音楽制作ソフトウェアのインストールは、

  1. USB-C アダプタ経由で外付けの光学ディスクドライブを使う
  2. リモートディスクを使う
  3. 他のマシンにインストールしたデータをコピーする

ということになる。一番スピードが速いのは(1)外付けドライブ経由だ。 Mac は近くにある Mac の光ディスクドライブを認識して「リモートドライブ」として流用することができて便利だ。しかし、この方法は伝送に Wi-Fi を使うことになる。データのコピーはディスクの入れ替えがなくて楽だが、インストールするファイルの位置を調べるのが面倒。インストール中にアプリがオーソライズ用のサーバにアクセスしているかもしれない。ということで、外付けの USB Blu-ray ドライブを使うことにした。

しかーし。

音楽制作系ソフトウェアはとにかくインストールに使うメディアの枚数が多い。Native Instruments Komplete 10 は DVD 13枚、Synthogy Ivory II は DVD 11枚だ。当然、インストール中の バッテリー残量が気になる。 MacBook は充電しながらの USB ポート使用が難しいのだ。

幸い、USB-C VGA Multiportアダプタ を持っている。これは VGA 端子以外に USB-C と USB-A の端子がある。これなら MacBook を充電しながら外部ドライブを使うことができる はずなのだ。

USB-C VGA Multiportアダプタ経由のドライブの挙動がおかしい

しかし、USB-C VGA Multiportアダプタ経由のドライブの挙動がどこかおかしい。ディスクの読み込みに失敗する時がある。「ディスクを読めませんでした」「空の DVD が挿入されました」なんてメッセージが出る。USB-C USB アダプタなら問題ない。うーむ。

NI Komplete 10 で見事に 11枚目でインストールを失敗したので、これはマズい、と方針変更。結論としては、バッテリーを気にしながら USB-C USB アダプタでインストールを行った(Ivory は面倒なのでデータをコピーした)。

意外に個性のある USB-C VGA Multiportアダプタの仕様

前置きが長くなったが、このエントリーを書こうと思ったのは、USB-C VGA Multiport の仕様が面白かったからだ。MacBook (Retina, 12-inch, Early 2015) で USB-C ポートとアダプタを使う というドキュメントがある。一部を抜粋する。

USB-C VGA Multiport アダプタ

Apple USB-C VGA Multiport アダプタなら、以下の機能を同時に使えます。

  • MacBook を充電する。
  • ほかの標準的な USB (USB-A) デバイスやハブに接続する。
  • MacBook をテレビ、プロジェクタ、ディスプレイなど、外付けの VGA 映像出力機器に接続する。

このアダプタの HDMI ポートには、VGA 接続に対応したテレビ、ディスプレイ、プロジェクタを接続できます。最大 1920×1200 までの解像度に対応します。

このアダプタの USB-A ポートは、最高 5 Gbps のデータ転送速度に対応しています (USB 3.1 Gen 1)。標準的な USB デバイスまたは USB ハブを接続できます。

このアダプタの USB-C ポートはコンピュータを充電できますが、データは転送しません。 MacBook の充電には、付属の 29W USB-C 電源アダプタと USB-C 充電ケーブル をお使いください。

このアダプタは、MacBook がスリープ状態でも MacBook の電力を消費します。コンピュータが AC 電源に接続されていない場合は、バッテリーが消耗しないように必ずアダプタを取り外してください。


USB ハブおよび USB デバイス

前述の通り、USB-C アダプタには USB ハブや USB デバイスを接続できます。

給電機能付きの USB ハブやその他の USB デバイスでは、MacBook は充電できません。 MacBook の充電には、付属の
29W USB-C 電源アダプタと USB-C 充電ケーブル をお使いください。

一部の USB ドライブは差し込んでも Finder に表示されないことがあります。ドライブをアダプタに差し込んでから、アダプタを MacBook に接続してみてください。 または、自己給電型の USB A ハブ経由でドライブを接続してみてください。

次のドライブは、USB-C Digital AV Multiport アダプタ または USB-C VGA Multiport アダプタ との互換性がありません。

  • G-Tech G-DRIVE Mobile USB 3.0 ハードドライブ
  • 2010 年秋より前に製造された Apple USB SuperDrive (詳しくは、 こちらの記事 を参照してください)

USB-C VGA Multiport アダプタのポイント

USB-C VGA Multiport アダプタに HDMI ポートはないのだが(苦笑)、仕様的に面白いことが書いてある。白く何の変哲もないシンプルなアダプタでも、いろいろあるんですね。まとめます。

  • このアダプタの USB-C ポートは充電用であり、データは転送しない
  • USB-A ポートは、最高 5 Gbps のデータ転送速度に対応 (USB 3.1 Gen 1)
  • このアダプタは MacBook がスリープ状態でも MacBook の電力を消費する
  • 外付けドライブを認識しない場合、ドライブをアダプタに差し込んでから、MacBook に接続する
  • USB-A の給電は無電源ハブと同様の動作、USB-C の電源をそのまま給電していない

先にこのドキュメントを読んでたら良かったと。ということで情報やノウハウはシェアです。

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波形研究所 所長

WAVEFORM LAB(ウェーブフォーム・ラボ) は音楽制作、デジタルライフ、イノベーションをテーマとするサイトです。

1997年、伝説の PDA、Apple Newton にフォーカスした Newton@-AtMark- を開設、Newton や Steve Jobs が復帰した激動期の Apple Computer のニュースを伝えるサイトとして 200万アクセスを達成。2001年からサイトをブログ化、2019年よりサイト名を WAVEFORM LAB に改称、気になるネタ&ちょっとつっこんだ解説をモットーにサイトを提供しています。

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