GADGET SONIC 2023 WAVEFORM LAB PICKS Vol.1

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Gadget-Sonic-2023

年は残暑厳しいですね。気温だけは夏真っ盛りが続いています。先日、GadgetSonic 2023 の最終結果が発表されましたね。受賞したみなさん、おめでとう。

BEST OF SONIC、SONIC OF THE YEAR には選評として楽曲に対するコメントがついていると思います。やはり作った曲にフィードバックがある、というのは嬉しいものです。「フィードバックって本当に大事だよな」と思う次第。ならば、自分も積極的にフィードバックするのもいいかな、と思い、今年も GADGET SONIC 2023 WAVEFORM LAB PICKS をお届けしようと思います。

GADGET SONIC 2023 WAVEFORM LAB PICKS は受賞作品とは関係なく、全応募作品 から、あくまで私個人が「いいな」「ほう、これは!」と思ってコメント、制作者の苦労をねぎらい賞賛するもの。ランキングのような優劣はつけず、応募作品ページの順番にピックしていきます(コメントがなかった作品はごめんなさいね)。

昨年は 63曲をピックしました。今年はどんな楽曲に出会えるのか(まさにこれから聴くのよ)。では、さっそくいってみましょう!

GADGET SONIC 2023 WAVEFORM LAB PICKS Vol.1

Vol.1では7/29 ~ 8/4エントリー分(35曲)をカバーしています。

Sean Winter「Hottie! – #GS2023 Mix – (GadgetSonic 2023)

いきなり来ましたね。そう、「イキナリ夏が始まったよ!」といわんばかりエレクトロニック・ビット・チューン、ワクワクする。Sean さんらしいコード回しもグッド。展開パターンは複雑で途中でギミック(2/4)があったり、まさに玄人な作り。でもね、作りだけではなく、シンセチューンであるのが気持ちいい。楽器演奏の電子的再現ではなく、オールシンセで作り上げた世界観。全編通してコードを刻んでいる音源はなんだろう。白玉でひっぱらずに細かく刻んでる。パッド鳴らしヨシ・刻んでヨシ、シンセっていいよね。

斧月「あの夢は今も胸に_Endless dreamer」

イントロは「ピアノ、固てーな」、全体にハイよりのミックスだな、と思わせておいて、メロディにかぶせてくるシンセが柔らかくていいね。グッドなサウンドのシンセが出てくると大甘になるのが WAVEFORM LAB PICKS 。よく聴くとこの楽曲はユニークなんだよね。ピアノがあったり、ベースがうねったりしているんだけど、ドラム・パーカスはゲームチューンっぽいサウンド。簡単にくくれない。終盤にはあのピアノがむしろ気持ちよく聴こえてくる(あれがソフトだとキマラない)。後半は YMO のようなオリエンタルさも感じる。が、短い。もっと先も聴きたい。

Sustainable Privacy「One World 4ツノキモチ」

イントロのパッドいいねー。そしてサイン波のリードも気持ちイイ。グラスピアノのサウンドなんか絶対自分は使わないんだけど、こうやって聴いていると気持ちがいいもんだな。ギターっぽく歪んだサウンドも含め、うまく世界観として成り立っている。ドラムもニューロマンティクスみたいだけど、作者の年齢はどのくらいの人なんだろう。お歳の人なら「やっぱりこういうの好きですかー」と思うし、若い人だったらサウンドのチョイスに少し驚く(笑)。

カティア「Mahimahi」

近年増えた映像付きの作品。映像付きじゃないとダメな時代かー。これもビットチューンというかね、ブラス隊が入ってくるからセガあたりの懐かしさを感じる。映像も作ってるの? YouTube チャンネルみると iOS で作ってるのか!マジか。しかも 284本も登録されている。マジか(2回目)。表現したい世界観は音楽だけではないんだね。こういうの憧れます。

Internet Neko_chan の各作品

あまりにショートなんで楽曲とかではないんだけどピック。ネコ動画を出せば可愛いだろうと思っているんじゃないか?そうその通りだ!!可愛いねー、ネコ大好きです。でも、Internet Neko_chan のショート動画を観てハッと気が付いたんだが、ひょっとして音楽にネコを付けているのではなく、ネコに音楽を付けてるんじゃないか?音楽ありきではなくネコ発信なんじゃないか、と。そうやって聴くとネコ映像に実にマッチしている。おそるおそる YouTube チャンネルをクリックすると、やはり猫が並んでる!!271本もあるよー(笑)。要チェックです。

