久しぶりに IT 業界のビジネス本というか、 Apple 関係というか、本を読みました。米国で発刊後、 Apple Store に置く、置かないなんて騒動も出た本、スティーブ・ジョブズ-偶像復活です。邦題が凄いですね。
Steve Jobs といえば、「スティーブ・ジョブズの道」という黄色い本があって、まぁ、 Steve Jobs に対する執拗なまでの憎悪がにじみでている本があって、これはこれで凄かったのですが、今回の本は比較的にニュートラル(どの線が本当にニュートラルかなんて分かりっこないですが)に書かれています。
Steve Jobs の生い立ち、 Apple 創設時から 現在( Mac mini 発売あたり)までの歴史が綴られています。特に Apple 追放後について、 NeXT ではなく、 Pixar を舞台として深く描かれているのが面白いところ。 Pixar と Disney の攻防、交渉の経緯などが詳しく書かれています。
ちなみに自分の自伝をライターと契約して出版する人も多いのですが、この本は Steve Jobs とは特に契約もなく「一方的に」書かれています。とはいえ、全体としてはかなり気を使って BAD Steve と GOOD Steve のエピソードのバランスをとっている感じがします。
Steve Jobs といえば、ほかにもスティーブ・ジョブズの再臨―世界を求めた男の失脚、挫折、そして復活という本がありますが、売却寸前で混迷を極め、その後復活を果たす Apple のハイライトシーンを知りたければ、前CEOであるギルバートアメリオが書いた暴露本、アップル薄氷の500日がお薦めです。この本は当時、かなり話題になりました。なんせ、元CEO が書いているだけに、内部で何がおこっていたのか、 Apple はどこまで腐っていたのか、どのような経緯で Steve が戻ってきたのか、が分かります。やっぱり「山あり谷あり」というのが Apple の持ち味なのですが、最近はすっかり安定。それでいてニュースになるのだから企業経営の面からはたいしたものなのかもしれません。
コメント
古川 享 ブログでもこの本に触れています
http://spaces.msn.com/… !1pmWgsL289nm7Shn7cS0jHzA!2348.entry
なかなか面白いです。