Tokyo2Lisbon / January 28, 2018
KORG Gadget のモジュール、Lisbon は強烈なシンセモジュールだ。まず、見た目が VR ゴーグル。実機をアレンジした他のシンセモジュールと異なり、どんなサウンドが出るのか見当もつかない。実際に使ってみたところ、非常に「使える」シンセだということが分かった。これ以降、Lisbon は定番シンセガジェットとして多用することになる。
「こいつ、いい音するじゃん」ということで、Lisbon のみを使った楽曲を作ってみた。さすがにリズム系は Tokyo というシンプルなドラムガジェットを使っている(なので、Tokyo2Lision というソングタイトルになった)。当時のエントリーが下記。
トラックは 12台の Lisbon と Tokyo 1台で構成されている。Lisbon は軽めのシンセガジェットなので、並べても負荷は低い。リズム系は Tokyo 1台のみ、ということで、ベースや低音部を Lisbon のアルペジオで補完している。Lisbon の広周波帯域で鳴るシンセサウンドは Filter エフェクトと相性がいい。この楽曲でもフィルターをオートメーションでかけているトラックがある。実際は MIDI コントローラーのノブで弄ると楽しいんだろう。
ちなみに楽曲は気持ちよく 3分きっちり。ワントラック・ワンモチーフなのでサクッと聴けるように作ってみた。
ソングデータのダウンロード
プロジェクトデータは BOOTH – WAVEFORM LAB STORE で公開しています。ストアだけど、コラボレーション・リミックス用は無料でダウンロードできます。
楽曲の紹介について
かつて Allihoopa という DAW のネイティブ・ソングファイルを相互に交換できる音楽制作コミュニティがあった。例えば KORG Gadget のような「箱庭型 DAW(外部プラグインを使わない、ソングデータさえあれば楽曲をそっくり再現できる DAW)」のデータを楽曲とともにアップロードすると、その楽曲データファイルを使って、海外の誰かがリミックスしてくれたりする。これが本当に強烈に面白かった。
自分も他の人の曲のリミックスやアイデアを発展させた楽曲を作ったし、そういう「自分の楽曲がリミックスされる」ことで生まれた絆・人間の関係性って、「いいね!」をクリックするだけの関係とは全く違うものになるんだ。
現在は SoundCloud や BandLab を使っているけど、どちらも最終ミックスのサウンドデータしか扱えない。ので、オリジナルのソングデータも含めて提供する曲紹介コーナーを作ってみた。Digital Performer など、箱庭型 DAW でないソフトウェアで作ったものはプロジェクトファイルは提供しないものある。
楽曲データは自由にダウンロード、改変してもらって構わない。スクラッチから作っているので著作権上も問題ない(楽曲は Creative Commons Attribution 4.0 International )。どんなリミックスでも構わない。お願い事項が1点、リミックスしたら、ぜひ教えて欲しい。このエントリーのコメントでも Twitter でも SoundCloud のコメントでもオーケーだ。
—
There used to be a music production community called Allihoopa where native DAW song files could be exchanged. For example, if you uploaded data from a “Hakoniwa-DAW” like KORG Gadget (a DAW that does not require external plug-ins and can reproduce a song exactly as it was written as long as the song data is available) along with a song, someone overseas would remix the song using that song data file. This was really intensely interesting.
I also made remixes of other people’s songs and developed ideas for my own songs, and the bonds and human relationships that were created through such “remixes of my songs” were totally different from a relationship based on just clicking “Like! is something completely different from just clicking “like” on a song.
Currently, I use SoundCloud and BandLab, both of which can only handle the sound data of the final mix. So, I have created a song introduction section that includes the original song data, but does not provide project files for songs created with Digital Performer or other non-boxical DAW software.
You are free to download and modify the song data. The music is made from scratch, so there are no copyright issues (music is under Creative Commons Attribution 4.0 International). Any remix is fine. One thing I would like to ask is that you let us know if you remix the music. You can do it in the comments of this entry, on Twitter, or on SoundCloud.
Thanks.
コメント