MASCHINE 2.14 がリリースされた。最近、開発パワーが減少したのか、新しい製品にリソースをシフトしているのか、アップデートリリースが減っているような感じがしていた Native Instruments だが、藪から棒に PolySynth をアップデートに突っ込んできた。侮れないな(笑)。
New Features in MASCHINE 2.14
MASCHINE アプリケーションのアップデート 2.14 は、Native Instruments Pro-53 をベースにしたインストゥルメント PolySynth の追加、Clip の複数選択、アルペジエーターモードの拡張 からなる。
本アップデートは MASCHINE+ にも適用される。また本アップデートでは、他製品でもアップデートされている Apple Silicon サポート(Rosetta 2 環境)や VST3 の対応フィックスも収録されている。
PolySynth
この PolySynth、ルーツが Native Instruments が個別に販売していた Sequential(現 Dave Smith Instruments)の Prophet を再現した Pro-53 がベースとなっている。
Native Instruments Pro-53 プラグインをベースにした Poly Synth は、MASCHINE での完全なハンズオン・コントロールのために作られたクラシックなデュアル・オシレーター・シンセのカラフルなキャラクターを実現します。温かみのあるビンテージ・トーン、オーガニックなベース、きらめくパッドを80年代の黄金時代のスタイルそのままに提供します。モデュレーションの割り当て、ルーティングの切り替え、サウンドのブレンド、パッチ、プレイなど、ポリシンセ・マジックをお楽しみください。
スペックとしては、2系統のオシレータ、16音ポリ、マルチモードフィルター、エンベロープジェネレータは 2系統といったところ。MASCHINE ライクな UI となり、かつての Prophet コンソールの操作はできないが、設定できるパラメータはほぼ同じだ(DELEY EFFECT が内蔵されていないくらい)。
クリップの複数選択
MASCHINEアプリケーションに最近追加された Clip について複数クリップを選択できるようになった。クリック&ドラッグ、または[cmd](macOS)または[alt](Windows)を押しながら、クリップを個別にクリックして選択することができるようになった。これまで個別にコピーや移動が必要だったが、これが一度で済むようになった。
アルペジエーターモードの拡張
MASCHINE アプリケーションのアルペジエーターモードに、Advanced と Range Arpeggiator モードが追加された。Advanced では、リトリガー、リピート、オフセット、反転が選択可能。Range Arpeggiator モードでは、アルペジエイター対象のノートについて最小範囲と最大範囲を設定することができるようになった。
突然、Sequential Prophet をプレンゼントされたようなもの
なんで旧に PolySynth を追加したくなったのかは分からないが、突然、Sequential Prophet をプレンゼントされたようなものだ。ちょっと驚き。
ちなみに PolySynth は MASCHINE の INTERNAL から選択する。Native Instruments の Plugin 一覧からは選択できないので注意。PolySynth のプリセットは All instruments(キーボードマーク)ではなく、その左の All Sounds から選択する。250種類のプリセットをカテゴリーごとに選択できるはずだ。
プリセットは MASCHINE 内蔵のエフェクトを配置しているので、すぐ使える。結構、しぶいサウンドが多い感じ。独自のインターフェイスではなく、MASCHINE の UI に組み込まれているので、MASCHINE ハードウェアからのコントロールも可能。オートメーションの記録も簡単だ。フィルターの CUTOFF ノブをまわすだけで気持ちいい。
NI からのプレゼント、ぜひ使ってみよう。
コメント
このUIはミキサーの所からアクセスできると思います。
あ、なるほど、あそこに表示されるんですね!ありがとうございます。
MASCHINE ハードウェアの画面くらいかと思ってました。
このUIはミキサーの所からアクセスできますよ