2021年 9月の Apple Event – September 2021、今回は買うものがたくさんあるので楽しみにしていた。iPhone、iPad mini、MacBook Pro を購入予定で、早速 iPad mini はおさえた状況。9月24日発送予定、もう来週には iPad mini を使える。ライブアップデートは、Twitter の 波形研究所 – アップルウォッチ アカウントで実施した。波形研の Apple ネタを扱うアカウントなので、今後ともよろしく。
それでは、Apple Event – September 2021 を振り返ってみよう。Let’s get started !
Apple Event – September 2021
今回も iPhone 13、iPad、iPad mini あたりはリークで情報が流れていたので、結果的には順当な発表会となった。新型コロナウィルスの影響で今回もストリーミング放送のみで実施。しかも事前に収録済のビデオを流すだけなので、ガンガン内容が進んでいく。時間もきっちり。事前収録だけあって、クオリティが非常に高い。日本企業でここまでプレゼンテーションを作りこめる会社は実在しないだろう。
あと、美しいカリフォルニアの景色、使用されている施設をみても、なんか日本ダメになったなぁ、という感じ。GDP がここ20年で倍になっているアメリカと全く変化がない日本の差を象徴している感じがした。
冒頭の音楽もノリよく、独自演出でここまで作るのは凄い。中盤のプロの映画監督が iPhone 13 Pro で作ったショットの方が陳腐に観えたよ。
iPad
イベントは AppleTV+ の新作発表からスタートしたが省略して、iPad から。
ノーマルの無印 iPad は A13 Bionic を搭載しカメラを改良し(フロントカメラは iPad Air を抜いて Pro 並みに)、ストレージは 64GBからのモデル構成となり 39,800円(税込)での販売となった。教育市場向けにはさらに 100ドル値引きしているので、ものすごい低原価製品だ。
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iPad mini
そして、待望の iPad mini(6世代) だ。iPad mini はデザインも変更され完全に新設計となった。
ようやくわかったか。 pic.twitter.com/GXZspFFVtt
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大きい iPad Air / Pro と比較するとまだまだだが、ベゼルが狭くなりデザインは iPad Air / iPad Pro 譲りのものとなった。新しい Touch ID はフロントのボタン式からトップの指紋認証センサーに変更された。そして Lightning も USB-C に変更された。
iPad mini は USB-C に。 pic.twitter.com/ElQ4N05llg
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2019年に発売された前モデルと比較すると、ディスプレイは 7.9インチから 8.3インチに拡大(Pro でも使用されているLiquid Retinaディスプレイに)。プロセッサは A12 Bionic から一挙に6コアの A15 Bionic に。前後のカメラも12MPにアップグレード。Apple Pencil は第2世代に対応。大きさはなんと高さが 7.8mm 小さくなり、重さも 7.5g 軽くなっている。セルラーモデルは 5G に対応した。超絶進化に文句なしだ。
カラーはスペースグレイ、ピンク、パープル、スターライトの 4色から選べる。一応、早速購入しておいた。スペースグレイで統一しようかなと思っていたのだが、カジュアルな「スターライト」を選択してした。新しい iPhone も同色にするかな。
これぞ Newton の完成形だな。 pic.twitter.com/3tUATgQVrK
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Apple Watch Series 7
Apple Watch Series 7 。ちなみに製品名が大文字表記があったりそうでなかったりと、最近の Apple は細部が微妙に統一されていないね。毎年順当に進化を続ける Apple Watch 。毎年アップグレードされるから使っている Apple Watch がすぐに過去モデルになってしまう忙しい時計だ。
Apple Watch は Apple Watch Series 7 と Series 7 ベースの Apple Watch Nike、Apple Watch Hermès、そして Apple Watch Series 6、Apple Watch SE、Apple Watch Series 3 がラインナップされている。少し多くないか(笑)。
この秋登場する Apple Watch Series 7 はディスプレイがベゼルギリギリまで表示することで Series 6 に比較して約20%ほど表示領域が大きくなった。表示領域が拡大したことで、キーボードも打てるようになった。
カラーは新色の 5色から選べるように。純粋なシルバーがなくなりグリーンが追加され、各色も微妙に変わっている。エンクロージャーは新設計だが、従来のベルトが使用可能。
心拍数、心電図、血中酸素濃度とセンサー祭りの Apple Watch だが(自分の Apple Watch Series 6 もこれらセンサーが大活躍してくれている)、今回新しいセンサーは搭載されず、サイクリング系のエクササイズや転倒検知が追加された。
