GADGET SONIC 2023 WAVEFORM LAB PICKS Vol.2

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Gadget-Sonic-2023
暑厳しい今年の夏。真夏のトラックメイク・バトル GADGET SONIC 2023 を振り返ります。GADGET SONIC 2023 WAVEFORM LAB PICKS の第2回です。8/5 ~ 11エントリー分(38曲)をカバー。さぁ、楽しい週末のはじまりだ!

GADGET SONIC WAVEFORM LAB PICKS

今年も GADGET SONIC GREEN / RED / BLUE の 3ステージでの BEST OF SONIC、SONIC OF THE YEAR が選出されました。

BEST OF SONIC、SONIC OF THE YEAR には選評として楽曲に対するコメントがついていると思います。やはり作った曲にフィードバックがある、というのは嬉しいものです。「フィードバックって本当に大事だよな」と思う次第。ならば、自分も積極的にフィードバックするのもいいかな、と思い、GADGET SONIC 2022 WAVEFORM LAB PICKS をお届けしようと思います。

GADGET SONIC WAVEFORM LAB PICKS は受賞作品とは関係なく、全応募作品 から、あくまで私個人が「いいな」「ほう、これは!」と思ってコメント、制作者の苦労をねぎらい賞賛するもの。ランキングのような優劣はつけず、応募作品ページの順番にピックしていきます(コメントがなかった作品はごめんなさいね)。

お互い、「面白い」「ここがいいねー」なんて作品があったら、コメントつけてあげましょう。ギブ&ギブですよ。

GADGET SONIC 2023 WAVEFORM LAB PICKS – Vol.2

では、コンテスト第2期エントリー分(39曲分)からの選曲です。それでは行ってみましょうー。

NO!NO!NO!「おフランス帰り シャンソン育ち」

音が太いね。太いよ。1曲目、iMac に接続している YAMAHA HS5 で鳴らしちゃったから家族もびっくりだよ。ちゃんとリズムだけでなくリフ入ってきた。でもピックしたのは音が太いからだ。KORG Gadget でここまで出せるか。下手に上物を乗せてないから際立ってるのかな。ところで、どこらへんがおフランスなんだ?

Kaseki Hunter「DOZE」

いいね!大好きだよ。イントロのシンセのコードショットなんて驚いちゃうね。そしてリズムインした時のキックもいい。安易に 808 しないところが嬉しい。サウンドのチョイスも秀逸ながら楽曲としても構造が面白い。先に進むたびに発見がある。そして、残念ながら 2分ない。アイデアに溢れる曲だからまだまだ展開や構想が可能なはず。もっと先を聴きたいぞ。

Kacleminov「Keep in twilight」

時々出てくる低音が気持ちいい。最初の TB-303 っぽいので押し通していたらピックから外れちゃってた。でも、中盤に物語が待ってるんだね。あのシンセリフで最初から行かないのが凄い。やはり展開があると物語になる。人が語る物語だから素敵なんだ。でも、KORG の音源で TB-303 まんまってのはどうなんだろうね。

kubonnu「Ship of Theseus」

kubonnu さん、昨年もプログレっぽいのを作ってたね。今年も変拍子ということだけど、「どうだ変拍子だぜ」という感じは全くしない。メロディを気持ちよく聞かせてくれる。ベースバターンを頭で追った時kに「あれフシ足りない」と思うくらい。KORG Gadget でギターをKORG Gadget でギターって難しいイメージなんだけど、バッチリなんだよな。凄い。Ship が付いて変拍子というと難波弘之の「迷える方舟」を思い出す。

RAWSEQ「MEGAROMANCIA」

RAWSEQ さん、作風変わった?と思ってたら、途中で畳み掛けるギミックで、あぁ、変わってないなと。リードのフレーズがとにかく細かい。今年はゲームチューンが多い感じだね(それも少し古いゲーム)。

Penguin Robot「Lotus Bud」

着実に進行するリズムに開閉器のような低音が絡む。急がない。展開は急がないが確かなプログレっションがある。兆しのようなシンセは弱々しいが、着実なリズムのおかげで楽曲の旅では迷うことがない。6分弱ある楽曲だがまだ1駅目、という感じ。長尺でいろんなアイデアを聴きたい。グレイト。

369beats「systemQ」

これも動画付きの楽曲。動画を観ていると楽曲を聴き流してしまいそうだが、なにか金属製の機械仕掛けのオートマタのようなリズムが気持ちいい。しかし、中盤から少しアフリカンというか、機械の冷たい感じではないオーガーニックな展開をみせる。Deep Forest 派というか、実に面白い!最後に顔を出すピアノからもまだ展開を期待できそうだ。

今宵もライトゲーマー!「Tranquil Paradise」

まぁ、夏だから、こういうのんびりとした楽曲もいい。南の島で鳴っていて欲しい感じだ。まぁ、のんびりと、です。お、お、ちょっと待て。なんだこの終わり方。イカしてるじゃん!最後の最後まで楽しみをとっておいたんだな!

makikoYY「Pale solar (青白い太陽)」

ヤバイね。これは。ダークファンタジーなドラムンベースだ。疾走するビートに絡む低音のメロディはもはや呪術に近い。古代のビートにブレイク後のシンセギミックなど現代のテクノロジーを感じさせるフレーズも飛び交う。真夏にはヤバすぎる楽曲だ。

Pheny「Green Future & Blue Nature」

少年少女をダークな世界に誘った後は、Pheny さんの心が洗われるようなファンタジーの世界に浸ってもらおう。ストリングスというか、メロディの弦が気持ちよく歌う。彼のメロディに思わず耳を傾けたくなるんだ。夏の田舎はこんな感じ?え、ヨーロッパに住んでるのか?

MN:tron「Sleep Disruption」

このファンタジー・ストーリーな流れいいね。幻夢というか不思議な空間が広がる。繰り返す紙をめくるような SE が本当に夢をみているかのような感覚を呼ぶ。シンセのモチーフも面白い。この曲を聴き終わる頃にはかなりリラックスしているはずだ。アウトロのディレイが気持ちいい。

makikoYY「Campsis grandiflora(ノウゼンカズラ)」

Vol.2 のエンディングはこの曲で締めてもらいましょう。先ほどはゲキヤバのダークファンタジーを聴かせてくれた makikoYY さんのミニマルなサウンドトラック。スタティックなサウンド、不思議な感覚は緊張感をもって Vol2 はクローズする。次回を待て。


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波形研究所 所長

WAVEFORM LAB(ウェーブフォーム・ラボ) は音楽制作、デジタルライフ、イノベーションをテーマとするサイトです。

1997年、伝説の PDA、Apple Newton にフォーカスした Newton@-AtMark- を開設、Newton や Steve Jobs が復帰した激動期の Apple Computer のニュースを伝えるサイトとして 200万アクセスを達成。2001年からサイトをブログ化、2019年よりサイト名を WAVEFORM LAB に改称、気になるネタ&ちょっとつっこんだ解説をモットーにサイトを提供しています。

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