Apple が 新しい iPad Pro を発表しました。珍しい水曜日発表。iPad Pro はよりラップトップに近づき、あの世の Steve Jobs が怒りで生き返らんばかりの製品です。iPad Pro も第4世代になったね。
iPhone 11 Pro で馴染みのタピオカカメラ搭載だが機能は異なる
iPhone 11 Pro で搭載されたタピオカカメラを搭載。しかしスペックが異なる。iPhone 11 Pro はトリプルカメラだが、iPad Pro は 2枚構成+LiDARスキャナだ。
またカメラ性能も超広角の視野が 120°から 125°に広がっているのと、デジタルズームが iPhone 11 Pro が10倍なのに対し、iPad Pro は最大5倍。広角・望遠のレンズ構成が 6枚構成のレンズに、など搭載しているカメラシステムの思想も異なるようだ。
ビデオは iPhone 11 Pro 同様に 4K ビデオに対応した。TrueDepth カメラは iPhone 11 Pro の方が優秀なようで、4K ビデオには対応していない。
また、LiDAR スキャナという名前で、距離計測センサーを搭載している。最大5mの反射光から距離を測定し、AR などの技術につなげている。
プロセッサは A12Z Bionic
iPhone 11 Pro が A13 Bionic プロセッサを搭載しているが、iPad Pro が搭載したのは A12Z というプロセッサ。A12Z は「64ビットアーキテクチャ搭載A12Z Bionicチップ」と記述があるが、A13 Bionic も64ビットアーキテクチャだ。従来の iPad Pro は A12X というプロセッサを搭載している。85億個のトランジスタの A13 Bionic に対し、A12X は100億なので、どれだけ性能が出るのかは未知数。。
A12Z Bionic は8コアのグラフィックプロセッサとの記載がある。「ノートパソコンが追いつけないほどのスピード」がどれほどのものか期待だ。
遂にトラックパッドにも対応
はい出たよ、出ちゃったよ。新しい Magic Keyboard はトラッックパッド(とUSB-Cポート)を搭載する。もうラップトップパソコンだ。確かに iPad の生産性の低さはキーボードとトラックパッドを搭載していないことに起因するので、こういう方向になっちゃうんだろうけど、まぁ、iPad らしくないよね。
この新しい Magic Keyboard は iPad Pro にしか対応していない(12.9インチiPad Pro 第3世代と第4世代、11インチiPad Pro第1世代と第2世代)。フルサイズキーボードに Mulit-Touch ジェスチャーに対応したトラックパッド、そして USB-C 端子を搭載している。これまでのキーボードデザインとは異なり、iPad がフローティングするようなレイアウトとなっている。
キーボードは新世代のシザー方式。iPad OS はトラックパッドに対応したカーソルシステムを用意しているようだけど、これが Magic keyboard のみの対応なのかは不明。
そして価格は税抜 31,800円(高!)。そこらの Bluetooth キーボードとは比べ物にならない価格。うーん。
価格と発売日
iPad Proは3月25日に発売、Magic Keyboardは5月に発売で、すでに予約を受け付けている。iPad Pro は84,800円からと、さして前モデルと変わらない印象。いや、搭載メモリが 128GB からなので安くなってないか。同じスペック WiFi 256GB で比べると、128,800円から 95,800円とかなり安くなっている。中身も考えるとお得になった。
iPad Pro、売れるだろうな。でも、MacBook Air の方が生産性は高そうではある。悩ましいところ。iPad Air 売ろうかな(笑)。
— Update
- 海外サイトによると、
1TBモデルは 6GB RAM を搭載しているよう。他のモデルは 4GB。すいません、全モデルが 6GB RAM になったようです。 - コロナウィルスもあってイベントは行われなかったが、the verge で Craig Federighi が iPad Pro の説明ビデオをシェアしている。
- そのビデオでは iPad Pro のカーソルの動きが確認できる。カーソルは単なるポインタではなく、カーソルが指し示した機能アイコンが動いたりグレーエリアで強調されたり、かなり考えられている。
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