真夏のトラックメイク・バトル、GADGET SONIC 2022、8月も最終日です。まだまだ夏は終わらないぜ!今回のピックは、通して聴くと流れのある最高の選曲になっているので、しっかり(週末にでも)聴いてくれよ!
GADGET SONIC 2022 WAVEFORM LAB PICKS
今年も GADGET SONIC GREEN / RED / BLUE の 3ステージでの BEST OF SONIC、SONIC OF THE YEAR が選出されました。
BEST OF SONIC、SONIC OF THE YEAR には選評として楽曲に対するコメントがついていると思います。やはり作った曲にフィードバックがある、というのは嬉しいものです。「フィードバックって本当に大事だよな」と思う次第。ならば、自分も積極的にフィードバックするのもいいかな、と思い、GADGET SONIC 2022 WAVEFORM LAB PICKS をお届けしようと思います。
GADGET SONIC 2022 WAVEFORM LAB PICKS は受賞作品とは関係なく、全応募作品 から、あくまで私個人が「いいな」「ほう、これは!」と思ってコメント、制作者の苦労をねぎらい賞賛するもの。ランキングのような優劣はつけず、応募作品ページの順番にピックしていきます(コメントがなかった作品はごめんなさいね)。
お互い、「面白い」「ここがいいねー」なんて作品があったら、コメントつけてあげましょう。ギブ&ギブですよ。
今年は 200曲を越えているんだって?気合い入れて行きましょう!
→ GADGET SONIC 2022 WAVEFORM LAB PICKS Vol.2
→ GADGET SONIC 2022 WAVEFORM LAB PICKS Vol.3
→ GADGET SONIC 2022 WAVEFORM LAB PICKS Vol.4
GADGET SONIC 2022 WAVEFORM LAB PICKS – Vol.2
はい、波形研ピック・Vol.2 は、コンテスト第2期エントリー分(42曲分)からの選曲です。それでは行ってみましょうー。
tominagayuki「Fluctuation I」
アンビエント・ピアノの残響モノなんだけど、どうなんだろう、これ夏の BGM にぴったしじゃないか? 夏って、こういう時間が分からなくなる一瞬ってあるよね。まだ残暑厳しい昼にこの楽曲を聴いてレビューを書いているんだけど、うん、実にマッチしている。深い高音のモチーフが遠い風景を思い出させる。この曲は続く「Fluctuation II」と組曲になっていて、続く楽曲では1曲目のモチーフに対する展開があるんだけど、波形研のピックでは「投げかけ」の最初の曲を紹介しておく。後半を想像しながら受け取ってみてくれたまえ。
Sean Winter「Moi」
おう、Sean Winter さん。楽園追放っぽいスピード感があるテクノ。前曲のアンビエントからの流れも偶然だけどいいねー。安易にメロディにもっていくことなく、シンプルなシンセの展開をコツコツとブツけていく感じがいい。メロディをもってくるとこういう展開の楽しさが前に出てこない。そしてパターンが変わり続けることで曲の緊張感も聴いている人の気持ちも持続する。中盤の収集付かなくなりそうなバラけそうな感じもグッド。後半は少し華やかに。うん、満足。9分半あるの?この曲。なんだ、全然俺の曲短いじゃん(笑)。
st.fe「Jörmungandr」
神秘的な1曲。サンクラのページでは potatomahawk さんがコメントしているね。再生数も凄い。こういうのは人気があるのか。俺も好きだぞ。個人的には中盤のリズムだけの部分をもう少し聴いてから次に行きたかった。2分半だからだよ(笑)、もっと長く聴かせてくれ!。
Jackson☆「cloudy sky」
なんかハマる要素があるね。サックスと正体不明な駆けあがっていくエアーなシンセのせいかな。Jackson☆さんは低音部のシンセに特徴があるね。ヘッドフォンで聴くとかなりヘヴィなんだ。1期エントリーにある NB という曲もベースシンセがいいなぁ、と思ってた。今回はシンプルなリズムにセンスのあるベースにあのサックスが乗っかったことでヤミ付きになるなんかが生まれてる(笑)。
waterdropsound 129「ignis fatuus」
少し民族的な不思議な曲。最初のシーケンスからイメージするシンセポップの世界はすぐにコード進展とともに遠ざかり、バイオリンのモチーフに連れ去られ、どこか知らないところに連れていかれる、そんな感じの曲だ。出発点との距離を確認するために数回聴き直したよ(笑)。
Swenzy「Glide Slope」
イキなりなイントロ、そしてピコピコとビヨーンのコードが可愛いね。ノリもとにかく最高。そして楽曲の個性。ファンシーでミニマルな曲なんだけど、コード選びも面白い。ドラムはスネアが軽いのが気持ちいい。ベルリン、いいよね。Swenzy さんは鍵盤弾かない派なんだってね。驚き。
vionan「Magni」
エレクトリックだね。シンセだね。細かいサウンドのパーツも現実の楽器の置き換えではなく、エレクトリックなパーツで構成されている。イントロ後のシンセなんて鳥肌モノだぜ。序盤も盛り上げてスピーディに行くと思いきや、ちゃんと聴かせるパートに。熱くなるばかりが音楽ではない。最後は華やかな中も少し哀愁がある感じで。いい曲です。
Penguin Robot「Le Penseur」
少しテンションを張るべき時間帯かな。なら、これはどうだ、聴いてみてくれ。キックが入る。どうだい実に気持ちのいいテクノだろう。このまま集中してサウンドの展開・重なりと変化に浸ってくれ。ははは、そうそう「考える人」のようなポーズになるよな。そんなこと作者はお見通しさ。少し首を振りながら聴いてみよう。没入感がアガるだろう。ロダンも首振ってたよ、確か。
瀬戸内ジャクソン「B53」
ノリのいいテクノが続くぞ。瀬戸内ジャクソンさんのシンセテクノだ。どうだ、倍音を含んだシンセのサウンドが癖になるだろう。YouTube の動画もいいもんだな。
cage_「Summer Vacation」
間髪を入れず次の曲だ。cage_さんの夏色の楽曲でマインドを、視野を広げてくれ。景色がカラフルだろう。リラックス・タイムだ。アクセントになっている分厚めのブラスが気持ちいいぞ!これも動画の絵がマッチしてるなー。
potatomahawk「Grand Star Has 2,022 Pieces!」
ははははは!いいねぇ、キタキタキター!今回の波形研ピックボリューム II は potatomahawk さんに締めてもらおう!ラストを飾るのにふさわしい爽やかな楽曲だ。楽曲はエントリーの順番で聴いているだけなんだけど、こういうことが起こるんだね!
はい、ということで次回のボリューム3にご期待を!
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