Jazz ピアノもの。 Randy Brecker が「突然ピアニストの Jim Beard が参加できなくなってさ、 Jukkis が穴を埋めたんだけど、驚いたのなんの、ハービーが弾いているのかと思っただよ」(なぜか田舎弁)という触れ込みのアルバム。「ハービーが弾いているみたい」というキーワードで試聴してみた。確かにタイム感が素晴らしく、ロマンティックなプレイ。素直に「凄いなぁ」と思ってアルバムを買った。
家に帰ってアルバムを手に取ってみると、「北欧ジャズ界を代表するドラマー、ユッキス・ウオティーラが今、ピアニストとして鮮烈なデビューを飾る」とオビに書いてある。北欧の Jazz シーンは詳しくないんだけど、「へー、ドラムもプレイするの」とい感じでライナーノーツを読む。ドラムもプレイするピアニストは結構いる(例えば、 Chick Corea はプロになってからドラムを習った)。でも、この Jukkis は違った。
Jukkis は1960年生まれ。6歳からピアノをはじめたものの10歳からはドラムをはじめ、16歳にはドラマーとしてプロのキャリアをスタートさせている。ドラマ−としても十分、国際的な活躍をしているようだ。で、驚くなかれ、ピアノを真剣にはじめたのは1990年に入ってからだそうだ。そう、30歳になってから。「んぎゃー、10年そこそこでこんなに弾けるもんか?」というほどのプレイをかましてくれている。
世界には凄い人がいるもんだ。まぁ、ドラマーとしての Jukkis も知らなかったんだけど、ピアニストのアルバムとしても非常に面白いです。 Hancock 好きで、若手のピアニスト(若くないか)を聴いてみたい人にお薦め。ということで、 Jukkis のオフィシャルページはこちらです。
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