今年の WWDC 2014 はしっかりフォローしていきますよ。久しぶりに時間がとれてますので。さて、WWDC 2014 の会場ポスターから今度の Mac OS X は “Yosemite” では?という話があがっています。その写真にはヨセミテ公園にあるエルキャピタン( El Capitan )という巨大な岩山が大写しされています。
ヨセミテ公園はアメリカ西部の人には馴染みの深い場所なので、「なるほど、そうなんだ」という感じなのですが、 Apple ファンなら思い出しませんか?
そう、Yosemite & El Capitan といえば Power Macintosh G3 ですよ。
Yosemite El Capitan と呼ばれた Power Macintosh
Power Macitosh G3 Blue & White は 1999年1月の Macworld Expo で発表された初代 iMac のポリカーボネートによるスタイリッシュデザインを採用したデスクトップコンピュータ。実は最後の Macintosh だ(それ以降は PowerMac、Mac が正式名称)。 この Power Macintosh G3 のコードネームはロジックボードが Yosemite 、タワーでありながら丸みを帯びた形状は El Capitan であったことから、この Mac はヨセミテ(もしくはポリタンク)と呼ばれていました。
それまでのベージュの Mac のデザインを一新し、ボタン一発でロジックボードにアクセスできるデザイン、そしてあまりにカラフルなボディデザインは新生 Apple を象徴するものに。現在の Mac Pro はさすがに形状が変わりましたが、タワー型コンピュータの四つ角がハンドルになっているデザインは 1999年から 2013年まで長く継承されたのです。
Mac OS X の開発スピードが1年周期に
Mac OS X 10.0 Mavericks がちょうど1年前の WWDC 2013 で発表されて10月に発売されたばかりであることを考えると、「ずいぶんと Mac OS X の開発スピードが上がったな」と感じます。きっちり毎年アップデートしていた Mac OS X は iPhone の発売以降、Leopard からは2年きざみでアップデートされてましたが、Mavericks から1年きざみに戻りました。
ただ、Mac OS X などパーソナルコンピュータのオペレーションシステムは解決すべき分かりやすい「課題」がほとんどなくなってきてますから、毎年アップデートでどうするんだろう、と。WWDC は開発者の祭典ですが、パーソナルコンピュータ用ソフトウェア産業は頭打ちでパッケージからサービスへとシフトしている中、Mac OS X のアプリを開発するビジネスを刺激するオペレーションシステム、Mac プロダクトが必要なのですが、それは一体どんなものなのか。そもそもこの問題に Apple は取り組む気があるのか。iOS 開発偏重から1年きざみの Mac OS X 開発体制に戻った今年、これこそが焦点かと思います。
Mac OS X はネコ科の動物から「地名」を愛称として付けていく方針になりましたが、毎年地名が変わったらごっちゃになりそうですね。ネコ科はどんどん強そうに進化していきましたが、地名だと相互の関連性が薄いですからね。 数年後には Mac OS X にちなんだ名所巡りも出来るのかもしれません。
コメント