MOTU のヴァーチャルシンセサイザー音源、MX4 が出荷されたようです。
これまでのヒットした多くのシンセサイザー音源はハードウェアとして発売されていたものをリメイクしたもので、特にアナログシンセのシミュレートはアナログルネッサンスともいえるブームを沸き起こしました。シンセサイザーなどの音源ソフトウェアは「どんな音がするか」というのが重要で、ハードウェアがある場合、「あぁ、DX7 ね」とか「へー、OSCar をシミュレートしたの」というように、ソフト名からある程度、音が想像できるという利点がある訳です。 Reason についているシンセサイザーは結構なものだと思うのですが、今ひとつシンセ音源として知名度が低いのはやはり、名前とサウンドが結びつかないからでしょう。
さて、この MX4 はどうなんでしょう。MachFive のように1画面ですべての操作を行うように設計されているようで画面が大きめです( Reason のようにバックパネルがあるようです)。見た目は派手ですが、パラメータを見る限りシンセサイザーとしての機能はシンプルだと思います。音源方式は流行のハイブリッド、なんでもありです。 Wavetable / FM / AM / Analog emulation とのこと。グラニュラーシンセではないようです。3つのオシレーターを重ねることができ、オーディオインプットも装備しています。ボイス数、ポリフォニック数はホストコンピュータに依存で制限なし、 Mac OS X のサンプルアキュレートプレイバックに対応(ホント?負荷が高くてもヨレないの?)。マルチティンバーのように音色をマルチに設定できる機能もあるとのこと。エフェクトはコーラスとディレイが内蔵、MAS / RTAS / Audio Units(すべて Mac OS X のみ)のフォーマットに対応しています。
価格は295 ドルと割と微妙。サイトには音色のデモも用意されています。サウンドデモが似たような感じのものばかりなので、なんともいえません。音色プリセットは数百用意されているとのことですが、数は明記されていません。うーん、デモバージョンのソフトウェアを用意して欲しいところですね。