tominagayuki「root of evil」

tominagayuki さんの bright blood を聴いた時に、あれ、去年もこの感じあったな、とチェックすると昨年もピックしてました。作者が思い浮かぶ世界観は凄い。bright blood もテンポを揺らしたりしているんだけど、このクリエーターはサウンドのチョイスの切れ味がいい。この楽曲も普通に作るともう少し無難にまとまっちゃうんだけど、中盤の金属音やブレイクなどギリギリのぶつけ方がグレイト。メロディのとり方とかハットの刻み方など、どうやって作ってるんだろうと思う。KORG GADGET はフリージャズのように即興という訳にはいかないから。他の楽曲も SE の部分やモチーフとなるキーサウンドが興味深い。

tominagayuki「latent waters」

楽曲を一挙にまとめてエントリーしているから続くんだけど、音響系の楽曲。これはイイ。こういうのをモジュラーとかで自動演奏させてはダメ(自分、やってるけど)。どこにピアノの単音を打ち込むか、いつパッドの姿を示すか、きちんと人間がやって欲しい。そうすると風景にオーガニックな味わいが出てくる。ピアノのタイミング、特にベロシティとかもいい。エンディングまで丁寧に作られている。グレイト。

Sontaku Ouji「Hot Hug」

来ましたね、今年も。爽やかな楽曲。自分の環境だと音が割れちゃってるんだよね。Seanさんが Twitter でコメントしている通り、サンクラはヘッドマージンを多めにとらないと、なんだけど、Sontaku Ouji さんがそれを知らないわけはないので、MacBook Pro だからかなぁ。キックで割れてるので単純にピークだと思います。さて、楽曲は我らがフュージョンという感じで、自分とルーツ・聴いている音楽が似てるんだけど、この爽やかさは作れない(笑)。夏のビーチをイメージさせる夏らしい楽曲。

kf13「Alone」

短めのモチーフ展開なんだけど、キックがいい。むしろキックのために作っただろう、という感じ。キックに人柄を感じる。こういう楽曲を楽しくプレイするには MASCHINE がいいよ。MASCHINE においで(笑)。KORG GADGET だと限界があるけど、バリエーションや使えるサウンドの幅が広げたバージョンを聴いてみたい。応援します。

Sean Winter「Factory」

ノリ・グルーブを出すミックスに脱帽。特に、細かいサウンド選びが秀逸。Rez という音楽とシューティングが一体になった好きなゲームがあるんだけど、そういうシューティングをしながら聴くか、HOUSE のように長尺なライブトラックのワンシーンとして聴いてみたい。あ、リッジレーサー的でもあるね。エンディングの遊びもグレイトです。Gadget Sonic の楽曲をメドレーで繋げたいね。

potatomahawk(ぽてまほ)「Meteorshadow / 星影と 韴霊と 行き着くは」

はいはいはい、来ましたねー!今年の夏も聴けてよかった。potatomahawk さん独特の節まわし、懐かしいぜ。切ない感じだけどハイスピード。この2つの要素の組合せで楽曲は前向きなメッセージとして加速する。中間部からのダイナミック展開でエンディングにたたみかける。ピアノ、そしてメロディのシンセが全力でイイ。やりますね 😎

Taisuke Yasuda「summer dream」

キックがいいね。こういうの好きです。SH-101 みたいなシンセのパターンもいい。中間部から入る揺れるシンセもいい。後半はもっと盛り上げていきたいけど、これくらいに抑制的にすることでノレる感じになっているのかも。繰り返すパターンに中毒性がある。サンクラには 2トラックしか上がってないけど、今後の創作にも期待。

次回に続きます

GADGET SONIC 2023 WAVEFORM LAB PICKS はエントリー・シーズンに合わせて 4回構成を予定しています。サンクラや YouTube など、Like を付けていっています。今後ともよろしく。

あと、今年は少し音が割れ気味な作品が多いね。たぶん、サンクラの圧縮が原因と思うけど。自分も昔は「音が悪いよ」と外人に指摘されたことがあります(笑)。制作に使っているヘッドフォンやではなく、アップロードしたものをイヤフォンで聴くといいかも、です。

では、次回をお楽しみにー。


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波形研究所 所長

WAVEFORM LAB(ウェーブフォーム・ラボ) は音楽制作、デジタルライフ、イノベーションをテーマとするサイトです。

1997年、伝説の PDA、Apple Newton にフォーカスした Newton@-AtMark- を開設、Newton や Steve Jobs が復帰した激動期の Apple Computer のニュースを伝えるサイトとして 200万アクセスを達成。2001年からサイトをブログ化、2019年よりサイト名を WAVEFORM LAB に改称、気になるネタ&ちょっとつっこんだ解説をモットーにサイトを提供しています。

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