これから買う人は Apple Watch 7 だね。 pic.twitter.com/pLk4GqJ9ec
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Apple Watch はヘルスケア(健康促進)だけでなく、転倒検知や心電図異常による SOS 通知機能などライフラインに関わるものとなってきている。コロナ禍でキーワードとなる血中酸素濃度センサーも、医療用ではないものの、市販されている家庭用パルスオキシメータと精度は変わらない(自分の検証範囲)。
個人的に非スポーツ系なので懐疑的だったエクササイズリングもメダル方式をとることで、毎日クリアすることとなり、結果的に(Ingress もあわせ)毎日外に出て歩いたり走ったりするようになった。Apple のデバイスで最も生活を変えてくれるプロダクトなので、使ってない人にはオススメしておきたい。
iPhone 13 / 13 Pro
秋イベントといえば毎年恒例の iPhone の新モデル。iPhone 13 と iPhone 13 Pro が発表された。
今年の iPhone は前モデルにも増してカメラに注力している他は順当な進化だった。
謎のアレ
一部噂されていた液晶下に Touch ID を埋め込むなんて機能は搭載されなかった。ちなみにネットではノッチをとにかく毛嫌いして「液晶に Touch ID を統合しろ」なんて圧力があるが、あれはどうなんだろう。iPhone 使っている奴らなのかと疑問に思う。Touch ID は素晴らしいものだが、現行の Face ID に比べると iPhone のロック解除に1動作追加されてしまう。
現在の Face ID はポケットから取りだせば傾きセンサーで自動にディスプレイがオンになり、画面を見つめれば(もしくは Apple Watch と連携して)Face ID がロックを解除してくれる。
「液晶下に Touch ID が内蔵されているんだぜ!」という謎アピールはあるとしても、後者だと液晶をイチイチ触らないとならない。なんか無駄な機能に思える。それとも、「あークソ、ノッチが気になるー!!」って思いながら iPhone を毎日使っているんだろうか。全く分からん。
iPhone 13 / iPhone 13 mini
とはいえ、iPhone の改良点が既にカメラとプロセッサくらいしかなくなっているのも事実だ。選択肢の幅として、折りたためるか、形状のアスペクトくらいしか残ってないのだろうか。
パソコンは既にプロセッサアップグレード以外の要素はなくなって久しい。バッテリーを考えると紙のように薄くするのも難しい。個人的にスマホに追加して欲しい機能はもうない。Apple だから考えもしないイノベーションを期待するんだが。
ということで、iPhone 13 はプロセッサが速くなり、カメラが改良された。ビデオはシネマティックモードというピント合わせの機能が付いた。正直、コンパクトカメラの市場はこれでなくなってしまうだろう。以上。
iPhone 13 から。ノッチの横幅が小さくなった。iPhone13 & iPhone 13 mini の構成。 pic.twitter.com/TiKVUwL4jO
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iPhone 13 Pro / iPhone 13 Pro Max
iPhone 13 Pro もカメラが良くなった。マクロ撮影さえ出来るようになった。バッテリーライフも伸びた。価格は最小モデル(128G)で122,800円、多くの人が選択する 256GBは 134,800円。18万円出せば 1TB も選択できる。Pro Max 1TB は194,800円だ。
マクロ撮影も可能に。 pic.twitter.com/2iXrxg4L9r
— 波形研究所 アップルウォッチ (@WFLabApple) September 14, 2021
個人的には iPhone X を2万円強で下取りできるから、256GB モデルで10万円というところだ。高い。高いと1年や2年で買い替えてた人が 3年使うようになる(36回払いを選択したり)。前述の通り新モデルに全く新しい革新的な機能は搭載されないから、スマホは既にそういうプロダクトになっているんだろう。
iPhone 13 シリーズは予約注文は9月17日午後9時から。9月24日発売だ。
3眼カメラ、4色構成。A15 Bionic 。何色にしようか。 pic.twitter.com/iciqXWtUtF
— 波形研究所 アップルウォッチ (@WFLabApple) September 14, 2021
総括
残念なことに MacBook Pro ライン、いわゆる Apple Silicon M1X/M2/M2X ラインの発表はなかった。新世代 Mac といえば、それだけでイベントを組むだろう。しかし、Mac Pro が秋に登場するとは思いにくい。おそらく年末か年明けだ。そうすると、M1X を搭載するだろう MacBook Pro ラインも引きずられて遅くなってしまう。既に生産を開始しているようだから、しれっと MacBook Pro ラインを改定するんだろうか。
コロナ禍でビデオを上映するだけというのはショーのクオリティは上がってもライブ感がない。要はコンテンツ(中身)ということになって、イノベイティブな製品が出ないと「これまでで最高」「すべてを革新」なんて言葉を並べたところで盛り上がらない。厳しい。
コロナが終息して観客が熱狂した Apple Event が復活してくれることに期待したい。
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